チリのウイークエンドマーケット 「Persa biobio(泥棒市場)」

市場の風景

「ウイークエンドマーケット」といえば、タイのバンコクが有名ですが、実はチリの首都サンティアゴにもあるんです。数年前までは「泥棒市場」と呼ばれていたPersa biobioが、ぐんとおしゃれになって生まれ変わっていたので、今回レポートしたいと思います。

目次

Persa biobio といえば

Persa biobioは、もともとサンティアゴの南の外れにあり、1940年代は動物の屠殺場が多くあったため、革工場や、繊維工場がありました。その後、街の発展とともに住人やお店が増え、一方で革製品などの工業は衰退し、工場や倉庫跡地に、週末になるとがらくた売りが集うようになり、自然発生的にマーケットが誕生しました。

10数年前、協力隊員として派遣されていた時代に、先輩に連れられて遊びに行った時の衝撃は忘れません。当時は泥棒市場と呼ばれ、「盗まれたものはここに行けば見つかる」と言われていましたが、ありとあらゆる「誰がこんなの買うんだ?」という「がらくた」であふれ、違法コピーDVDやゲームの小さい店舗が薄暗く怪しい倉庫跡地にひしめいていました。

でも、行くたびに何かしらの「戦利品」があり、面白いので、週末首都にいて時間がある時は、訪れたいエリアとして、今まで10回以上は足を運んでいるでしょうか。

それがだんだんおしゃれに生まれ変わったのは数年前くらいから。以前はとても観光客にはすすめられないスポットでしたが、少しずつ整備され、誰でも楽しく遊びに行けるようなスポットになってきました。

小さいお店が多すぎて、ようやく区画整理がされ、番号が振られるようになった段階のため、地図はまだないらしいですが、6つの大きな倉庫跡地に、ゲーム、ミニチュアなどのいわゆるオタクエリア、好みの洋服が低価格で見つかる古着エリア、そしてアンティークエリアやアートエリアなどがあります。

オタクエリア
<オタクエリア>

古着エリア
<古着エリア>

アンティークエリア
<アンティークエリア>

このお店の商品は全てゴミ置き場を回って集められたもの。

お店

気に入ったものは即買いがおすすめ。同じ店に戻って来られる保証はありません...。

歩行者天国では多国籍ガストロノミーが充実

テラス席

週末、周辺の歩道はがらくたや文房具、小物の出店で埋まっていますが、車道は歩行者天国となり、テラス席が設けられます。チリ料理はもちろん、アルゼンチンのステーキや、メキシコ料理、コロンビア料理、タイ料理、韓国料理からラーメンのお店までバラエティに富み、活気にあふれ楽しい雰囲気です。

ラーメン屋

アートプロジェクトは進行形

倉庫

さて、この界隈で一番力が入れられているのはアートと建築のプロジェクト。

以前この記事「チリの街角アート グラフィティ」でお伝えしたいくつかは、このエリアで撮影したものですし、サンティアゴ区役所と、ギャラリーを運営する会社のコラボで倉庫の中がリノベーションされました。

倉庫

天井に絵が描かれ、

ギャラリー

有名な壁画作家のモノ・ゴンザレス氏のギャラリーも入りました。

休憩エリア
<廃墟だった空間がリノベーションされて、最近休憩スペースとしてオープンしたエリア>

解体現場

そして、「日本からの取材だ」と言ったら特別に進行中のプロジェクトを見せてくださいました。倉庫ギャラリーの2階に上がると、未だ解体現場そのままの殺風景が広がりますが、若手建築家のリノベーションが進行中。

屋上

さらに、恐々とはしごを登り屋上に上がると、カラフルな屋根とサンティアゴの大きい空が迎えてくれました。

将来的には観光客向けにペルサビオビオの中のツアーを企画するそうです。楽しみです!

>>Persa Victor Manuelについてはこちら
>>Instagramもあります

行き方と注意事項

それでは、最後に行き方と注意事項を書いておきます。

この市場は、土日祝日の朝10時くらいから18時くらいまでやっています。

周辺には2つの地下鉄駅(2号線フランクリン駅、6号線ビオビオ駅)があり、どちらからでも歩いて5分くらいです。フランクリン駅からであれば、右手に行ってSanDiego通りを渡るともう市場が始まりますし、ビオビオ駅からであれば、人の流れについて行けば自然と到着してしまいます。エリアは大きいので、アートギャラリーがあるGalpon victor manuelを探すことをおすすめします。

注意事項としては、混雑しているのでとにかくスリに気を付けること。貴重品はもっていかない、すられない場所にきちんと入れておくことが絶対大切です。がらくた品は値下げ交渉ができるので、細かいお金を多く持っていくと払いやすいです。

トイレはあまり多くありませんが、「Baño」という看板が出ているところで、有料で使用できます。たくさん歩くことは覚悟して、快適な靴を履き、ぜひ面白いお土産を探しまわってみてください。

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IZUKAWAUSO

日本青年海外協力隊員。チリ南部の田舎暮らしも8年半になります。趣味は旅行(特に屋台めぐりと温泉)と料理。地元の週末フリーマーケットでおにぎりと味噌汁売ってます。

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