風神雷神で疫病退散!?日本最古の禅寺「建仁寺」で大迫力アートの旅!!

みなさんこんにちは。歴旅ライターまえてぃーです。

今回は、私が大好きな心静まるお寺、「建仁寺」をご紹介します!お寺といえば本堂やお釈迦様を見て回る。。。というイメージがあるかもしれませんが、この建仁寺は少し違います。そうこの建仁寺は、国宝級「アート」の傑作が見られてしまうお寺なんです!

それでは早速紹介していきましょう。

目次

建仁寺とは

京都府 建仁寺

建仁寺とは、日本に初めて臨済宗を伝えた栄西によって開かれた日本最古の禅寺です。

建仁2年(1202年)に、臨済宗の拠点として建立されました。お寺の名前が元号と同じなので、覚えやすいですね!当時建仁寺は天台・真言・禅の3宗兼学だったそうですが、時代の流れと共に純粋な臨済禅の道場となりました。応仁の乱や火災などによって焼失するも復興、明治時代には政府の宗教政策などにより混乱を極めたこともありますが、800年経過した現在も、その存在感は色褪せることなく輝いています。

建仁寺は京都の中心「京都駅」から車で約10分で行くことができます。バスも多く走っているので交通では不便を感じないでしょう。

建仁寺

  • 拝観料金:一般 600円、中高生 300円、小学生 200円※小学生未満のお子様は無料
  • 拝観時間:10:00~17:00
  • TEL:075-561-6363

>>建仁寺の公式ホームページはこちら

アート1:風神雷神屏風

建仁寺を訪れる多くの人が心をワクワクさせながら向かう風神雷神図屏風は、「本坊」にあります。本坊はとても広いですが、まっすぐと伸びる廊下、美しい庭に心はとてもリラックスするでしょう。

建仁寺の庭

廊下を歩き庭の奥にある広間に行くとそこには...ありました!風神雷神図屛風です。

風神雷神図屛風

大きさ154.8cm×169.8cm。

左手が「雷神」、右手が「風神」です。独特のユニークさがありますよね。

雷神
<「雷神」全体図>

風神
<「風神」全体図>

二曲一双の大きなこの屏風絵は、江戸時代に大活躍した画家「俵屋宗達(たわらや そうたつ)」によって描かれたとされています。本図には印章等は残されてはいないようですが、雲の質感、金箔を敷き詰めた余白、色の重ね具合等から、俵屋宗達の真作とされています。

本坊の売店では風神雷神の様々なグッズも販売されていますので、お土産にぜひ手に取ってみてくださいね!

こちらの原本は、現在京都国立博物館内で保管されています。建仁寺にある風神雷神図屏風は精巧に再現されたデジタル複製画ですが、その再現度はほぼ完ぺきですのでご安心ください。そして、写真撮影も可能ですよ。

風神雷神は撮影OK

アート2:100畳分の大迫力!天井に舞う双竜!

建仁寺の法堂(拈華堂)には、本尊釈迦如来像と、脇侍迦葉尊者・阿難尊者が祀られています。その荘厳さにも心奪われるのですが、ここは満を持して上を見上げていただきたい。

それがこちら。

京都府 建仁寺 双龍図

なんと天井いっぱいに2匹の龍が力強く舞っているではありませんか!これは2002年、創建800年を記念して小泉淳作により描かれた「双龍図」です。その大きさは驚くべきことに畳100畳分!!

長く見上げなければその全貌を見ることはできないほどの大きさ。そしてその精巧さからくる大迫力。小泉氏はこの作品を約2年という長き年月に渡り完成させました。まさに最高傑作とよぶにふさわしいこの双龍を、ぜひその目で見に来てください。きっと、とびっきりの「想像以上!」という感動に出会えると思います。

栄西という人物

建仁寺を開いた栄西は、教科書にもよく載る人物なので、名前を聞いたことがある人は多いかもしれません。

栄西は1141年に岡山県に生まれました。そして、13歳頃のとき比叡山延暦寺で出家します。その後なんと2回にわたり中国「宋」へ臨済禅を学びに行きます。想像できると思いますが、当時中国(外国)へ渡ることは、命の保証のない命がけの旅です。それを2回も往復するということは、とてつもない偉業です。栄西の臨済宗は、自己と徹底的に向き合うという教えがあり、それが武士たちに広く受け入れられるようになり、日本にも定着していきました。そして、鎌倉幕府の加護を受け、京都に建仁寺を建立するに至りました。

京都府 建仁寺
<建仁寺では障子に描かれた多くの絵が見ものだ>

俵屋宗達という人物

俵屋宗達は江戸時代に活躍した画家であることは分かっていますが、生没年すら不明という謎に包まれた人物でもあります。そこがまたロマンを感じさせることになりますね!

京都で俵屋という絵屋、あるいは扇屋で活躍したとされ、京の街や文化に密着していた画家であったのではないかと推測されています。また、伝統的な大和絵を得意とし、独特の技法により琳派を確立し、絵師の先駆けとなりました。ぜひここ建仁寺で、謎のベールに包まれた天才絵師、俵屋宗達の作品「風神雷神図屏風」に触れてみてくださいね!

休憩にはインスタ映え間違いなしのDORUMIRUへ

建仁寺はグルっと拝観すると30~40分ほどですが、じっくりアートに触れたり、お庭を見ながら心を落ち着かせたりなど、60分ほどを目安としてみておくといいでしょう。

そして、拝観の後は八坂方面(東)に向かいましょう。建仁寺から八坂の塔を目指し歩いて約10分。ステキなカフェと出会えます。

京都府 DORUMIRU

京都府 DORUMIRU

見てるだけで幸せになりそうなスイーツです。

このDORUMIRUは季節のフルーツをめいいっぱい活かしたパフェ専門のお店です。建仁寺で心を落ち着かせた後はぜひお腹も満たしてください!

DORUMIRU

  • 営業時間:12:00~17:00
  • 定休日:水曜日
  • TEL:075-366-5000

>>DORUMIRUのお席予約はこちら
※当日予約はTELのみになっています。ご注意ください。

>>DORUMIRUの公式Instagramはこちら

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まえてぃー

元ノリノリ世界史教師。教科書に載ってたり載ってなかったりする世界の歴史ポイントをご紹介。旅のついでにそのロマン溢れた世界をご堪能ください。

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