コロナ禍の中で日本からバリ島へ!その時に必要だった物とは?

皆様こんにちは!日本は新型コロナ第3波到来と伝えられていますが、いかがお過ごしでしょうか。皆様が無事にコロナ禍を乗り越えられることを心よりお祈り申し上げます。

インドネシアの状況ですが、2020年9月後半に感染者数がピークを迎え、その後も連日2,500人~5,500人程の感染者数となっています。2020年11月現在も状況に変わりはありません。バリ島に関しては、感染者が1日60人~100人程で、日本の関東地方と似た状況だと思われます。

そんな中、日本からインドネシアのバリ島へ戻りました。コロナ禍で海外へ行くのは本当に大変でした!事前に準備をしなくてはならない物やインドネシア入国の際に必要な物などがあり、今後バリ島が観光客を受け入れる事になっても必要な物になるかもしれません。また、今現在しか体験できない事かもしれないとの想いもあり、今回はコロナ禍の前ならバリ島へ行く時には必要がなかった物について、ピックアップをしてお伝えします!

目次

コロナ禍なのになぜバリ島へ?

こんなコロナ禍で大変な時に、なぜ海外へ・・・しかもバリ島へ行く事になったのか?普段の私は、夫と飼い猫達と共にバリ島に在住しています。たまたまコロナ禍になる直前、日本にいる家族の都合で日本へ一時帰国をしていたのです。

新型コロナウィルスが話題になった頃、すぐに状況が良くなるだろうと思い、バリ島へ戻るのを様子見していました。ところが、あれよあれよという間に世界中に新型コロナウイルスが蔓延し、飛行機も運休になり、バリ島に戻れなくなってしまいました。夫も愛猫達もバリ島に置いてきたまま、まさにコロナ禍に巻き込まれたのです。もしかしたら、もう夫どころか愛猫達にさえも会えなくなるかもしれないと思いながら、不安な日々を日本で過ごしていました。

コロナの看板.jpg

その後、2020年9月11日からバリ島が観光客を受け入れる方針を発表したので、飛行機の格安チケットも販売が開始されました。本来はLCCでバリ島へ戻る予定でしたが、LCCだとバリ島までの経由地がインドネシア以外の海外しかありません。経由地の慣れない海外でコロナ禍に巻き込まれる可能性があるので、値段は高くなってしまいすが、ガルーダ・インドネシア航空のジャカルタ経由でバリ島へ戻ることにしました(たまたま破格のチケットが見つかりました!)。

そしてチケットを購入した翌週、バリ島は年内いっぱい観光客を受け入れない方針を発表し、その直後にガルーダ・インドネシア航空のチケットも驚くほどの値段に跳ね上がり・・・ギリギリのタイミングでした!またバリ島へ戻れなくなるところでした。そして、当初予約したガルーダ・インドネシア航空の便も運休になり、2020年10月16日(金曜日)の便に振り替えられました。料金の差額や手数料等は発生しませんでしたが、ヒヤリとしました。コロナ禍の中では、本当に何が起きるか分かりませんね!

2020年11月現在、ガルーダ・インドネシア航空の国際線は、日本だと羽田⇔ジャカルタ間・関空⇔ジャカルタ間に週2回しか運航しておらず、成田発や関空発のデンパサール(バリ島)直行便は2020年12月31日まで運休しています。また、2021年1月以降の運行については不明の状況です。詳しくは下記のサイトをご覧下さい。

コロナ禍でバリ島へ行くのに準備が必要だった物

ここからは、コロナ禍でバリ島へ行くために必要だった物についてお伝えします。とは言っても、海外へ行くのに必要な物はコロナ禍の前でも色々とあるので、コロナ禍前のバリ島旅行では必要がなかった物をピックアップしてご紹介します!

1.PCR検査結果が記載された英文の健康証明書

日本からバリ島及びジャカルタへ行く場合、PCR検査が必要で迅速抗体検査では認められません。事前にPCR検査結果(陰性)が記載されている英文の健康証明書が必要です。PCR検査を受けずにジャカルタへ行った場合、ジャカルタの病院でPCR検査を受けて、結果が出るまで任意のホテルで待機する必要があります。PCR検査も宿泊代(最大1週間程)も自費になります。宿泊に関しては無料の施設もありますが、3人程と同部屋となり、ちょっと怖いですよね。

この健康証明書は、チェックインカウンターや飛行機に搭乗する時、入国審査、検疫、バリ島到着の際など、度々提示を求められました。バリ島行きの搭乗便がジャカルタ到着の翌日だったため、搭乗日のスタンプも必要でした(下の写真中央のスタンプです)。スカルノ・ハッタ国際空港の国内線出発ロビーにある検疫チェックポイント(KKP)で、スタンプをもらいました。

