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日本食に続いてこれも大人気!?フランスの弁当(bento)事情

記事投稿日:2020/08/11最終更新日:2021/01/21

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日本食ブームが到来しているフランスでは、日本のお弁当が大人気!フランス語でもそのまま「bento」と呼ばれるほど、フランス人の間で親しまれています。特に、人種のるつぼと言われ多文化社会が根付いた首都のパリには、日本食のお弁当を販売しているお弁当屋さんもいくつかあり、パリ在住の日本人やフランス人、世界各国からの観光客にも人気です。 そこで今回は、フランスのパリで長期滞在を経験した筆者が、フランスのお弁当事情について紹介します。フランスで人気のお弁当箱をはじめパリ市内のお弁当屋さんも紹介するので、フランスの最新食事情が気になる方や、フランス旅行や長期滞在で和食が恋しくなった方はぜひ参考にしてください。

目次

<1. フランスの昼食で弁当が人気!?>

<2. フランスの昼食には弁当の概念がなかった?>

<3. フランスでは日本のお弁当箱も人気>

<4. フランスにあるお弁当屋さんについて>

1. フランスの昼食で弁当が人気!?

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<写真はイメージです。Photo by 写真AC

近年フランスでは、パリを中心に日本食の認知度が高まるにつれ、日本の弁当も話題になってきています。この項目では、フランスで日本の弁当が人気となった背景について紹介します。

1.1 日本の漫画やアニメがフランスでの弁当人気のきっかけに?

フランスでの弁当人気は、日本の漫画やアニメが影響しているといわれています。フランスには日本の漫画やアニメの熱狂的ファンが多く、日本の弁当文化に憧れる人も少なくありません。

作品中で登場人物がお弁当を食べているシーンを見たフランス人は、「あのキャラは何を食べているの?」、「日本のお弁当は彩り鮮やかで憧れる」といったように、日本のお弁当に興味を持つ人が多いようです。

パリでは、欧州最大級の日本文化イベント「JAPAN EXPO(ジャパンエキスポ)」が毎年開催されており、おにぎりやお弁当を売る出店は日本のアニメファンに大人気。長蛇の列ができることも。毎年同じ出店に足を運びお弁当を購入するリピーターや、日頃からパリ市内にある日本のお弁当屋さんに通う人など、弁当ファンが多く見受けられます。

1.2 和食人気と共に、お弁当も身近に

フランスでは、日本のポップカルチャーや伝統文化とともに日本食も人気があり、その流れで日常的な日本食が詰まったお弁当にも注目が集まるようになりました。また、2009年には「Bento&Co(ベントーアンドコー)」というフランス人オーナーによる弁当箱専門店がオープンし、フランスでの弁当ブームに火を付けました。

2. フランスの昼食には弁当の概念がなかった?

フランス-弁当-02-Photo by Jez Timms on Unsplash
<写真はイメージです。Photo by Jez Timms on Unsplash

もともとフランスの昼食にはお弁当という概念はなく、調理済のおかずを複数詰める日本の弁当文化とはスタイルが異なります。この項目ではフランスでメジャーな昼食の取り方や、フランスの会社における昼食の補助制度について解説していきましょう。

2.1 フランスを含むヨーロッパ圏の昼食はシンプル

フランスを含むヨーロッパ圏の昼食は、日本の弁当に比べるとシンプルな構成。職場や学校などに昼食を持参する場合は、バゲットにチーズやハム、野菜を挟んだシンプルなサンドイッチを持っていくのが一般的。スーパーやコンビニの惣菜をメインに用意する、フルーツもカットせずそのまま持っていくなど、品数は少なめ、調理にかける手間も抑えています。

特に都市部のパリは外食の値段が高いため、自宅からこうした昼食を持参するか、パン屋やスーパー、コンビニでサンドイッチやパスタを買う人が多い印象です。街中では、バゲットタイプのサンドイッチを頬張りながら歩いている人も見かけます。

2.2 フランスの会社はお昼の福利厚生がある

フランスの企業では福利厚生として、社員食堂を設けている会社と「Ticket Restaurant(チケ・レストラン)」という食事用チケットを配布していることがあります。

「Ticket Restaurant」は、費用の半分を会社が負担し、もう半分は従業員の給料から天引きされる仕組みが一般的です。チケットの金額は会社によって異なりますが、1枚6〜8ユーロほどが相場。また、全国共通で導入されている仕組みであるためチケットを利用できる店舗が多く、この福利厚生がある企業で働く人は、ランチの選択肢が増えるという魅力があります。

一方で、この制度を利用せずに天引き分を給与へ還元するといったことはできないため、人によっては食費の節約が難しく感じられるかもしれません。

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3. フランスでは日本のお弁当箱も人気

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<写真はイメージです。Photo by 写真AC

フランスでは日本のお弁当について、中身だけでなく弁当箱そのものにも注目が高まっています。この項目では、フランスで人気の弁当箱ブランドや、フランス人のライフスタイルや感性に合わせた弁当箱について解説します。

3.1 フランスにはどんなお弁当箱がある?

