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日本のウユニ塩湖【父母ヶ浜】と、車で15分以内で行ける6つのおすすめスポット!
「まるでウユニ塩湖みたい!」 そんな異名を持つ【父母ヶ浜(ちちぶがはま)】をご存知でしょうか?
今回は香川県三豊市の絶景スポット・父母ヶ浜と、そこから15分以内で行ける地元民いち押しのおすすめスポット6つをご紹介します。
目次
インスタ映えする人気スポット【父母ヶ浜】
父母ヶ浜(ちちぶがはま)は香川県三豊(みとよ)市にある遠浅の海岸で、スマホ一つで映える写真が撮れるとSNSで話題になっています。「日本の夕陽百選」にも選ばれているため、夕焼けをバックに美しい写真を撮れるのも魅力の一つです。
潮干狩りや海水浴など、地元民に愛されていた浜辺が話題のスポットとなったのは、4年ほど前のフォトコンテストの写真がきっかけでした。それ以降、SNSで話題を呼び、今や三豊市を代表する人気観光スポットになりました。最近は観光客の増加に伴い、カフェや一棟貸し施設、うどん屋なども増え、ますます活気が出て来ています。
父母ヶ浜で美しい写真を撮るための自然の条件は主に3つ、天候、潮位、風の有無です。遠浅の浜辺の性質上、干潮に近い状態であれば、浜辺の至る所に大きな潮たまりができ、晴れているとそこに空や影が写ります。風があると波がうねって、ウユニ塩湖...とはいきませんが、躍動感のある風景を捉えることができます。
満潮に近い状態だと、写真映えするかは別として、穏やかな燧灘(ひうちなだ)を堪能できます。香川県の某和菓子メーカーの歌の一節に「♫瀬戸の海はおかぁさん」というものがあります。瀬戸の海を見ると、その歌詞さながら、懐かしさで心がほっこり温かくなること間違いなしです。
ただ、今の季節(秋〜冬)、干潮時刻は早朝。お昼過ぎに浜辺に着いても眼前に広がるのはウユニ塩湖とは似ても似付かない様相。ましてやこの時期、満潮と日の入時刻が近いため、ウユニ塩湖と夕陽の絶景コラボは実現しません。
また、SNSのみならずメディアでの露出も多くなり、観光客が劇的に増えたため、人がたくさんいて 自分の納得のいく写真が撮れない...なんてことも。はるばる遠方から来たのに...と落胆される方も中にはいるのではないでしょうか。
そこで、お目当の「父母ヶ浜から車で15分以内で行けるおすすめスポット」をご紹介します!
まずは位置の確認です。父母ヶ浜は三豊市仁尾(にお)町に位置しています。
詫間町、三野町、豊中町、及び観音寺市に隣接しており、北と東に車を走らせると詫間町、南に向かうと観音寺市にたどり着きます。ここでは特に詫間町の北部・【荘内半島】方面と、【観音寺】方面へのルートに言及したいと思います。
香川県北西部【荘内半島】方面
1. 家の浦地区展望台
父母ヶ浜から【荘内半島】へ向かうと、海岸沿線に展望台が現れます。駐車スペースとベンチ があるので、瀬戸内海を眺めながらひと息つきましょう。遠く広がる海の先にはゆったり行き交う船やヨット。夏場はサップを楽しむ人の姿も見ることができ、のんびりとした時間を過ごせます。
荘内半島の付け根に当たる家の浦地区。この家の浦地区には地元では有名なカフェがあり、特に窯焼きのピザは絶品です! RVパークがあり、キャンピングを楽しむご家族にもおすすめです。また、そこから徒歩1分のところではマリンスポーツ体験ができ、サップやシーカヤックにも挑戦できます。
2. 名部戸海水浴場
仁尾町と詫間町の町境にある名部戸(なぶと)海水浴場は、知る人ぞ知る穴場スポット。夏場は海水浴客やキャンプ客、サップを楽しむ人でにぎわいます。広い駐車場の横に昔ながらの海の家があり、不足品があればすぐに補えます。現在のところ花火も禁止されていないので、家族連れや友人同士、夏の思い出作りにはぴったりの場所です。お盆過ぎには、運が良ければ夜光虫を見られるかもしれません。
3. 鴨之越と丸山島
名部戸海水浴場から海岸線を走っていくと左手に小さな島が見えます。その島は丸山島といい、そこへ通じる道は潮が引いた時にだけ現れるため、小豆島のエンジェルロードにちなんで、「もう一つのエンジェルロード」と呼ばれることもあります。干潮を見計らって、ぜひ丸山島へ渡ってみてください。
また、海岸線に小さな展望台があり、丸山島と対岸の鴨之越(かものこし)を見ることができます。島と陸地の間から覗く夕陽の美しさは言葉にできないほどです。
なお、荘内半島には半島の随所でうらしま伝説が残っており、この鴨之越は太郎がいじめられている亀を助けた場所だといわれています。
4. 大浜海水浴場
鴨之越を過ぎると、左手にまた浜辺が見えてきます。大浜地区にある海水浴場は今はサーファーが繰り出す浜になっています。徒歩圏内にはパン屋さんがあり、天然酵母を使った少し堅めのパンは地元民にも愛されています。
香川県南西部【観音寺】方面
5. 有明浜
父母ヶ浜から【観音寺】方面に海岸線を走っていくと、琴引八幡宮の先に有明浜があります。2kmにわたって白い砂浜が続く遠浅の海岸で、父母ヶ浜同様に季節や時間により様々な表情を見せてくれます。
「日本の夕陽百選」に選出されており、夕陽が燧灘に沈む様子は見る人の心を打ちます。浜辺には貴重な海浜植物が多数生息しているので、春から秋にかけて可憐な花々に心癒されるでしょう。初春には潮干狩りを楽しむことができ、特にマテ貝は狩ると楽しく、食べると美味しく、とてもおすすめです。夏は海水浴場としてにぎわい、毎年7月には「かんおんじ銭形まつり」の花火大会が開催されます。琴弾公園内の山頂展望台からは、銭形砂絵をはじめ、浜を一望することができます。
6. 銭形砂絵
観音寺市の人気スポットと言えば言わずもがな、「寛永通宝」で有名な銭形砂絵です。有明浜の白砂に描かれた砂絵は東西122m、南北90m、周囲345mもあります。一般には、寛永10年(1633年)に藩主、生駒高俊公を歓迎するために一夜にして作られたと言われており、この砂絵を見れば健康で長生きし、お金に不自由しないと伝えられています。夜はライトアップしており、昼間とはまた違ったロマンチックな雰囲気を味わえます。
なお、毎年、春と秋に市民を中心に数百名で「砂ざらえ」を実施しています。「砂ざらえ」とは砂絵を美しく整えることで、砂ざらえ開催時のみ、深さ2m以上の砂絵に入ることができます。開催の詳細については観音寺市のホームページで確認してください。
いかがでしょうか。
父母ヶ浜へ来られる際は、ぜひその周辺もドライブしてみてください。きっと面白い発見があるはずです。
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conn.
- 香川県在住。香川県や四国の魅力を伝えたいと考えています。無類のドイツ好き。現在、自分でお着物が着られるように、着付けの練習に奮闘中。