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【イタリア】ポリニャーノ・ア・マーレでのランチに!魚介パニーノが美味なお店を紹介
日本ではまだ知名度の低い、南イタリアの町「ポリニャーノ・ア・マーレ」。実は美しい海と白亜の旧市街がある、とても素敵な町なのです。 そんなポリニャーノ・ア・マーレに旅行したライターが、地元の人にオススメのお店を教えてもらいました。海が近いだけあって、メインの食材はやっぱりシーフード! 魚介たっぷりのパニーノをおしゃれな店内で食べられる、「Pescaria(ペスカリア)」をご紹介します。
※編集部註:当記事は2019年12月時点までに確認できた情報を元に作成しています。最新情報については、各公式サイトをご確認ください
目次
2. ポリニャーノ・ア・マーレにあるパニーノ屋「Pescaria(ペスカリア)」
4. おまけ:南イタリアのレストランは昼も夜も早めに行くのがベター
1. ポリニャーノ・ア・マーレってどんな町?
ポリニャーノ・ア・マーレは、南イタリア・プーリア州(プッリャ州とも呼ばれる)に位置する、海に面した小さな町。波の浸食によってできた、高さ約25mの断崖の上に町が作られています。美しい青い海と、ごつごつとした岩肌、その周りに並ぶ白い家々......一度見たら忘れられない、独特の景観が広がっています。
また、近郊の観光地であるバーリやアルベロベッロからは、車や電車で約30分とアクセスも良好。日帰りも可能なので、プーリア旅行をする際は途中で立ち寄る候補地としてもオススメです。
1.1 生の魚介を食べる習慣があるプーリア州
イタリアでも人気の寿司レストランですが、日本人のように生の魚介類や刺身を食べる習慣がなく、苦手な人もまだまだ多いのが事実。しかしプーリア州は、生の魚介類を食べる習慣があるというイタリア国内でも珍しい地域なのです。
プーリア州ではウニや牡蠣をはじめ、日本の場合パエリアやパスタに使われることの多いムール貝も生で食べることも。綺麗な海で採れる新鮮な魚介、広大な農地で育つオリーブや小麦など、土地の恵みをふんだんに生かしています。
そして、海に面したポリニャーノ・ア・マーレは港町であることから、シーフードがメインのレストランが多いのです。今回ご紹介するお店も、シーフードを使ったパニーノや軽食を楽しめます。
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2. ポリニャーノ・ア・マーレにあるパニーノ屋「Pescaria(ペスカリア)」
<撮影:La luce del Sud>
イタリアでは"~屋"と言う時、語尾に「~リア(ria)」を付けます。例えば、ピザ屋さんなら「Pizzeria(ピッツェリア)」、ジェラート屋さんなら「Gelatoria(ジェラトリア)」という感じです。
このお店の店名にも使われている「Pescare(ペスカーレ)」は、イタリア語で「魚を釣る」という動詞。これに「~リア(ria)」を付けているのです。その名前のとおり、魚釣りや魚介をイメージさせる海をイメージした店内には、グリルされた美味しそうな魚介やパニーノの匂いが漂います。
ポリニャーノ・ア・マーレで人気のお店ですが、ミラノに2店舗、トラ―二にも1店舗出店しています。
2.1 お店の雰囲気
<撮影:La luce del Sud>
ブルーをポイントにしたおしゃれな内装の店内には、碇や網などの海や魚をイメージさせるインテリアが飾られており、テーブル席とカウンター席とがあります。 私は夕食の時間帯に、南イタリアでは少し早めの19時頃に訪れました(これについては後述します)。
その時店内はまだ空いていたのですが、20時近くになるとあっと言う間に満席になり、レジにも列ができていました。回転の速いカウンター席も数席ありましたが、ゆっくり座って食べたい場合は少し早めに行くのがベターです。
支払形式については、クレジットカードもOKかどうかを確かめられなかったのですが、現金支払いで問題なく購入できました。
3. ここに来たら外せない!シーフードを詰めたパニーノ