フランス人オーナーが営む、京都発の弁当箱専門店「ベントーアンドコー(Bento&Co)」では、職人が手がけた曲げわっぱが人気で、ネットショップではさまざまな大きさやデザインの曲げわっぱが14種類販売されています。

また、日本では汁気の少ないおかずやおにぎりを入れるイメージのある、竹を編んで作られた弁当箱ですが、通気性が良い作りから、フランスではサンドイッチを入れるのにぴったりと紹介されていました。

さらに、和柄が装飾されたプラスチックのお弁当箱や、弁当箱を入れるオリジナルの風呂敷巾着も展開されています。このほかアニメキャラクターがデザインされたお弁当箱も、Bento&Coのオリジナル商品として販売していることから、フランスのアニメ・漫画ファンにもお弁当箱が人気であることがうかがえます。

>>>Bento&Coについて詳しく見てみる(公式サイト)

3.2 使い捨て容器の弁当はどんな感じ?

日本と同じく、フランスでも使い捨て容器を使ったお弁当は販売されています。プラスチックの黒い容器に透明の蓋が付いた弁当用ケースなどは、フランスでもよく使われています。中身の区切り方や形状に大きな違いはなく、日本で食べる出来合いのお弁当と全く同じ見た目の使い捨て容器が使用されています。

この点については、日本のコンビニやスーパーのお弁当エリア・お弁当屋さんで見かける、使い捨て容器をイメージするとわかりやすいでしょう。

3.3 フランスらしいデザインのお弁当箱

引用:monbento公式Facebookページより

フランスではサンドイッチをお弁当にする人向けに、まな板付きのお弁当箱も人気!ピクニックの昼食ではサンドイッチの具材を自由に持ち寄り、野菜やチーズを切って各々パンに挟むのがフランス流。

そんなニーズを意識してか、先ほど紹介した「ベントーアンドコー(Bento&Co)」では、竹製の板状になった蓋がまな板として使える、一石二鳥なお弁当箱を展開しています。このタイプのお弁当箱は底が深く、薄切りにした食パンだけでなくバゲットやベーグルなど、大きいサイズのパンも入れられるのが特徴。

また、フランス発の弁当箱ブランド「モンベント(monbento)」は、ヨーロッパの食文化やライフスタイルに合ったお弁当箱を販売しています。例えば、箸の代わりにフォークやスプーン、ナイフがセットになっている、ペールカラーを使うなど日本のお弁当箱よりも色彩がスタイリッシュであるなど、さまざまな工夫がなされています。

ヨーロッパでは食洗機を利用する家庭が多いため、食洗機に対応したお弁当箱が開発されているほか、日本のお弁当箱より大きいサイズのラインナップを充実させ、たくさん詰めやすかったりパンのふんわり感を維持したまま詰めやすかったり、という特徴もあります。

>>>mobentoについて詳しく見てみる(公式サイト)

4. フランスにあるお弁当屋さんについて

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<写真はイメージです。Photo by 写真AC

最後の項目では、フランス・パリにあるお弁当屋さんについて、日本食を取り扱うお店から、さまざまな文化的背景をもつ人が暮らすパリならではの多国籍なお弁当屋さんまで、一挙にご紹介します。気になるお店が見つかった人は、フランス旅行でパリを訪れた際にぜひ足を運んでみてくださいね。

4.1 パリで日本のお弁当やパンを販売する「Aki Boulangerie」

パリ市内のオペラ地区には日本食レストランが多く、お弁当屋さんもいくつかあります。そんなオペラ地区にある「アキ ブーランジェリー(Aki Boulangerie)」は、メロンパンやカレーパンなど、日本ならではのパンを中心に展開するパン屋さんですが、パンコーナーの横には日本食のお弁当コーナーも充実しています。

店内には幕の内弁当やおにぎり弁当、とんかつ弁当、唐揚げ丼弁当、カツ丼弁当など、日本でお馴染みのお弁当がズラリ。値段は12~13ユーロほどと、日本円で1,000円前後になりますが、本格的な日本食のお弁当がパリで楽しめるとあって、フランス人をはじめパリ在住の日本人や観光客にも人気です。 筆者は唐揚げ丼弁当を食べたことがありますが、日本で食べる唐揚げ丼と変わらないクオリティに感激しました。テイクアウトはもちろん、イートインスペースも利用できるほか、フランスらしくテラス席まであるのが印象的です。

