公開日:
最終更新日:
【新型コロナウイルス】トロントのコストコへ買い物に行ったときのこと
*この記事は4月4日の情報を元に作成しています。
世界中で猛威を振るっているコロナウイルスは、ここトロントでも着実に感染者を増やし、人々の生活を脅かしています。
カナダ全土の感染者数は1万2千人を超え、死者数は214人となりました。3月の中旬から急激に感染者数が増え、100人程度から1万2千人になったので、その感染力の強さが伺えます。
今回の記事では、3月27日にコストコへ行ってきたので、その時のことと、日常生活で体験したことをご紹介します。
目次
コロナウイルス対策のために、トロント市民がすべきこと
ある日、コロナウイルスの感染を防ぐべく、このような政府発行のチラシが自宅ポストに届きました。
直訳すると、
感染防止のために以下のことを行いましょう;
- 地域の保健機関のアドバイスに従いましょう
- せっけんを使って、最低20秒以上手洗いをしましょう
- 手洗いが出来ないときは、アルコールベースの消毒ジェルを使用しましょう
- 目・鼻・口を手で触らないようにしましょう
- 病気の人との接触を避け、ソーシャルディスタンシング(公共の場で人との距離を保つこと)を行いましょう
- 咳やくしゃみをするときは、手ではなく袖で受けるようにしましょう
- 必要のない海外渡航は避け、渡航上の安全情報を確認しましょう
コロナウイルスの症状;
症状は軽度のものから重度のものまであり、最大14日間発症までに時間がかかることがあります。
- 熱(38度かそれ以上)
- 咳
- 呼吸困難
症状がある場合、あるいは最近海外へ渡航した場合;
- 自己を隔離し、他人にうつさないようにしましょう
- お年寄り、基礎疾患のある人への訪問は避けましょう。これらの方々は、症状が重度になる可能性が高いです
- クリニックや病院に行く前に、電話をしましょう(病院によって対応方法が異なる場合がある)
- もし症状が悪化した場合、かかりつけ医や病院に直ちに連絡をし、指示をあおぎましょう
今となっては当然のようなこの行動指針ですが、改めて確認するのにありがたい存在です。お年寄りなど、ソーシャルメディアで情報を得られない方々にも重宝します。
さらに4月4日、このようなメッセージがケータイに送られてきました。
直訳すると、
感染を止めろ。コロナウイルスは人を死に追い込む。今が行動するとき。
外で働かなければいけない人以外は、家にいる必要があります。
食料品購入、薬、通院、絶対に必要な外出のみにしましょう。
自己隔離や公共の場で人と距離を保たないことは、破壊的な悪影響をもたらし、生命を危険に陥れます。
自分自身と人を守りましょう。家にいましょう。
かなり強い、ストレートな表現です。読んでいるだけで危機感が伝わってきます。
カナダでは、緊急速報があるとケータイがアラーム付きで鳴るように自動設定されています。日本でいう緊急地震速報のような感じで、アラームとメッセージが表示されるので、受け取るとドキッとします。
ちなみにこの速報は、滅多に使われません。Amber Alert(子供が誘拐されたときの警報)に流れるくらいですので、頻度としてはかなり低いものです。
そんな緊急速報を利用し、政府がカナダ国民にコロナウイルス防止策のことを改めて周知させることに、正直驚いています。これを受け取ったときは、かなり緊急で重要なときだけなので、身が引き締まりました。
トロントで生活していて感じること
ここまで感染者数が広がってきて、明日は我が身と思う人が増えてきたように感じます。
今までは、トロントでマスクをつけている人なんて皆無だったのに、ここ2週間ほどでマスクをつけて歩く人が、半数かそれ以上に増えました。また、買い物をする際に、使い捨てのゴム手袋を付けている人が大勢います。
感染対策を行えない、乳幼児からの感染拡大を防ぐべく、公園の遊具エリアも立ち入り禁止になりました。
赤い目立つ字でコロナウイルス蔓延につき、遊具エリア閉鎖と書かれています。小さな子供を2人持つ筆者は、じゃあどこで遊ばせれば良いんだ?!となりましたが、Stay home、家にいなさいが今の合言葉なので、他人と接触する場所には行かせることができません。
コストコに行ったときのこと
とはいえ、食料品・日用品は定期的に買いに出ないといけないので、我が家では週に1度、食料品の買い出しに出ています。
3月27日の朝にコストコに行ってきたので、その時の状況を写真を交えてご紹介します。
ちょうどこの頃からトロントでは、ソーシャルディスタンス2メートルの徹底と、各商業施設への入場人数制限がなされるようになってきました。朝8時開店のコストコに8時半前に行くと、すでに30~40人ほどの列が。
子供を連れている人は全くおらず、ほぼみんな1人、もしくはカップルで来ている人が少しいました。感染リスクを最小限にすべく、極力外出しないようにしている姿勢が伺えます。私も普段は娘を連れて買い出しに行くのですが、コロナウイルスが流行り出してからは、1人で買い出しに出ています。
前後の客と2メートルの距離を空け、待つこと10分。幸運なことに大量に入店を許してくれたので、思ったほど待つことはありませんでした。
入り口では、警備スタッフが人数を数えながら、客の入場を促していました。入場すると、業務用のどでかい除菌用ウエットティッシュが置いてありました。店員と客が濃厚接触するわけにはいかないので、セルフサービスでご自由にお取りください、という感じでした。それで買い物カートの手すり部分、触り得るであろう部分を拭きました。他の客も同様にしていました。
入場制限をしているだけあって、店内は混み合うことはなく、見やすかったです。大体のものは揃っていましたが、品薄のものは、このように個数制限がなされていました。
トイレットペーパー、キッチンペーパー、使い捨てゴム手袋、除菌スプレー、除菌シート、おしりふき、マルチビタミン、ハンドソープは、一点のみ購入可能でした。
最後のレジがこれまた混雑していてびっくりしました。
げんなりしてしまうような行列!!でもここまで来たら諦めて帰るわけにもいきません。レジに近づいていくと、なぜ行列ができているかわかりました。
レジの前で待機出来るのは1組のみ、店員に合図されるまでは距離を保って、並ばなければいけませんでした。距離を保つために行列に見えただけで、実際の人数はそうでもありません。さらに、レジスタッフは客1人の対応が終わると、レジカウンターを除菌スプレーで拭き取ってから次の客を対応していたので、それで時間がかかっていたのです。
さすが世界の超大手コストコ、その徹底ぷりは凄く、感心しました。
最後に
今回の記事では、昨今大流行しているコロナウイルスを受け、ここトロントで生活していて感じること、実際にコストコへ行き経験したことをご紹介しました。
国や人種関係なく、コロナウイルスがいち早く収束し、以前のように自由に外に出られることを願っているのはみな同じだと思います。
1人1人が今出来ることを行う必要が迫られています。辛いのはみな一緒です。感染を防ぐために、家にいましょう。
Rankingカナダ記事ランキング
-
もも
- 2012年よりトロント在住。自営業、ブロガー、2児の母。