さて、そんなペスカリアで実際に食べたパニーノを、2種類紹介しましょう。パニーノといえば、ハムやチーズをパンに挟んだイタリアの定番メニューですが、こちらではサーモンやタコなどのシーフードを挟んだものが食べられます。イタリア人には珍しく、日本人には嬉しいパニーノですね。
お店のメニューにはパンに挟まない焼き魚や生牡蠣などもありますが、パニーノを頬張る人が多く、定番メニューという印象でした。私や同行人もさっそくパニーノをオーダー。サーモンのパニーノと、タコのパニーノを食べてみました。
<サーモンのパニーノ。撮影:La luce del Sud>
こちらの写真はサーモンのパニーノ。サッカーボールのような丸いパンに、具がぎっしり入っています。サーモンの他に、チーズやトマトなども挟まっていて、バジル風味のソースで味付けされていました。パンは外側は硬めで、中はソフトな食べ応えのあるパンです。
<タコのパニーノ。撮影:La luce del Sud>
こちらはタコのパニーノ。グリルしてぶつ切りにしたタコと、しっかり味付けされた野菜が挟まっています。パニーノは一つ約8~10ユーロ(約960円~1,200円)、一つでもお腹いっぱいになるボリュームです。どのパニーノもかなりボリュームがあるので、サイドメニュー等も頼むなら、それぞれを半分にして、シェアするくらいがちょうどいいかもしれません。
<ペスカリアのサイドメニュー。撮影:La luce del Sud>
そのほか、タコのグリルやクリームコロッケ、ポテトフライなども頼みました。タコのグリルは塩が効いていて日本人には馴染みのある味に感じられるはず。カリッと上がったクリームコロッケやポテトも、美味しくいただきました。
3.1 ぺスカリアでいただけるその他メニュー
<撮影:La luce del Sud>
ぺスカリアのメニューは魚介中心で、いくつかのカテゴリーに分かれています。
一つ目は「生の魚介類(マーレクルード:MARE CRUDO)」。二つ目は、「生魚(ペシェクルード:PESCE CRUDO)」で、マグロやサーモンなどの魚が中心です。三つ目は「焼き魚(ペシェコット:PESCE COTTO)」。グリルされたタコなど、火の通った魚介カテゴリーです。 そして、最後のカテゴリーが「パニーノディマーレ(PANINO DI MARE)」。今回ご紹介した、サーモンやタコを挟んだシーフードのパニーノです。
これら以外に、スパゲッティやフリット、サラダなどのサイドメニューもあります。 もちろん飲み物にはワインやビールもあるので、お酒を交えたランチや軽食でもいいですし、夕食を頂く場としても使えます。
ぺスカリアの基本情報
- 名前:ぺスカリア(Pescaria)
- 住所(Polignano a mare店):Piazza Aldo Moro 6/8, Polignano a mare(BA)
- 営業時間:12:00~24:00
- 休業日:不定休(原則毎日営業)
- 公式HP:https://www.pescaria.it/pescaria/it/
※編集部註:2020年4月現在、ポリニャーノ・ア・マーレ店の営業は近隣地域へのデリバリーに限定しています。また、営業時間は変更される可能性がありますので、最新情報をご確認ください
4. おまけ:南イタリアのレストランは昼も夜も早めに行くのがベター
<撮影:La luce del Sud>
南イタリアは食事の時間が他地域と比べてもやや遅く(※)、通常時に飲食店が混む時間帯はランチであれば13時ごろから、ディナーは20時ごろからという所が多い印象です。観光に夢中でつい食事をするのが遅くなってしまうと、ちょうど一番混雑する時間になってしまうので、早めに行くのがベター。これは今回ご紹介したペスカリアに限らず、南イタリアのレストラン全般に言えることですので、営業時間は訪問前に確認しておくといいですよ。
※編集部註:中部や北部イタリアでも、ランチやディナータイムは日本よりもやや遅い時間帯の傾向が見られます
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La luce del Sud
- 人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。