シェンゲン協定とは? 長期のヨーロッパ旅行の際は注意が必要

シェンゲン協定とは? 長期のヨーロッパ旅行の際は注意が必要

ヨーロッパ旅行の際に耳にする「シェンゲン協定」。旅行代理店のパッケージツアーを利用せず、個人でヨーロッパの複数の国を旅行する場合、このシェンゲン協定についてきちんと理解しておく必要があります。今回は、シェンゲン協定の概要とEUとの違いなどについて詳しく解説します。

目次

<1. シェンゲン協定とは?>

<2. シェンゲン協定加盟国を旅行する上での注意点>

<3. シェンゲン協定加盟国と新型コロナウィルス>

1. シェンゲン協定とは?

ヨーロッパ旅行を計画する際に知っておきたい「シェンゲン協定」。まずは、その概要と加盟国について詳しく説明します。

1.1 概要

「シェンゲン協定」というのは、「ヨーロッパ圏内での人やモノの移動を自由にする」ことを目的に、1985年にルクセンブルクのシェンゲン村で締結された協定のことです。

この協定に加盟している国家間の移動は、出入国審査(国境検査)が免除されます。

つまり、いずれかのシェンゲン協定加盟国で一度入国審査を受ければ、そのほかの加盟国の国境を越える際、入国審査を受ける必要はありません。

たとえば、フランスからドイツを経由してイタリアへと旅行をする場合、この3ヶ国はいずれもシェンゲン協定加盟国のため、最初に入国するフランスで入国審査を受ければ、その後のドイツ、イタリアでは入国審査が不要です。

1.2 加盟国

シェンゲン協定加盟国は、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデンなど、EU28ヶ国のうちの22ヶ国と、EFTA(欧州自由貿易連合)に加盟するアイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイスの4ヶ国の合計26ヶ国です(2020年9月現在)。

2. シェンゲン協定加盟国を旅行する上での注意点

シェンゲン協定加盟国を旅行する際の注意点は以下の通りです。

2.1 EUとシェンゲン協定は違う

ヨーロッパの政治経済同盟・EUとシェンゲン協定は、加盟国もルールも異なります。

しかし、両者は混同されがちです。それはなぜでしょうか。

混同される理由は、EU加盟国間を移動する際、パスポートが不要になるためです。しかし、このルールの対象となるのは、EU加盟国の国籍を持つ人だけです。この点において、EUとシェンゲン協定は大きく違います。

たとえば、EU加盟国であるオーストリア国籍の人が同じくEU加盟国のドイツを訪れる場合、パスポートは不要です。しかし、EUに加盟していないスイス国籍や日本国籍の人がドイツを訪れる場合は、パスポートが必要になるのです。

2.2 イギリスは加盟していない

ヨーロッパの人気観光地のひとつであるイギリスは、シェンゲン協定には加盟していません。そのため、ヨーロッパ旅行の途中でイギリスに立ち寄る場合、入国審査を受ける必要があります。

2.3 飛行機の搭乗時は身分証明書が必要

シェンゲン協定加盟国の領域内を移動する際、基本的にパスポートは不要です。しかし、飛行機に搭乗する際は、身分証明書が必要となるため、パスポートは所持しておいたほうがよいでしょう。

2.4 滞在可能期間はあらゆる180日間における最長90日

日本人がシェンゲン協定の加盟国を旅行する場合、ビザなしの滞在期間は「あらゆる180日間における90日」と定められています。

「あらゆる180日間における90日」とは、「過去180日以内にシェンゲン協定加盟国に滞在した日数の通算が90日以内でなければならない」ということを意味します。

たとえば、1月に出張で10日間フランスに滞在し、一度日本に帰国してから、3月にドイツを訪れて20日間滞在した場合、通算30日間シェンゲン協定領域内に滞在したことになります。この場合、残りの滞在可能期間は60日以内です。

出張や旅行など短期間に何度もシェンゲン協定領域内を訪れる方は、滞在日数をしっかりとカウントするようにしましょう。

長期の夏休みなどを利用して、複数のシェンゲン協定加盟国への留学などを考えている方は特に注意が必要です。

シェンゲン協定領域内の滞在可能日数を計算してくれるサイトなども上手に活用して、自分が何日間滞在できるのかを正しく理解しておきましょう。

3. シェンゲン協定加盟国と新型コロナウィルス

新型コロナウィルスの感染が世界的に広まったことで、ヨーロッパの多くの国がロックダウンし、外国人の入国を規制していました。

しかし、一部の国で、2020年7月1日から段階的に規制が解除されています。とはいえ、まだまだ規制中の国も多く、自由にヨーロッパを旅行できるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。

各国が外国人の入国を規制するか、その規制を解除するかは、そのときの感染者数によっても変わります。ヨーロッパに行く際は、必ず事前に確認しておきましょう。


新型コロナウィルスの感染拡大によって、海外旅行のハードルが高くなってしまった2020年。旅行好きにとってはまだまだ我慢のときが続いていますが、自由に旅行できる日を心待ちにしながら、じっくりと理想の旅行プランを立てるのもきっと楽しいはずです。

個人で旅行することを考えている方は、プランを立てる際、シェンゲン協定のことを忘れないようにしてくださいね。

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