これぞ琉球マブイ(魂)創作エイサー!

エイサー

ハイターイ!(皆さま、こんにちは!)

本日はヤマトンチュの私が初めて見た瞬間から、魂が揺さぶられ取り憑かれた...悪霊じゃないですよ(笑)今では演者になってしまった沖縄創作エイサーをご紹介させていただきます。

沖縄創作エイサー

沖縄創作エイサー

目次

これが創作エイサー

何より、先ずはコチラをご覧下さい。

いかがでしたか?
これは東京都北区にある飛鳥山公園で行われているさくら SA*KASOまつりでの演舞です。(少し舞台が遠くて分かりにくくてすみません。)
私達が旅先で接する底抜けに明るい笑顔、エキゾチックなお顔とは相反する柔らかい口調なウチナンチュ、そんな彼らとは思えない目力、バチさばき、足の上げ具合、機敏で躍動感溢れる、鬼気迫るド迫力...感じていただけましたでしょうか...?

...カッコいい...踊った後はエクボの笑顔で可愛いのですよ(笑)

そもそもエイサーって何?

エイサーは沖縄、奄美群島の伝統芸能で、「伝統エイサー」と「創作エイサー」の2種類があります。

伝統エイサーは、祖先崇拝を起点とし地方(じかた)の唄と三線、太鼓でお盆に帰って来た祖先の魂を現世から無事に後生(グソー、あの世)に戻れるように練り歩きながら旧暦の盆の送り(ウークイ)の夜に行なわれ、道ジュネーと呼ばれています。

エイサーの演者とその役割をご紹介します。※解説はおきなわ物語より引用

パーランクー

パーランクーは、面だけに皮を張った手持ち太鼓。リズミカルで軽快な音が特徴。

エイサー パーランクー

エイサー パーランクー

エイサー パーランクー

締太鼓(しめでーく)

手足を大きく動かしながら太鼓を叩くのが特徴。大太鼓よりも高音の太鼓の音と躍動感のある動きが魅力。

エイサー 締め太鼓

締め太鼓

大太鼓(うふでーく)

全体のテンポがずれないようにリードするまとめ役。低く重みのある音や大太鼓を持ちながらのダイナミックな動きは迫力満点!

2-6大太鼓 .jpg

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京太郎(ちょんだらー)

顔を白塗りした奇抜な化粧をし、その滑稽な容姿や踊りで楽しませてくれる。演舞を進行したり、踊り手を鼓舞したり、隊列を整えたり、観客と絡み場を盛り上げたりと重要な役割を担っている。

2-8チョンダラー .jpg

2-9そして...私(笑).jpg

そして私。

今回おすすめしている創作エイサーとは、地方(じかた)エイサーを元に、曲も民謡から沖縄ポップミュージックにあわせた斬新な振付へと、近年とくに進化しています。

全国の祭り等でパフォーマンスとして披露しながらも、演者はウチナンチュの想いとエイサー文化を広めたいという信念に揺るぎなしです! モチロン及ばずながら...私も!

沖縄じゃない...琉球國

旅行会社で働く者として沖縄は青い海にポッカリと浮かんでるようなおすすめ南国リゾート。

もてなすウチナンチュはいつも陽気な笑顔でウエルカム...確かにこれも揺るぎない沖縄。

カッコいい、踊りたい!から入ったエイサーでしたが、ウチナンチュに触れ、おばぁの話を聞き、これまでと全く違う沖縄...イエ...琉球國が見えてきたのです。

少し長くなりますが、どうぞお付き合い下さいませ。

3億年前に本島の北部が、500万年前に南部が海底から顔を出し、島が誕生し、三山時代を経て15世紀初め尚巴志によって琉球國が誕生しました。

岩.jpg

3-2斎場御嶽から見る久高島 .jpg

国土は異界であるニライカナイから神アマミキヨが最初に久高島に君臨、国作りを始めたとされ、斎場御嶽は、琉球王国の七大御嶽のうち、最高の聖地と言われています。

※ 御嶽(うたき)とは、琉球の信仰における祭祀などを行う施設で今でも現地の人々に厚く信仰され、大切に守られています。

3-3アンガマー .jpg

琉球は海洋国家としての発展を遂げていきます。中国をはじめ、東アジアや東南アジア、朝鮮、日本にいたる周辺諸国と積極的に交易をおこない、「大交易時代」とよばれる時代を築きました。

その後、琉球は、1609年の薩摩藩の武力侵攻を受け、薩摩藩に対し貢納が義務付けられますが、清にも朝貢を続けるなど、琉球王国は薩摩藩と清国、どちらにも両属するという体制をとりました。

