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イギリス流ハロウィンの楽しみ方
今年のハロウィンまであとわずか。ウィズコロナという状況で今年のハロウィンはどんな風に楽しもうと計画していますか?何世紀も前からハロウィンのお祝いが定着しているイギリスでのハロウィンの楽しみ方をご紹介します!
目次
- ハロウィンってほんとは何の日?
- イギリスでのハロウィンの楽しみ方
- トリックOrトリートのエチケット
- おうちを時間をより楽しむ!ハロウィンインテリアやアクセサリー
- かぼちゃ拾い
- ウィズコロナ ハロウィーンはどう変わる?
ハロウィンってほんとは何の日?
ハロウィンがもともとどこで何のために始まったかご存じですか?
アメリカが発祥のイベントというイメージが強いかもしれませんが、実は古代ケルト人、つまりスコットランドとアイルランドが起源とされる宗教的行事で、なんとキリスト教発祥以前の2000年以上前に始まったといわれ、秋の収穫祭(11月1日)の前日にする悪霊や魔よけのためのお祭りだったとされています。所説ありますが、(特に)アイルランド人は「ハロウィンは自分たちが始めた世界的なイベント」と誇りに思っている人が多く、ハロウィンについての知識が豊富な人が多いのも興味深いところです。
イギリスでのハロウィンの楽しみ方
ハロウィンと言えば、なんといってもトリックOrトリート!小さな子供たちが魔女やお化けの仮装をして「トリックOr トリート!(お菓子をくれないといたずらしちゃうよ!)」と言いながら、ご近所のおうちを回ります。イギリスでは幼稚園から小学生ぐらいの子供たちにとっては、どんな仮装をして誰といっしょにトリックOrトリートをするかを何週間も前から楽しみにしています。
筆者が住むイギリス・オックスフォードの住宅街では、毎年10月31日の夕方には20組以上がトリックOrトリートの訪問があります。そのため、個別包装のチョコレートやキャンディの詰め合わせを買ってトリックOrトリートに備えます。
スーパーマーケットでは、10月後半になるとトリックOrトリート用のお菓子が山積みに!
トリックOrトリートのエチケット
ここ数年イギリスでは「トリックOrトリート」をするときには、玄関先にハロウィン関係の飾りがあるおうちだけ訪問OKというのがエチケットになっています。
おうちによっては、トリックOrトリート用のお菓子を用意していなかったり、忙しいので避けてほしいというおうちもあるため「どうぞ、トリックOrトリートに来てください」というおうちは、魔女やクモの巣、おばけなどの飾り付けをして子供たちの訪問を待ちます。時間がない場合は、玄関先にかぼちゃを置いておくだけでもOK!
また、イギリスでは11歳以下の子供を大人なしで外出させることが法律で禁止されているため、トリックOrトリートには必ず大人が同伴します。安全な日本でも、子供だけでトリックOrトリートに行かせるよりは、地域として「大人も同伴で」というルールが普及するように努めることが大切になってくるでしょう。
おうちを時間をより楽しむ!ハロウィンインテリアやアクセサリー
今年は外出を控えておうちにいる時間が長い、という人も多いはず。おうち時間をハロウィングッズで楽しむというのもおすすめです。
お部屋の中をクモや魔女でデコレーション。
おすすめはハロウィン仕様のカチューシャやイヤリングなど。ちょっとしたアクセサリーでも気分がアップ!
かぼちゃ拾い
日本ではなかなか見ない光景ですが、イギリスにはPYO(Pick Your Own)Pumpkin(かぼちゃ拾い)をできるところがたくさんあります。イチゴ狩りと同じ要領で、かぼちゃを作っている農園で自分の好きな大きさのカボチャをひろって購入します。食べるためというよりは、ジャックランタンを作ったり、飾りとして買う人がほとんどです。また、いちご狩りとは違い、たくさん拾えるものではないので、かぼちゃ畑の圧巻な風景を楽しむのもだいご味。値段はサッカーボール程度の小さ目のものなら2-3ポンド約280円―420円)、一人で抱えるのがやっとというような大きなものでも5ポンド(約700円程度)です。
ウィズコロナ ハロウィーンはどう変わる?
イギリスでのもうひとつの大きなハロウィンの楽しみ方は、若者のパーティ。イギリス人は仮装が大好きなため、ハロウィン前後の週末にはお友達のおうちや、パブなどで仮装した若者のグループがパーティをしている姿をよく見かけました。
残念ながら、コロナ第2波の真っただ中のイギリスでは2020年10月半ば現在、6人以上で集まることが禁止されていたり、スコットランドなどの一部の地域では、パブやレストランもいまだに閉鎖中です。今年は、パーティもオンラインなど、ハロウィンの楽しみ方が変わりことは避けられません。子供たちが楽しみにしているトリックOrトリートもどうしたら、ソーシャルディスタンシングを保ちながら、安全にお菓子を子供たちに配れるかなど早くもニュースや新聞などでも話題になっています。何世紀も前から続くハロウィン。今年は例年通りとは行かないもののイギリスだけでなく、世界中の子供たちを楽しませてくれるでしょう。
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ちき
- イギリス、オックスフォードにイギリス人の夫と4歳の男の子と暮らしています。好きなことは、見晴らしのよいところ、ワイン、マーケット(蚤の市)散策。