健康証明書(英語).jpg

羽田発の便で注意すべき点は、ジャカルタ行きの便が火曜日と金曜日しかない所です。PCR検査が最速でも検査翌日の夜に結果が出るので(検査結果が出るまで生きた心地がしませんでした!)、健康証明書を病院から受け取るのはさらにその翌日になります。火曜日の便を選択した場合、金曜日に検査を受けたとしても、土日を挟むので、健康証明書をもらえるのは早くても翌週の火曜日になります。火曜日の羽田発11:10分の飛行機に搭乗するのには、よほど羽田空港に近い病院ではない限り間に合いません。

また、健康証明書の有効期限は、PCR検査日から7日間になります。金曜日にPCR検査を受けて、火曜日の飛行機だとすでに5日間経過しており、バリ島到着が翌日の場合は、PCR検査から6日間が経過してしまいます。健康証明書の有効期限ギリギリになるので、ジャカルタでトラブルなどがあったらアウトです。総合的に考えると、羽田からバリ島へ行く場合は金曜日の便を選択するのが現実的です。関空発は木・日曜日の搭乗になるので、同じ理由で木曜日の便が無難でしょう。また、インドネシア入国の際に必要な検査について等、詳しいことが知りたい方は下記のリンクをご覧下さい。

2.査証(ビザ)

コロナ禍の前、日本人は30日以内の滞在であればビザは免除されていたので、わざわざビザを取得しなくても気軽にバリ島旅行ができました。また、30日以上滞在したい場合は、空港やバリ島内のイミグレーションでVOA(Visa on Arrival)を取得できました。しかし、現在インドネシアが入国規制をしているため、ビザ免除とVOAの発給は停止しています。要は観光客を受け入れていないのです。2020年11月時点でインドネシアに入国出来る(ビザが発給される)のは、下記の条件に当てはまる場合です。

  • 医療・食料・輸送・交通機関・商談・物品購入などに従事するための訪問
  • ビジネス関係
  • 外国投資
  • 家族との合流
  • リタイアメントでの滞在

私の場合は「家族との合流」が当てはまり、定住ビザ(KITAP)を取得済みなので、コロナ禍でも問題なくバリ島へ到着できました。また、ビザ免除やVOAは新型コロナウィルスの問題が解決すれば、再開されると思います。早く再開されることを祈っています。インドネシアのビザに関しては、下記のサイトをご覧下さい。

※インドネシアのビザ取得はとても複雑なため、取得されたい方はインドネシア大使館やビザ専門のエージェント会社にご相談下さい

3.電子健康状態申告書(eHCA Indonesia)アプリのダウンロード

インドネシアへ入国するには、インドネシア保健省が提供しているアプリをスマートフォンにダウンロードして、個人的な情報や健康状態などを登録する必要があります。登録する項目が多いため、出発前に登録を済ませておいた方が良いです。私はダウンロードのみをして登録をしていなかったため、出発当日のチェックインカウンターで焦ってしまいました!結局ガルーダ・インドネシアの方に手伝って頂く事になってしまいました。

eHAC Indonesia2.png

このアプリは羽田のチェックインカウンターとバリ島の空港から出る際に、提示が求められました。アプリ内からQRコードを提示する必要があるため、ログイン方法や操作方法など、あらかじめアプリの使い方に慣れておいた方が良いと思います。アプリはApple、Google Playの各ストアからダウンロードができます。また、アプリのダウンロードや登録は下記のサイトからも出来ます!

4.バリ州政府のWebサイトへ登録

バリ島に滞在する場合「バリ州Covid-19健康警報情報システム(Love Bali)」のサイトからも個人的な情報や健康状態などを登録をする必要があります。先ほどご紹介した「eHAC Indonesia」の登録と似た内容を登録するのですが、インドネシアでもバリ島へ行く人のみが必要となります。バリ州の政府が独自に義務化したもので、バリ島到着までに登録が必要です。

Sistem Informasi Kewaspadaan Kesehatan Covid-19 Provinsi Bali.jpg

こちらも登録後にQRコードを取得して、バリ島の空港で提示が求められます。しかし、私の時は「eHAC Indonesia」の提示のみで「Love Bali」のQRコードの提示は求められませんでした。どちらの提示が必要なのか不明な部分がありますが、トラブル回避のためにも両方登録しておいた方が良いでしょう。

ここまでがバリ島へ行く際に事前の準備が必要だった物です。コロナ禍の前は当然ですが必要ありませんでした。アフターコロナでもバリ島へ旅行をする際に「健康証明書(PCR検査結果の記載は必要なくなるかも?)の提示」「eHAC Indonesiaのダウンロードと登録」「バリ州Covid-19健康警報情報システム(Love Bali)の登録」は必要になるかもしれません。もちろん、マスクもお忘れなく!マスクの着用はガルーダ・インドネシア航空及びインドネシア国内でも義務化されています。空港や飛行機内もマスクを着用していない人は皆無でした。中にはフェイスガードとマスクの両方を着用している人もいました!