3-4シーサー .jpg

1879年、明治維新の余波を受けた琉球王朝は、最後の王・尚泰(しょうたい)の代で幕を閉じ、沖縄県になりました。

たった130年前のこと。130年前までは、450年続いた日本ではない確かに琉球國があったってことですよね...なんか不思議...。

大国の日本と中国の狭間で、必死に賢明に生き延びながら自国の文化を守り築いてきた琉球國...その後も、望みもしない30年アメリカの統治下になり、深い爪痕を残されました。

翻弄されつづけながらも守り続けた琉球魂。複雑かつ豊かな歴史が残した文化は、現在の沖縄の中に確実に息づいていると確信します。

ウチナンチュの想い なんくるないさぁ

エイサー ウチナンチュの想い

エイサーの楽曲の歌詞はウチナーグチ(沖縄言葉)が多く、全てわかるわけではないのに、見ている人が心打たれ、魂が揺さぶられるのはなぜでしょう?...単にパフォーマンスではなく、エイサーから『ウチナンチュの心』が訴えるように聞こえるから?かもしれません。

エイサー ウチナンチュの想い

歌詞には『ウチナンチュの心』...神を祀り聖地を守り先人達を敬い、五穀豊穣を願い、家族・同郷の絆を何より大切にし再び会えた喜び分かち合い、過去を忘れずに独自の文化・言語を次の世代に、そして本土に伝えていきたい...そんな演者からの想いが溢れているからなんですね。

エイサー ウチナンチュの想い

『私達は、琉球を決して忘れない。王国はなくなっても、傷つけられても魂までは変えられない。私達は先人達の全てを受け継ぎ全てを伝えていく...存在はここにあり』そんな声が聞こえてくるような...

エイサー ウチナンチュの想い

『なんくるないさぁ』を なんとかなるよ...と、お気楽なウチナンチュ気質と思っていたのですが...

おばぁが穏やかに言いました...「沖縄は自国以外のために何度も何度も辛い苦しい思いをし、その都度最善を尽くしてきたが、もう自力ではこれ以上どうしようもできない...後はなるべく様になるということ、決して諦めではなく、ひたむきに希望を捨てない、歴史から生まれた明るい前向きな言葉さぁ〜」...と。

皆さまも、困難に立ち向かう時呟いてみてください 『なんくるないさぁ〜』

沖縄でエイサー見るなら

沖縄全島エイサーまつり

毎年旧盆明けの最初の週末に行われるエイサーまつりです。

1956年の「コザ市誕生」を機に「全島エイサーコンクール」としてスタートし、今では沖縄の夏の風物詩として日本を代表する「まつり」の一つとなりました。

2023年は9月8日(金)~10日(日)に開催されました。

>>沖縄全島エイサーまつり公式サイト

夏祭り in 那覇「一万人のエイサー踊り隊」

毎年8月の第1日曜日に那覇国際通りで行われる、県内最大級のエイサーの祭り。1995年から始まったこのイベントは、今や那覇の夏の風物詩です。

>>夏祭り in 那覇「一万人のエイサー踊り隊」公式サイト

そのほか

  • 観光スポットで一年中エイサーが見られるのは、南城市にある「おきなわワールド」と、恩納村にある「琉球村」の2か所です
  • 旧盆の3日間なら、観光地に行くまでもなく、街中の至るところで各自治体によるエイサーが行われます

関東でエイサー見るなら

新宿エイサー祭り

新宿エイサー

  • 開催日時:毎年7月の最終土曜日
  • 開場:新宿駅東口・西口一帯

新宿が沖縄一色!圧巻です!

>>新宿エイサー祭り公式サイト

北区さくらSA*KASOまつり

北区さくらSAKASOまつり

  • 開催日時:毎年3月最終週、または4月第1週の土曜日・日曜日
  • 開場:飛鳥山公園(東京都北区王子)

>>北区さくらSA*KASOまつり公式サイト

地域のお祭り

その他、各地の夏祭り・イベント等、皆さまの地域等でも演舞しています。お好みの団体や演者を見つけるのも楽しいですよ!

最後はやっぱり カチャーシー

カチーャシー

沖縄では欠かせない踊り!

三線が聞こえたら〜踊る踊る(笑)カチャーシーには『かき混ぜる』の意味があります。知らない人も知ってる人も...喜びも悲しみも、皆んなでかき混ぜる分かち合いましょう〜の気持ちを込めてバンバン踊っちゃいましょ〜!

両手を上に高く上げて目の前の襖を開けて閉めて〜右、左... 男性は幸せを絶対離さない気持ちを込めて両手はグーで!女性は幸せを皆にお裾分けの気持ちを込めて両手はパーで...
どっちでもなーい(笑)の方は両手をチョキで〜 音楽に合わせて笑顔でノリノリでハイヤイヤササ~♪
  
にふぇーでーびたん(ありがとうございました)

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千花

旅行会社勤務。飛行機恐怖症ですが(笑)旅行大好き!宴会大好き!休日はアンマー(母)エイサー隊「千花夏風」として各地で踊ることに燃えております。

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