チェンマイ観光に弾みをつける「タイ流GoToトラベルキャンペーン」 (8月15日現在)

タイ王国は新コロナ感染拡大防止対策において、新規国内感染者数を「連続81日間ゼロ」に抑え続けています(8月14日発表)。

ほぼ毎日公表される新規感染者は、外国から帰国したタイ人か、特例措置で入国した外国人ばかり。いずれも無症状で、政府指定の隔離施設で検疫観察を受けており、最近は重症者も出ることなく死亡者累計数は58名のまま。

治癒退院率もきわめて高く、「国内感染はほぼ収束したのではないか」という楽観論も聞こえるほど。

けれど、タイ政府は非常事態宣言を8月末まで延長するなど慎重な姿勢を崩さず、その一方では「タイ流Go To」とも言うべき国内旅行促進支援策を打ち出して、コロナ禍で大打撃を受けた観光経済の立て直しに力を注いでいます。

目次

7月に2回の4連休で吹いた追い風

冒頭と記事下に続く写真は、7月の初め「三宝節」の振替で生まれた4連休におけるターペー門広場とサンデーマーケットの様子です。

道路向こうに伸びるマーケット通りは、ちょうど満月の夜の歩行者天国になっており、県内外から訪れた観光客で久しぶりの賑わいを取り戻しました。

もちろん、中国人をメインとする外国人観光客が詰めかけて身動きもできないほどに混雑したコロナ禍以前とは比較になりません。

けれど、宿泊料金の4割負担を初めと各種クーポン提供で国内旅行を支援する「一緒に旅しよう!」キャンペーンは、先行きに大きな不安を抱えていたチェンマイ観光業界に、希望と活力をもたらしてくれたことは間違いありません。

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山上名刹ドーイ・ステープにも多くの参拝者が

「ドーイ・ステープを見ずしてチェンマイに来たと言う勿(なか)れ」

チェンマイの町を一望の下にできる山上の名刹ワット・プラタート・ドイーステープは、そんな格言のような言葉を生んだほどに有名な名刹です。

およそ3ヶ月に及ぶ閉鎖から再開に至ったその境内には、多くのチェンマイ市民、そして近隣県からの参拝者が押し掛けました。

そして、すでに述べた7月初めの4連休、さらには4月中旬から延期されていたソンクラーン(タイ正月)休日の振替で生まれた月末4連休には、バンコクを初めとするタイ全国からの旅行者が参拝に訪れ、荘厳な黄金仏塔の回りを三巡するタイ式の祈りを捧げたのです。

付け加えると、残り2日間のソンクラーン休日振替は9月初旬と決定しました。

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各観光スポットも入場無料で国内旅行を応援

7月に入ると、有名な観光スポットが次々に再開しました。

チェンマイ市街からも気軽に行けるメーサー・エレファント・キャンプでは、象に負担をかける「象乗り」や「お絵描き」「サッカー」などの各種ショーは当分の間やらないと宣言して園内を無料開放。代わりに園内で販売するバナナ、サトウキビなどの餌を象に直接与えてもらう「触れ合いスキンシップ」を実現して、人気と話題を集めています。

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また、前王妃の名を冠したシリキット王妃植物園では「母の日(王妃誕生日)無料開放」を行うなど、積極的に国民の国内旅行をバックアップ。

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とりわけ、熱帯雨林ジャングルのてっぺんを歩く「キャノピー・ウオーク」が大人気です。

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むろん、各入場口では検温と手指消毒、手洗い、入退出時間管理アプリへの入力(手書きもOK)、マスク着用などを徹底させ、一丸となって新コロナ感染拡大防止に努めていることは言うまでもないでしょう。

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クンター吉田

チェンマイ在住の物書き&プランナー。「チェンマイわいわい映画塾」主宰。趣味:北タイ温泉探訪バイク・ツーリング。

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