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マルタファン必見!「ビルグフェス」の幻想夜~ロマンチックなキャンドルナイトで中世へタイムスリップ~

記事投稿日:2020/09/20最終更新日:2020/09/20

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目次

ビルグフェスはどんなお祭り?

Birguビルグ(別名Vittoriosaビットリオサ)は、マルタでももっとも古い街の一つで、首都バレッタの対岸に位置する、スリーシティーズと呼ばれる3つの街の一つです。スリーシティーズの中でもビルグは、マルティーズライムストーンでできた建物が美しく残る中世の街並みや教会、ジェームス・ボンドがカクテルを片手に出現しそうな豪華なカタマランヨットが並ぶマリーナ、そんな魅力溢れる景観から、マルタを訪れる観光客のはずせないポイントにもなっている素敵な街でもあります。

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そこで毎年、一晩だけ行われるのが「ビルグフェス(Birgu Fest)」。Birgu by Candlelight(キャンドルライトの灯るビルグ)というタイトルでも知られています。

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サンセットのタイミングを待ってこのお祭りはスタートします。この時間までに、ビルグに住む人たちは、各自それぞれのイマジネーションとインスピレーションで、家の中、そして外をキャンドルをメインに飾り付けます。そしてサンセットを境に、キャンドルが灯されていきます。

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この日だけは、太陽が沈み外が暗くなっても、街の街灯はひとつとしてスイッチが入ることはありません。街のカウンシルあげてのお祭りですから、街全体、コミュニティー全体が協力しあい、一年に一夜だけキャンドルライトのみで灯される幻想的なビルグが作り上げられているのです。

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開催される時期と注意点

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開催される日にちは毎年同じではありませんが、大抵10月の初めの週末に行われます。このお祭りのフェイスブックページがありますので、そこでその年の開催日を確認されるのがいいと思います。今年2020年は、10月9日、10日になるようです。

このお祭りの日程でとても大事な点があります。フェス(お祭り)自体は、2日間続くのですが、キャンドルが灯されるキャンドルナイトは、そのうちの一晩だけだということです。このことを知らず、2日間あるならこの日の方が都合がいいからこの日に行こう、などと考えて予定をたてていたら、キャンドルナイトは前日すでに終わっていた、という苦い経験が私にもあります。一年に一度、しかも一番大好きなイベントであるにも関わらず!間違いに気づいた年はほんとうに残念でしたが、私達はここに住んでいるのでまた来年があります。でも観光でわざわざこのイベントを見にやってくる方もいらっしゃるので、この点、間違いのないように要注意です!

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またここ数年、秋の知らせを告げる雨が、例年よりも早くから降るようになってきています。以前は11月にならないと降らなかった雨が、ここ数年は10月、早ければ9月に始まります。そしてこの時期の雨は嵐になることが多いのです。2020年の今年は、9月6日にもう初めの雨が降りましたから、秋の到来がとても早まっています。おととし、この人気イベントは、嵐のため中止という結果になりました。マルタの歴史の中でも、このイベントが始まって以来、嵐でキャンセルになったことは今までなかったそうです。ですから、遠い日本からこのイベントを楽しみにしていらっしゃる場合には、その年の天候などもチェックされた上で決められることもおすすめします。また、いらした後も、イベントのベージを当日までよく確認されることをおすすめします。

>>ビルグフェスFacebookページ:https://www.facebook.com/birgufest/

人々に愛される理由

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ビルグフェスは、在住者の間でもとても人気があります。老若男女問わず、みなに心から愛されています。

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毎年特にテーマが変わるわけでもなく、毎年同じビルグで同じキャンドルナイトが繰り広げられます。街のメインスクエアでは、子どものダンスや歌のショーがあったり、地元のバンドがハードなテクノ系の音楽を奏でていたり、ブレイクダンスのショーが行われていたりの、マルタらしいちょっとミスマッチな感じのするサプライズもありますが、イベントの内容そのものは毎年ほとんど変わりがありません。

キャンドルで美しく飾られたビルグの美しい迷路のような小道をただ歩く。そして、ロマンチックな雰囲気満載のキャンドルのみで灯されたカフェやレストランで、食事をしたりビールやワインを飲んだりする。基本はそれだけでとてもシンプルなイベントです。

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それでも心底愛される理由。それは「普遍性」だと私は思います。時代や場所や文化の違いを超えた、普遍的な「美しさ」を欲する私たち人間の感性。不変性ともいえると思います。人工的なライティング(電灯)に慣れ、すべてはすぐに壊れ新しいものに取って代わる。そんな乾いた生活に慣れすぎてしまっている私たちの感覚が、電灯が消え、古い古い街並みがキャンドルのみで表現される美の世界、おとぎ話に迷い込んでしまったような、中世にタイムスリップしたような、そんな幻想的な空間を実際に体感できることで、真に癒やされるのだと思います。

幻想的な夜

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またこの日は、ビルグに住む人々の多くが、家の中までキャンドルで美しく幻想的に飾り付けをします。そして通りすがる人たちが鑑賞できるように、家のドアや窓を大きく開けて公開してくれます。普段、その美しさを外観からしか味わうことのできないマルタの古いライムストーンの家々の中を、少し垣間見ることのできる、素晴らしいチャンスでもあります。

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マルタの十字マークにキャンドルが並べられた広い廊下、キャンドルでやさしく光をあびた、古いアンティーク博物館のようなリビングルーム。

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また、そんなリビングルームで家族そろって音楽を奏でているような素敵なお家もあります。お父さんとおじいちゃんがバイオリン、お母さんはピアノ、親戚のおじちゃんはチェロ。そんな感じ。ちょっと恥ずかしそうに、でもほんとうに楽しそうに、通りすがる人たちにむけてのミニコンサートです。あまりに素敵でそこにずっといたい気分になります。普段はあまり見ることのできない、また別のマルタがそこにはあります。

まとめ

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ビルグフェスは、まるで別世界にトリップしたような気持ちを体感させてくれるお祭りです。一晩だけの夢の幻想世界。ディズニーランドの人気は、日常とは違ったおとぎ話のような世界を、そこにいる間、実際に体感できることにあると言われていますが、ビルグフェスはまさにそのような空間を提供してくれるお祭りです。フェスですから、お祭りのような雰囲気(ライブ音楽や、ライブパフォーマンス、屋台など)も一部ありますが、来る人のメインのお目当てはそれらではなく、まさに幻想世界へのタイムトリップです。

人気イベントで、在住者だけではなく、海外からもこのイベントを目当てにマルタにやってくる方も多いので、毎年小さな小さなビルグの街は、この夜、まともに歩けないほどの人手で賑わいます。人混みは苦手、しかも毎年同じだとわかっていながら、それでもやっぱりこの一晩だけのイベントは欠かせない。誰もがそう感じずにはいられないイベントなのです。

何度もマルタに来られていても知らない方もおられたほどの小さなイベント。でもマルタファンであれば、間違いなく必見のイベントです。是非是非チェックしてみてくださいね!

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