【おうち時間】「どこでも窓」から訪れる世界の美術館・博物館

パンデミックの影響により、しばらくは世界全体が「旅」から遠ざかる時間を過ごしています。100年前のスペイン風邪と比較されることも多い新型コロナウイルスですから、それも無理のないことでしょう。

とはいえ、家の窓・扉を閉ざしてしまえば、外の様子をうかがうこともできなかった100年前とは異なり、現代の私たちは、インターネットという「どこでもドア」ならぬ「どこでも窓」を持っています！ということで、「どこでも窓」から訪れることのできる見どころを今日はご紹介しましょう。

良く知られているように、Google Arts & Cultureでは、ストリートビューの技術を使って世界中の美術館の様子を見ることができますが、ここでは公式URLが公開しているもののみ取り上げます。

1.　ヨーロッパの美術館

1.1　ルーヴル美術館（フランス、パリ）

＜ルーヴル美術館 © Paris Tourist Office - Photographe : © Sarah Sergent＞

＞＞＞ルーヴル美術館ヴァーチャルツアー（日本語）

ルーヴル美術館の公式サイトには、「古代エジプト美術コレクション」と、「ルーヴル宮殿の壕の跡をめぐる」ツアー、「アポロンのギャラリー」（小ギャラリー）の3つのツアーが準備されています。

1.2　アムステルダム国立美術館（オランダ、アムステルダム）

＞＞＞Rijksmuseum Masterpieces Up Close

多くのオランダ絵画を有するアムステルダム国立美術館が提供する360度バーチャルツアーでは傑作18点についての解説を聞くことができます（英語）。

1.3　ヴァチカン美術館（ヴァチカン市国）

＜ヴァチカン、サンピエトロ大寺院 ©KanmuriYuki＞

＞＞＞Vatican Museums Virtual tours

何世紀もに亘り、歴代の教皇が手にしてきた美術品を収蔵するヴァチカン美術館が提供するバーチャルツアーも見ごたえのあるものです。必見なのはやはりミケランジェロらが装飾したシスティーナ礼拝堂でしょうか。360度じっくり眺めることができ、天井画もしっかり見えます。

1.4　エルミタージュ美術館（ロシア）

＞＞＞Госуда́рственный Эрмита́ж Виртуальный визит

世界三大美術館に名を連ねることも多いロシアのエルミタージュ美術館も公式URLでヴァーチャルツアーを提供しています。ロシア語表記ではありますが、建物の見取り図が階ごとに出てきて、好きな場所（数字の書いてるところ）をクリックすれば、そこにワープできるので、ロシア語ができなくても大丈夫です。パリのルーヴル美術館と同じく元王宮の建物ですから、階段や壁の装飾、照明などもじっくり眺めて回りたい場所です。

1.5　ダリ劇場美術館（スペイン、フィゲレス）

＞＞＞Visit the museum as you have never done before! | Fundació Gala - Salvador Dalí

ダリ劇場美術館があるのは、サルバドール・ダリが生まれ、亡くなった町であるスペインのフィゲレス。ダリ本人が指揮を執りデザインした美術館で、1974年の開館後は、マドリッドのプラド美術館に次ぐ人気を呼んでいます。公式URLから入るバーチャルツアーでは、ダリの摩訶不思議な世界に踏み込めます。余談ですが、ダリの遺体はこの美術館の劇場地下に埋められています。