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【日帰り登山】秀麗富嶽十二景 四番山頂「滝子山」からの眺望
こんにちは!「三度の飯と山が好き!!」がキャッチフレーズの倉山(くらさん)です。
「新型コロナウイルスなんかに負けてたまるか!」っと、免疫力をアップさせるため、過去に登った富士山の絶景が楽しめる冬の低山を、またまたご紹介させていただきます。
関東近郊の冬の低山は、天気が良ければ絶景が望め、思いのほかポカポカと暖かく、美味しい昼食を取ることができ、一日十分楽しめる登山が可能なのです。
目次
「秀麗富嶽十二景」って知ってる?それってどこにあるの??
山梨県大月市内には秀麗な富士山を望む山々が多くあります。その大月市が1992年に選定したのが「秀麗富嶽十二景(しゅうれいふがくじゅうにけい)」です。これは大月市域の12の山域(19峰)から望む富士山のうち、特に優れた十二景を選定したものを紹介しています。
JR中央本線の各駅より徒歩やバスで登山口へ向かうことができます。一部、富士急行電車を使うコースもありますが、全体的にはアクセスは良いと言える地域にある山々です。
<JR初狩駅のホームから望む滝子山>
「秀麗富嶽十二景」四番山頂が、滝子山(たきごやま)です。
大月駅を通り過ぎ、笹子駅に到着するまでの間、電車の窓越し右側に見えてくるドカンとした山が滝子山です。初狩駅または、笹子駅から徒歩で登山口までアプローチができる標高1,610mの山です。電車から見ると、こんもりした歩きやすそうな山ですが、難路も所々あり体力も必要な事から登山経験者や中級者向きと言えるかも知れません。(私見です)
歩行時間は選ぶルートにもよりますが、6~7時間要しますので、登山開始は朝早めにして山頂付近で昼食が取れるスケジュールが良いと思います。歩行距離は合計12~15kmです。天気が良ければ、山頂からの絶景は疲れを吹き飛ばし、登頂の感動をさらに高めること間違いなし!秀麗の富士山はすそ野まですら~っと見えます。遠くに目線を移せば、南アルプスの名峰から八ヶ岳連峰、奥秩父の名峰、奥多摩の山々、丹沢山地まで見渡せるので山好きにはたまらない山です。
山岳写真家の白籏史朗先生とは?
「自然は美しい!私は、そのたぐいなき美と力を、私の写真で万人が共感するものにしたいと努めてきた。」とヒマラヤを始めとする世界の峰、日本国内の名峰を四季にわたって数多く撮影し発表してきたのが白旗史朗(しらはた しろう)先生です。この先生が大月市から富士山を綺麗に望むことのできる山十二景を選ばれた方です。
日本高山植物保護協会会長、山岳写真の会「白い峰」会長、日本山岳会終身会員、日本写真家協会会員などを歴任されています。
滝子山の登山ルート
JR初狩駅で降車するなら「藤沢登山口」から標準3時間30分、JR笹子駅で降車するなら「道証地蔵登山口」から標準2時間50分あれば登頂が可能で、来た道を戻らず回遊される登山者も多いようです。
また、笹子駅側の登山口に「寂しょう尾根」がありますが、危険個所や迷いやすい箇所があることから、大月市は推奨していません。歩く場合は十分気をつけて、単独山行は避けた方が良いと思います。危険な場所を歩く場合は「自己責任」でという言葉をよく使いますが、「寂しょう尾根」は何となく当てはまるルートです。
初めて登る場合は、大月市観光協会の公式サイトで情報が入手できますので、確認されることをおすすめします。登山装備もしっかり整えてお出掛けください。
滝子山を歩いて来ました!私の登山日記です。
登山したのは1月。登山日和の快晴日でした!笹子駅から初狩駅へ回遊するルートです。私自身、滝子山は2度目ですが急遽山行を決めたため、今回は単独登山です。
JR中央本線笹子駅を朝8:00にスタート。駅は朝陽が当たらないので、待合室も冷えていました。
身体が冷えるので、足早に甲州街道を歩き始め、登山口を目指します。気温は氷点下2度で身がきゅーっと締まります。
道標があるので迷わず登山口まで歩けます。(駅から登山口まで歩いて30分程度)
大月市が推奨していない寂しょう尾根を登ることにしました。(元々この登山ルートが目的でしたので!)
