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【チリ】なんでもそろうベガ市場周辺~サンティアゴ~
今回はチリの地方都市に住んでいる私が、数か月に一度買い出しに行く、首都サンティアゴにあるベガ市場周辺についてお伝えします。
コロナウイルスによるロックダウンの期間が、世界一長いという噂もあるサンティアゴ。区によっては3月から現在(2020年7月12日)までずっと外出禁止になっているエリアさえあるという話です。私の大好きなこの市場が現在どうなっているのか分かりませんので、コロナ禍の前の様子を書きたいと思います。
目次
なんでもそろうにぎやかな市場
ペルーやボリビアと比べると、「市場」という小売形態の地位が若干低いようにも思えるチリ。経済発展に伴い、スーパーが増え、スーパーで食品を買う人の方が多くなっているように思えます。しかし市場は庶民の味方。新鮮な野菜と果物、肉、魚、チーズ、ドライフルーツ、調味料、オリーブの漬物などがセクションに分かれ、ところ狭しと並んでいるのがベガ市場。
薄暗い場内はいつもごった返し、スリも多いようなので、貴重品には注意して歩く必要があります。
チリの果物はとにかく安くて美味しい。南北に長いチリの、ちょうど真ん中くらいにある首都サンティアゴには、南北から色々な野菜や果物が集まってきます。私が住む南部ではなかなかお目にかかれない、チリモヤ、ビワ、パパイヤなどが手に入るし、南部より一か月ほど早くいちごやサクランボ、ブドウなど季節商品が並びます。
それから、広いエリアを占めるペルーの食品(ペルー野菜、調味料、キヌアなどの穀物)コロンビアやベネズエラの食品や軽食コーナーなどインターナショナルな店舗も並んでいます。そして、チリ人が大好きなSushiの材料を売っている店舗もあります。
出稼ぎ外国人の多さ
ベガ市場で特筆すべきは、働く人の外国人の占める割合。私の観察では半分くらいが外国人だと思います。前述したペルーの店舗などで働く外国人の他に、数年前から増加の一途をたどっていたハイチからの移民の人たちも多く働いています。外国人は見かけでわかることもあれば、スペイン語の話し方でわかることもあります。私も外国人なので彼らには親近感を覚え、「チリの暮らしはどう?」などとおしゃべりをしたくなります。
ベガ市場周辺では、その外国人たちをターゲットにした朝ご飯のお店なども路上に出ています。ペルーの朝ご飯「ホットキヌアりんご」(キヌアとリンゴを煮て作った暖かい飲み物)や、ペルーのスープ、ベネズエラの揚げ餃子などです。個人的にホットキヌアりんごが大好きなのでベガ市場に朝行くときは必ず探して飲んでいます。
ちなみにいつも私が買う物
まずは18.9リットルのバケツに入ったキッコーマンのお醤油。
<ベガ市場内にある寿司用食品のお店。店頭にバケツの醤油やお徳用焼きのりが見えます>
チリ産や中国産の醤油は私の街でも売っていますが、やはり美味しくない。スーパーでも0.5リットルの瓶に入ったキッコーマンのお醤油は売っていますが、すごく高い。私は自分の家での料理の他に、週末フリーマーケットでのおにぎり販売やラーメンの集いなど、お醤油を大量に使う機会があるため、運ぶのは大変ですが、バケツ入りの醤油を買います。
それから、おにぎり用の焼きのり、味噌汁を売るための紙コップ、1kg入りのコーヒー豆、住んでいる街の3割ほどの値段で買えるショウガも友達の分も含め2kgくらい買います。
ちょっと変わりどころでは、ペルーの健康食品。これは日本の友達に頼まれて、帰国する前には大量買いしています。
荷物に余裕があれば、美味しい果物なども買いたいところですが、いつもカバンが満杯+18.9リットルのお醤油が重くてそんな余裕はありません。地下鉄とバスで行動する庶民外国人は体力勝負なのです。
近くにあるアジア食材が多いエリア「パトロナート」
ベガ市場から徒歩10分弱のところに、パトロナートというアジアの商店が多いエリアがあります。
中国から来た安い衣料やアクセサリーなどの小さい問屋がたくさんあり、安く、少量買いも受け付けているので、学生に人気があります。
そのエリアには、中国系と韓国系のアジア食材のお店が数店あって、日本のカレールーやふりかけ、お菓子なども売られています。お店によって値段が違うので、ケチな私は最初にすべてのお店の値段チェックをしてから買い物に入ります。
そして昼食はいつもSUKINEという韓国料理!
ここはキムチや韓国のりなどの小皿が5つくらい無料で付いてくるので大好きです。オーナーの韓国人のおじいさんは大抵店内にいて、お客さんと韓国語で嬉しそうに話していてほっこりします。
mercado central(中央市場)
今回は首都サンティアゴにあるベガ市場周辺について、個人的な買い出し目線でお伝えしました。ちなみに、ベガ市場の近くに、mercado central(中央市場)という市場もあります。
ここはどちらかと言えば観光客向け。レストランもあり、日本人らしき人を見ると「ウニ」「ウニ」などと呼び込みがにぎやかです。
最後に
市場に行けば、その国で食べているものや、物価、人々の様子など色々なことがわかります。チリにいらした際には、貴重品に注意してぜひ立ち寄ってみてください。
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IZUKAWAUSO
- 日本青年海外協力隊員。チリ南部の田舎暮らしも8年半になります。趣味は旅行(特に屋台めぐりと温泉)と料理。地元の週末フリーマーケットでおにぎりと味噌汁売ってます。