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おうちで味わうインド式チャイ!チャイの歴史から簡単本格レシピまで教えます!

記事投稿日:2021/03/28最終更新日:2021/03/31

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インドの国民的ドリンクといえば「チャイ」。日本でもインド料理店や、最近ではおしゃれカフェなどでも提供していることがありますね。

インド式チャイは簡単に説明すると「茶葉を煮出して作ったミルク多めのミルクティー」のこと。それにスパイスを加えたものを「マサラチャイ」と言います。ネット通販や輸入食材のお店などで手に入る材料を使い、自宅でも簡単に作ることができます。

また、すぐに本格的な材料を揃えることができない場合は、スーパーで手に入るものだけでも本場の味に近いものを作ることができますよ。

というわけで、今回はインドで就労していたこともある私、タカミ織が、チャイ文化や簡単な作り方についてご紹介したいと思います!

気軽に旅行や外出もしにくい今日この頃、おうちで本格マサラチャイ作りにチャレンジしてみませんか?

目次

インドや周辺諸国でのチャイ文化

インド チャイ
写真提供:TARO KANOI

「チャイ」やそれに似た言葉は世界中至る所で使われており、基本的には単に「お茶」という意味になりますが、今回はミルクで煮出す「インドスタイルのチャイ」にスポットを当ててご紹介していきます。

チャイの歴史

インド チャイ
写真提供:TARO KANOI

インドスタイルのチャイはネパールやパキスタン、スリランカといった周辺諸国でも定着しており、町中のレストランや屋台、ホテルなど至る所で飲むことができます。

もともとはインドがイギリス植民地だった時代に、インドで作られた茶葉のうち良質なものはイギリスへ送られ、残りの破片のような屑茶がインドに残りました。それらを普通に淹れると苦味が強くなりがちだったので、どうにかして美味しく飲むために、ミルクと砂糖を多めに入れて煮出す方法が広まったようです。

インド チャイ
写真提供:Shreyas

こんなにもインドや周辺諸国で定着しているチャイ文化が、イギリス植民地時代(1800年代中旬〜1900年代中旬)に広まったものだとすると、案外最近の習慣なのだということがわかりますね。

スパイスを入れる飲み方との相性が良かったことなども、インド人に愛されることになるきっかけとなったのかもしれません。

インドの旅はチャイの旅

インド チャイ

インドを旅していると、数え切れないほどたくさんのチャイを飲むことになります。何かの店先で商品を物色していると、お店の人が「この客を逃すまい!」とセールストークをしながら、どこからともなくチャイを出してきたり。安宿で「チャイ飲むか?」と勧められ、サービスかと思い込んで飲み干したところ、後からお金を請求されたり。外国人に興味津々の純朴な村人が、民家に招き入れてふるまってくれたり。自分で注文しなくても、何度となく口にすることになるチャイ。いつの間にか「インドの思い出」イコール「チャイの思い出」にすら、なっていることでしょう。

インドに行ったことのない人にとってのチャイは「エキゾチックな想像をかき立てる味」かもしれませんが、行ったことのある人にとっては「あの混沌と喧騒が蘇る思い出の味」といったところでしょうか。

チャイの役割

インドのチャイ屋
写真提供:Shreyas

日本ではインドカレーを食べた後の〆的な感じで飲まれることが多いですが、インド周辺諸国においてはその限りではありません。もちろん食後に楽しむこともありますが、どちらかというと「愛煙家の人がタバコを吸うような感覚」に近いのかなあと、個人的には思います。朝仕事へ出かける前、気合いを入れるために一杯。仕事の合間、ホッと一息つきたい時に一杯。あるいは仲間と立ち話をしながら、なんとなく一杯。インドにおいてチャイは、「リラックス気分をより高めるため」に嗜まれているような印象です。そのため一度に大量に飲むわけではなく、非常に甘くしたものを小さいカップで少量ずつ、1日に何度も飲みます。

チャイ用の茶葉はCTC

インド CTC

インドでチャイを作るときは、短時間でもしっかり煮出すことができるよう、あえて茶葉を細かく砕き丸めた製法の「CTC」というタイプがよく使われます。CTCとは「Crush,Tear,Curl」の頭文字をとったもので、日本語では「砕く、裂く、丸める」という意味になります。コロコロと丸まった何かのタネのような見た目で、知らない人が見ると茶葉には見えないかもしれません。

チャイを入れる器の種類は?

