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【ケニア】スラム街ツアーに参加して

記事投稿日:2020/06/24最終更新日:2020/06/24

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今回は、ケニア最大規模のスラム「キベラスラム」のスタディツアーに参加した内容をお届けしたいと思います!

【編集部註:このツアーレポートは2020年3月上旬に参加したもので、6月現在催行されておりません】

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目次

キベラスラムとは

はじめに、キベラスラムという場所をご存じでしょうか?ケニア最大のスラム街であり、ナイロビの中心地からさほど離れていない場所に100万人~200万人が住んでいるといわれています。事実として、キベラスラムに住むことは違法です。ですが、ケニア政府は「黙認」しているという状況。理由は様々ありますが、彼らがスラムに住むしか選択肢がないことや、歴史的背景を知っているからではないでしょうか。

ツアー主催者の早川さんはケニアに30年以上住んでいる方で、キベラスラム内で学校運営の支援などもされています。彼女の取り組みは日本の新聞でも記事になっていたりと、とても精力的にそして真摯に取り組まれています。

知識のない人がスラムを歩くのはとても危険です。それでもキベラスラムの現状を知りたいと願う私のような人に向けたスタディツアーを不定期で開催してくださっています。

今回は、このスタディーツアーで見て感じたことをご紹介します。

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先述した通り、ケニアのナイロビ中心地から少し離れた場所に位置しているケニア最大のスラム「キベラスラム」。地方から出稼ぎのためにナイロビに出てきた人たちがキベラスラムに住居を構えるため、年々大きくなり現在の規模になったということです。

スラム自体は違法で、近年は都市開発のため政府がスラム街の家の撤去を開始。現地に住む人々は違法滞在していることを承知の上なので、文句を言うことなく撤去に応じているとのこと。今後どのように変化していくのか、人々や政府の行動に注目したいと思います。

キベラスラムでの生活

私が驚いたことは、キベラの中にもしっかりとルールがあり想像していた以上の「普通」がそこにあったことです。

人々の収入源は様々で、家賃収入で生計を立てる人もいれば、野菜や果物を仕入れて販売する人、マンダージ(揚げパンのようなもの)を作り売る人たちなどがいます。キベラスラムに住んでいても、5つ星のホテルで働いている人もいるそう。キベラスラムへの愛着がある人や、ナイロビで働いていても家賃が高く仕方なくキベラスラムに住んでる人など本当に様々です。

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キベラスラムスタディーツアーで4組のお宅訪問をさせていただきました。 

トタンでできた家の部屋は風通しが悪く、とても湿度が高く座って話を聞いているだけでも汗をかくほどでした。壁が壊れても修理する資金がなく、雨漏りを防ぐためにブルーシートが敷かれているなど、住環境はとても過酷だと感じました。

3~4畳ほどの広さに10人以上が寝食を共にしていることもあるそうです。ケニアの人々は助け合いの精神がとても強いそうで、身寄りのない子供を自宅で匿うことも多々あると聞きました。

スラムでの生活費

お宅訪問をしている中で、生活費に関する話題になりました。

まず家賃は月3,000円~3,500円程度。私が訪問した家庭では、トウモロコシを仕入れて茹でて販売して、一日に仕入れた分全て売れたとしても、一日の売上は200円程度。毎日すべて完売できても月6,000円の収入。もちろん毎日完売なんてことはなく、売れ残った日は仕入れたトウモロコシが夕食になるそう。

家賃以外にも食費や子供たちの教育費、雑費など生きるだけでお金がかかります。毎日その日生きるためのお金を稼ぐ。働けなくなるということは、生活ができなくなるということを意味します。想像できますか?朝起きて子供たちの世話をし、野菜の買い付けに行き、仕入れたトウモロコシを茹で、販売。一日かけた労働の対価が最大200円。たったの200円です。生きるために。家族を養うために。

そのような事実があることは、知っていました。ただ現実を目にしたとき、その場で呼吸した時、知識が経験となり目の前で起こっていることが私の心に鮮明に刻まれました。

日本から遠く離れた国で起こっていることは他人事かもしれません。経験することは難しくても、「知ること」で私たちの行動が少しでも変わり、巡り巡って遠い国の人々を助けることができるなら、知ることを止めてはいけないと思います。

この記事がそのきっかけになることを願っています。

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<右下に写っているのが早川さん>

マゴソスクール

早川さんが全面的支援をしている「マゴソスクール」にお邪魔しました。

家庭環境は様々ですが、夢を持って勉強に励む姿に希望を感じました。教養を身に着けることが貧困から抜け出す最短の方法だと思います。

お邪魔したクラスの生徒に「将来の夢は?」と質問すると、医者、看護師、パイロット、法律家、音楽家、、、など多岐にわたります。子どもたちが夢を語れる環境を提供し続ける早川さんには頭が下がります。

マゴソスクールの卒業生の中には、日本に留学した人もいるそう。多くの知識を得て、活躍することを願います。

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<毎日給食が提供されている>

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マゴソスクールの運営には多くの方の支援で成り立っています。「マゴソスクールを支える会」では生徒たちの生活や、早川さんの取り組みなどが紹介されいています。子どもたちの姿を是非動画で見ていただきたいです。

>>>マゴソスクールを支える会(公式HP)

早川さんは年に何度か日本に戻り、アフリカにちなんだトークショーを開催しています。また、キベラスラムのツアーに参加希望の方は直接早川さんにご連絡ください。

>>>早川さんのTwitter

さいごに、キベラスラムにご自身で立ち入ることはやめてください。私たち日本人は現地の人から見れば「大金持ち」であり、ちょっとした持ち物でも高価に見えてしまいます。私たちの軽率な行動が、現地の人を犯罪者にしてしまいます。現地でツアーに参加するなど手段はたくさんありますので、興味のある方は是非調べてみてください!

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この記事を書いた人
湊_TAKAKO
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記事投稿日:2020/06/24最終更新日:2020/06/24

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