アキ ブーランジェリーの基本情報

  • 名前:アキ ブーランジェリー(Aki Boulangerie)
  • 住所:16 Rue Sainte-Anne, 75001 Paris
  • 営業時間:[月-土]8:30〜19:00
  • 休業日:日曜日
  • HP:公式HP
    ※最新情報は公式サイトをご確認ください

  • Googleマップ:

4.2 パリで最も古い日本のお弁当屋さん「十時や」

同じくオペラ地区にあるお弁当屋さん、「十時や(JUJI-YA)」も有名です。パリで最も古いお弁当屋さんとして知られており、パリのコンビニと呼ばれるなど、パリ市民に長年親しまれています。

こちらは唐揚げ弁当や鮭弁当・エビフライ弁当など10種類ほどのお弁当が揃っており、副菜を3種類選べるシステムが人気です。値段は10〜12ユーロ(1,200〜1,400円)とやはり日本のお弁当に比べると高めですが、外食が高いパリでは比較的リーズナブル。 副菜は煮物やだし巻き卵、切り干し大根・厚揚げなど、まさに日本のお弁当そのもの!

フランスでは見かける機会の少ない日本の家庭料理が試せることから、フランス人のお客さんも興味津々に選ぶ様子がうかがえます。

十時やの基本情報

  • 名前:十時や(JUJI-Ya)
  • 住所:46 Rue Sainte-Anne, 75002 Paris
  • 営業時間:11:30〜22:00
  • Googleマップ:

4.3 独自路線なカレーセット弁当なら「Muniyandi Vilas」

パリはさまざまな文化的背景をもつ人たちが住んでいるほか、世界的な観光都市として多くの観光客を受け入れていることから、多国籍料理が楽しめるお店が充実しています。テイクアウトで提供するお店も多く、お弁当のような感覚で購入して職場や学校などで楽しむ人も多いようです。

パリの主要駅の1つであるパリ北駅の周辺には、インドやネパール、スリランカのカレー屋さんがずらっと並び、本格的なカレー弁当が購入できます。筆者のおすすめは、スリランカカレーや、ビリヤニというカレーのスパイスが効いた炊き込みご飯が名物の「ムニヤンディ・ヴィラ(Muniyandi Vilas)」というお店。

店内に入るとショーケースにさまざまな種類のカレーや揚げ物などのおかずが並び、平日の昼間にはテイクアウトを求めるお客さんで長蛇の列ができます。ボリューム満点のカレーセットやビリヤニのお弁当が7〜8ユーロ(900〜1000円)と、パリでは破格のランチが楽しめる人気店です。

ムニヤンディ・ヴィラの基本情報

  • 名前:ムニヤンディ・ヴィラ(Muniyandi Vilas)
  • 住所:207, rue du Faubourg Saint-Denis 75010 Paris
  • 営業時間:11:00〜0:00
  • Googleマップ:

4.4 フランスらしいアレンジ弁当なら「Les Bols de Jean」

パリでフランスならではのお弁当として話題なのが、「レ・ボル・ド・ジャン(Les Bols de Jean)」で購入できる、パンでできた器の中にさまざまな具材が入ったお弁当。これはフランスの人気シェフと、世界的に有名なフランス発のパン屋「エリックカイザー(Eric Kayser)」がコラボして作り出したテイクアウトメニューです。

ブリオッシュ風の底が深めのパンの中に、トマトやチーズ、ハーブ、キヌアなど彩華やかな野菜がぎっしり入った「ベジタブルボール(Bol végétal)」が人気。ヘルシー志向なパリジェンヌたちの間で注目が高まっています。

レ・ボル・ド・ジャンの基本情報

  • 名前:レ・ボル・ド・ジャン(Les Bols de Jean)
  • 住所:2 Rue de Choiseul, 75002 Paris
  • 営業時間:[月、火]11:30〜15:30、[水〜土]11:30〜15:30、19:00〜21:30
  • 休業日:日曜日
  • HP:公式HP
    ※最新情報は公式サイトをご確認ください

  • Googleマップ:

フランスでは、日本のお弁当がさまざまな形で注目を集めていることをご紹介しました。現在ではオーソドックスな日本食のお弁当だけではなく、多国籍なお弁当が展開されているほか、お弁当箱も日本らしい和柄や曲げわっぱはもちろん、フランス人の食生活やライフスタイルに合ったデザインや機能性を重視したものが揃っています。皆さんもフランスを訪ねたときは、ぜひこれらのお弁当文化に注目してみてくださいね。

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記事投稿日:2020/08/11最終更新日:2021/01/21

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