インド チャイ

チャイを入れる器の種類は様々。ガラス製、紙コップタイプ、プラスチックタイプなど。飲み終えたら投げ捨てて割ってもOKな素焼きのタイプは現在あまり都会では使われていませんが、地方都市などに行くと見ることができます。

インド チャイ

南インドでよく見られる金属の受け皿がついたタイプは、コップから受け皿へチャイを移し、またコップへ移し...を繰り返しながら冷まし、ちょうど良い温度になったら飲みます。筆者行きつけの南インド料理店オーナーが言うには、受け皿から飲むと香りがより強く感じられるので、コップと受け皿と両方の飲み方を楽しんでください、とのことでした。

おうちで簡単本格マサラチャイレシピ

インド チャイ

それでは早速、本格インド式マサラチャイをおうちで作ってみましょう。

チャイは牛乳で茶葉を煮出すと思われがちですが、最初は水で煮出します。いきなり牛乳で煮出すと茶葉がコーティングされてしまい、しっかりと味が出ません。少量を作ろうとすると煮出し用の水がミルクに対して多めになり、コクが弱まってしまいます。そのため1人分でも割り切って少し多めに作るか、できたら2人分以上を一度に作る方が、無駄なく美味しく作れるでしょう。

用意するもの(たっぷり2人分)

インド チャイの材料

  • 小さめの鍋
  • 茶葉...ネット通販などでCTCが手にはいればそちらを。なければアッサムやセイロンなどの通常の茶葉を用意。CTCならティースプーン山盛り3杯くらい。通常の茶葉ならお好みでもう1杯程度プラスしても。
  • 水...150ml 
  • 牛乳...200〜400ml程度 お好みで調整。水の倍量以上は入れた方がいいでしょう。今回は300mlで作りました。
  • スパイス...シナモンスティック1本、クローブ4個、カルダモン1個など。その他アニスや生姜などもお好みで。ホールがなければパウダーでも。通販などで色々なスパイスがミックスされた粉末の「ティーマサラ」を入手するのも手軽でおすすめです。これらのものが手に入らない場合、ひとまずスーパーでシナモンパウダー、ナツメグパウダー、生姜一片などだけでも揃えましょう。
    インド ティーマサラ
    <ティーマサラ>
  • 砂糖...インド式に甘めにするならマグカップ一杯につき2スティック程度ですが、お好みで調整しましょう。
  • 茶こし...100均などでも手に入る、1杯分ずつ漉せる持ち手付きのものがおすすめ。

作り方

1. 小鍋に水、茶葉、シナモンスティックとクローブ(荒く砕く)、カルダモン(むいて種を出し殻ごと)、その他お好みのスパイスを入れて火にかける。

インド チャイ 茶葉やスパイスを入れて火にかける

2.沸騰したら弱火で3分ほど煮出す(CTC茶葉でない場合は気持ち長めに)。だんだん紅茶の色になっていきます。

インド チャイ 工程 煮出す

3. 牛乳を加え中火に。沸騰しないギリギリまで3分ほど温める。

インド チャイ 工程 温める

4. 茶こしでマグカップに注ぐ。お好みで砂糖を加え混ぜる。

インド チャイ 工程 マグカップに注ぐ

5. 完成!今回は仕上げにシナモンパウダーをかけました。

インド チャイが完成

さいごに

案外簡単に本格チャイが作れることがおわかりいただけましたでしょうか?

慣れてくると自分好みのスパイスの配合などができてくると思います。ここに書いたスパイス以外も、お好みで試してみてくださいね。筆者はあまりやりませんが、ブラックペッパーやコリアンダーなんかを入れてもいいそうです。とある創作カレー店では「ネパール山椒」を入れたりもするそうですよ。

インドの記憶はチャイの記憶

意外にも自由で奥深いチャイの世界、探究のしがいがありますよね。もうしばらくは海外に自由に行くことができない状況が続きそうですが、ぜひお手製チャイを飲みながら遠くインドに思いを馳せ、魂の旅をしてみてください。

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記事投稿日:2021/03/28最終更新日:2021/03/31

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