プーリア州名物が詰まった前菜がおすすめ!アルベロベッロのレストラン「イル・ピンナーコロ」

とんがり屋根の町並みで知られる、世界遺産の「アルベロベッロ」。その町の中心にあるのが、レストラン「イル・ピンナーコロ」です。15種類もある自家製の前菜や手作りパスタなど、プーリア州の郷土料理をお手頃な値段で満喫できるのですが、その中でも前菜の魅力についてご紹介したいと思います。

イル・ピンナーコロの前菜は、プーリア州ならではの料理が小皿に少しずつ盛られており、ちょっとずつ色々な種類を食べる習慣がある日本人にぴったり!

イタリアのレストランは一皿が多すぎて、色々味見したいけどパスタだけでお腹いっぱい......となってしまうことも多いのですが、こうした前菜ならワイン片手に色々な料理をたくさん味見できるため、旅行者にも嬉しいポイントを押さえています。

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おとぎの国のような可愛い町「アルベロベッロ」

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アルベロベッロがあるのは、南イタリアのプーリア州。長靴の形をしたイタリア半島の、「かかと」のあたりがプーリアです。そして、プーリアといえば「世界遺産の街・アルベロベッロ」が有名。

1996年に世界遺産に登録されてから、その独特の町並みがテレビや雑誌などで取り上げられ、今では南イタリアの欠かせない観光地になりました。石造りの小さな家「トゥルッリ」がたち並ぶ様子は、まるでおとぎの国のよう。一歩町に足を踏み入れると、不思議でかわいい世界が広がっています。

アルベロベッロのレストラン事情

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アルベロベッロの中でレストランやお土産屋が集まるのが、リオーネ・モンティ地区。トゥルッリを改装した小さなお店がたくさん並んでいます。伝統的なトゥルッリで味わう食事やワインは、それだけでとっても贅沢な気分に♪

ただし、アルベロベッロのレストランは火曜日を定休日にしていることが多いのでご注意を。食事の際は、事前予約をお忘れなく。

リオーネ・モンティ地区にあるレストラン「イル・ピンナーコロ」

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そんなアルベロベッロでおすすめのレストランが、「イル・ピンナーコロ(il pinnacolo)」です。こちらもリオーネ・モンティ地区にあり、アクセスも簡単で見つけやすいですよ。

室内とテラス席があるので、お天気がいい日はぜひテラス席でお食事を!世界遺産の風景を見ながら、郷土料理が楽しめる特等席です。お店のスタッフは、南イタリアらしくアットホーム。丁寧なサービスに慣れている日本人からすると、ちょっとのんびりしすぎているように感じるかもしれません。

けれども、そんなところも南イタリアのゆったりとした雰囲気ならではと言えるでしょう。

プーリア州はオリーブが名産

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素材の味が活きた、素朴でシンプルなプーリアの郷土料理。そしてプーリアはオリーブの生産が国内トップで、オリーブが美味しいことでも知られています。イル・ピンナーコロでも、席につくとまずはオリーブとパンが付きだしで出てきます。

15種類からなる自家製の前菜「Antipasto della casa」

さて、イル・ピンナーコロでぜひ頼んでみて欲しいのが、「アンティパスト・デッラ・カーサ(Antipasto della casa)」です。アルベロベッロを見たくてプーリア州まで来たけれど、ここの名物ってあるの?そう思われている方にこそ、このレストランの前菜をオススメしたいと思います。

まずは7種の小皿が登場!

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<左:フリット/右:焼きパプリカ>

この前菜をオーダーすると、まずは7種類の小皿がぞくぞく登場。

野菜のフリット(揚げ物の一種)や焼きパプリカ、ミニモッツアレラチーズなど、色々な種類の前菜が運ばれてきて、あっという間にテーブルがいっぱいになります。この時点でも、ちょっとずつたくさん食べたい人は嬉しくなってしまうのでは?

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<ミニモッツァレラチーズ>

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<ブッラータ>

この中で特に見逃せないのが、プーリア州が原産といわれる「ブッラータ(Burrata)」。イタリア語で"バターのような"という意味どおり、中にバターのような濃厚なチーズが入っています。

モッツアレラ生地で作った袋の中に、細かくしたモッツァレラとクリームを合わせたチーズが入っていて、巾着の様に口を閉じて作られています。鮮度が命のブッラータは消費期限が約48時間ととても短いため、日本ではなかなか食べる機会がありません。ぜひ本場で味わってほしい、フレッシュチーズです。

関連記事:食べたらやみつき!モッツァレラよりもクリーミーな「ブッラータ」って何?!

温かい小鉢8種で合計15個の郷土料理に!

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さらに、温かい小鉢料理8種の登場です。焼きオリーブやハムのチーズ巻き、ポテト、イタリア風ミートボール、トリッパと呼ばれるモツ煮など、温かい料理が運ばれてきます。ちょっと濃いめの味付けなので、お酒が好きな人ならワインが進むこと間違いなしです。

そしてこれだけのバリエーションがありながら、Antipasto della casaは1人前15ユーロ。1人前でも2人で分けて食べられるようになっているので、2人で1人前をシェアすればちょうど良い量です。つまり、1人あたり7.5ユーロで15種類もの味を堪能できます!

プーリア州の名物パスタ オレキエッテもご一緒に

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せっかくプーリア州へ来たなら、名物の耳たぶ形パスタ「オレキエッテ(Orecchiette)」も欠かせません。

こちらもイル・ピンナーコロでは自家製で、手づくりならではのモチモチした食感のショートパスタを楽しめます。ボリュームがあるので、女性なら一皿を半分ずつでも充分です。こちらは一皿9ユーロほど。

世界遺産アルベロベッロで、郷土料理を満喫しよう♪

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プーリアの食は「クチーナ・ポーヴェラ」と言われることもあるそうです。日本語では「貧しい料理(Cucina Povera)」を意味し、残り物を工夫したお金のかからない料理を指します。マイナスの意味に聞こえそうですが、食材を余すことなく美味しく食べる工夫から生まれた料理は、その土地の食材への想いが詰まっています。

そんな郷土料理を現地で味わうのは、貧しさとは反対にとても豊かで贅沢なこと。アルベロベッロを訪れる時は、世界遺産と一緒にぜひレストランで郷土料理も満喫してみてくださいね!

イル・ピンナーコロ(il pinnacolo)基本情報

■住所:Via Monte Nero, 30, Alberobello BA
■電話番号:080-432-5799
■営業時間:13:00~14:30/20:00~23:30
■定休日:水曜日
■公式サイト:http://ilpinnacolo.it/it/

※料理の詳細(金額・品数・メニューなど)、店舗情報は2017年12月取材時のものです。
※写真撮影:La luce del Sud

※記事公開当初、同名の全く別のレストランの地図を表示してしまっておりました。お詫びして訂正いたします(2019年5月10日 たびこふれ編集部)

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La luce del Sud

人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。

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