インドネシア入国の際に必要だった物

コロナ禍の前は、インドネシア入国の際に必要だった提出書類は税関申告書(EDカード)のみで、飛行機の中で配布されていました。ところが今回は、なぜかEDカードは配られず、2種類の書類がジャカルタ到着後に配られました。

スカルノ・ハッタ国際空港③.jpg

本来は乗り継ぎカウンターだった場所が検疫チェックポイント(KKP)になっていて、2種類の書類と健康証明書にスタンプを押してもらいました。このスタンプが無いとロビーに出られないので、日付の間違い等無いかチェックが必要です。この時記載した2種類の書類と健康証明書は、この後の入国審査、国内線のチェックインカウンター、飛行機の搭乗時、バリ島到着時にも提示が必要でした。そして、この2つの書類もアフターコロナ後のバリ島旅行に必要な物になるのではないでしょうか。では、その2つの書類を今からご紹介します。

1.健康状態通知カード(HAC/Health Alert Card)

通称イエローカードとも呼ばれ、健康状態を申告する内容となっていて、飛行機を降りた全員に配布されました。AHCはインドネシア政府からの要請で、インドネシア入国の際に提出が義務付けられています。表面と裏面があり、表面には何も記載しません(下の写真は裏面です)。下の写真左側部分は、スタンプを押すときに検疫官が回収します。本来なら先ほどご紹介した「eAHC Indonesia」のアプリで登録済みの人は必要がないカードだと思うのですが・・・まだアプリでそこまでの運用が出来ないのかもしれません。

Health Alert Card(イエローカード).jpg

白い部分には「海外から来て14日以内に体調不良の症状が出たら、このカードを持って医療機関を訪れて下さい」という内容が書かれています。

バリ島到着後、ングラ・ライ空港を出る際に「eAHC Indonesia」のアプリでQRコードを提示すればそのまま空港の外に出られます。けれども、結局私はングラ・ライ空港でWi-Fiが繋がらず、アプリの利用ができませんでした。AHCカードを提示して再び検疫を受けて、空港からやっと出られました。その際、ングラ・ライ空港の検疫官になぜかAHCカードを回収されてしまいました。14日間の自宅待機中に体調不良にはならなかったので良かったのですが、まだAHCカードの運用も行き届いていないのかもしれません。AHCカードの記載については、下記のサイトをご参考下さい。

2.スカルノ・ハッタ港湾保健局発行の健康証明書(HEALTH CLEARANCE)

この書類は、スカルノ・ハッタ港湾保険局が「この人は健康状態であり、インドネシアへの入国を許可する」と証明する書類で、インドネシア共和国保健省総局の正式書類になります。検疫チェックポイント(KKP)で健康状態をチェックし「体温」「血中酸素飽和度」「脈拍」が記載されます。インドネシアへ入国が制限されている国(新型コロナウイルス感染国)に訪問したことがある乗客の健康証明書になり、日本も当然ですが対象国になります。

Health Clearance.jpg

また、この書類には14日間の自宅(または宿泊施設)にて、待機をするように記載されています。日本では帰国した際、空港から公共交通機関の利用を制限していますが、バリ島は公共交通機関の制限まではしていませんでした。

以上がインドネシア入国の際に必要になった書類で、コロナ禍の前には必要が無かった書類です。こちらの2つの書類には、バリ島へ行く搭乗日のスタンプは必要ありませんでした。個人的には税関申告書(EDカード)がなぜ今回は配布されなかったのかが疑問ですが、アフターコロナのバリ島旅行では、ご紹介した2種類の書類と税関申告書(EDカード)の提出が必要になるかもしれません。

最後に

今回、日本からバリ島に戻って感じたのは、必要なアプリや書類、その対応について、インドネシア側がまだ完全なシステムとして確率していないという事です。バリ島は本来、9月11日に海外旅行客を受け入れる予定でしたが、中止にした理由の1つだと思いました。話に聞いたところ、このシステムが開始された時はもっと混乱状態だったそうです。また、バリ島は2020年7月31日より国内旅行者の受け入れを開始し、国内旅行者はかなり増えてきました!なので、バリ島が海外からの観光客受け入れを開始する頃には、もっとスムーズにバリ島へ来られるようになっていると思います!

クドガナンビーチ.jpg

コロナ禍の前は、日本からも気軽に旅行に来られたバリ島ですが、今回は慣れない準備などもあり、バリ島へ戻るまで本当に大変でした!家に着く頃にはもうヘトヘトでした!新型コロナウィルスに関しては、続々とワクチンが開発されるなど明るい兆しが見えてきましたね!海外旅行を楽しめる日も、そう遠くはないかもしれません。この記事がアフターコロナのバリ島旅行において、少しでもご参考頂けると幸いです♪

次回は、今回バリ島へ戻る際に体験したコロナ禍の空港やラウンジなどについてお届けしたいと思います!

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2014年に日本からバリ島へ移住。現在は夫・猫の姉妹と暮らしている主婦です。バリ島のおすすめ情報からディープなバリ島の姿まで、幅広い内容を在住者目線でお届けします!どうぞよろしくお願いします♪

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