この鉄塔広場までは、安心な登山道でした。ここは、最初の休憩に最適な場所です。(笹子駅から約60分)
岩場の登山道が始まりました。気を引き締めなおして慎重に歩みを進めます。(よっこいしょっと!)
クサリ場もあります。寂しょう尾根は、登りよりも下りに使う方が危険だと感じました。
こんな難所を1時間ほど歩きます。(前回登った時よりもなんか荒れているなぁ!)
と、思って歩いていると、南アルプスの雪化粧がきれいに見えました!ホット一息。
滝子山山頂までもう一息です。気を抜かずに歩きます。
無事に滝子山に登頂!(10:40頃着)笹子駅から歩き始めて2時間40分。晴れて風も穏やかで、意外にポカポカです。
さあ、どうでしょうか、この景色! 富士山までの山々の稜線の連なりが絵画のようでしょう。肉眼でしたら感動は数倍ですよ。(午前中の方が富士山は綺麗に望めますね)
南アルプスの主峰や八ヶ岳連峰をはじめ関東近郊の山々が丸見えでした。(ほぼ360度の展望です。なんという贅沢。)
滝子山山頂で、腹ごしらえをすませ、今度は初狩駅を目指して下山開始です。(11:20頃)
途中、男坂と女坂の分岐がありますがどちらを行っても合流します。(私は、男坂ルートを選択しました)
藤沢登山口ルートはとても歩きやすい登山道が続きます。
日当たりも良く、道標もわかりやすく、優しい登山道が続きます。
と、思ったらこんなに荒れた箇所も登場! 山道にはよくあることですね。
無事に藤沢登山口に到着! 幸いにして今回雪道は全くありませんでした。(13:00頃着)
駅前の看板が見えて来ました。コンビニで冷たい飲み物でお疲れさま!(登山口から駅まで25分程)
【全行程タイムスケジュール】
JR笹子駅(8:00)・・・<全て徒歩>・・・登山口(8:30)・・・<寂しょう尾根>・・・滝子山山頂(10:40~11:20)・・・<初狩駅方面へ下山>・・・藤沢登山口(13:00)・・・JR初狩駅
【記号】・・・徒歩
雑談とワンポイントアドバイス
今回ご紹介した滝子山は、歩行距離が12~15kmほどなので、日帰り登山としては適当だと思います。しかしコースによっては健脚と登山技術が必要なハードな場所もありますので、初心初級者向きとは言えません。初めての場合は、登山経験者と同行されることをお勧めします。
また、冬の山は低山でも登山靴をしっかり履き「軽アイゼン」などの滑り止めを携行すると安心です。登山中天気が良いとポカポカしてとても暖かく歩くことができます。厚着は避け、汗をかき過ぎないよう、レイヤリング(服調整)を行いながら歩くと身体の冷えをおさえることができます。
秀麗富嶽十二景の山は、歩きやすく景観が本当に素晴らしい山頂が揃っています。おすすめスポットがたくさんあり、特に紅葉の秋から絶景の冬、そして花が咲く春にかけてのシーズンがおすすめです。標高1,000メートル程の低山から2,000メートルを超える山もあり、初級者から中級者までが年間通して楽しめる山々です。
下山後には山梨名物の「ほうとう料理に鳥もつ煮と冷たい一杯」が五臓六腑に沁みわたります!
免疫力アップ健康のためにも、秀麗富嶽十二景の登山へ私と一緒に出掛けてみませんか?
(秀麗富嶽十二景登山はつづく・・・)
山登りを始めてみたい人におすすめ
たびこふれが運営するたびこふれサロンには「山登りを始めてみたい人が集う部屋」があります。たびこふれサロンで倉山(くらさん)と交流してみませんか?
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倉山(くらさん)
- 2013年富士山が世界文化遺産登録の夏、50歳を迎えるこの年に富士山登頂を人生の思い出にしようと体力作りに近郊の山を歩き始めました。最初は息切れ筋肉痛や転倒など情けない状態でしたが、大自然に抱かれる心地よさに魅了されてしまい今では低山から日本アルプスまで登山なしではいられない生活になりました。仲間でお弁当持ってく歩く山が楽しくて大好きです。単独行でストイックに歩く山も好きです。素晴らしい景色、美味しい空気、そして大自然のありがたさを仲間の皆さまに感じて頂きたいと思う毎日です。目の疲れもストレスも景色を見ると癒されます。体調がとても良くなり食事が美味しくなります。きっと良いことが待っている山歩きを私と一緒に始めてみませんか。