中央アジアの秘境「キルギス三大湖」

中央アジアに位置し、中央アジアのスイスとも呼ばれる「キルギス」。シルクロードの中心地として栄えたウズベキスタンを訪ねるツアーは多く存在しますが、隣国のキルギスは日本からの旅行者がまだまだ少なく、情報も少ないため今回はキルギスの三大湖についてまとめたいと思います。

この記事を読んでいただければ、キルギスに行きたいと思うこと間違いなし。

遮るもののない絶景写真もお楽しみください!

目次

キルギス最大の湖「イシククル」

イシククル(クル=湖のため正式にはイシク湖)は首都ビシュケクから乗り合いバスで2~3時間ほど走ったところに湖の入り口があります。イシククルは琵琶湖の9倍の大きさがあるため、一度湖の入り口を抜けるとその後の景色はずっとイシククルです!

イシククルにはたくさんの伝説?が残っており、巨大遺跡が沈んでいるとも、その広大さゆえに真冬でも凍らないとも言われています。

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ビシュケク~カラコルまでこのような景色を眺めながら移動。

ちなみにキルギスは内陸国のため、海がありません。現地の人たちは、イシククルを海だと思っているそう。確かにこれだけ大きければ、海だと思っても問題ないのかも。

夏には海水浴ならぬ、湖水浴が行われます。屋台のような出店が並び、パラセーリングやバナナボートのようなウォーターアクティビティを楽しむこともできますよ。

この後ご紹介する「アラクル」「ソンクル」は夏季限定(6月~9月頃)ですが、イシククルは年中訪れることができます。

冬のキルギスは想像を絶するほど雪が積もるそうなので、観光には向かないと現地の人が言っていましたが、、。ご興味のある方は、凍らない湖を堪能してみてください!

富士山より標高が高い「アラクル」

私がキルギスに来た目的。それは「アラクル」でした。友人に見せてもらった写真に一目ぼれし、キルギスに行くなら必ずアラクルに行くと決めていました。

アルティンアラシャンという麓の町への起点となるのがカラコル。カラコルからバスに30分ほど乗り、その後は徒歩で向かいます。※もちろんツアーもあります

トレッキング開始からアルティンアラシャンまで約16km。徒歩で4~5時間かかります。距離と時間を聞くと大変そうですが、見てください、この絶景。独り占めです。

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遮るものも、すれ違う人もなく、この景色を独り占めできるのです。空の広さと、空気のおいしさ。雪解け水の流れる音をBGMに先を急ぎます。

休憩をはさみながら歩くこと約5時間。アルティンアラシャンに到着。思っていたより疲れたので、この日はこのまま就寝。

そして次の日!念願のアラクルに向け出発します。

ガイドと私のプライベートツアーの開始。

アラクルまでは馬で向かいます。約3時間。どれだけ移動するの!!!

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アラクルに向かうまでの移動もまた絶景。

そしてお馬さんに揺られながら約3時間。ついに到着!と思いきや、ここからは徒歩だと。話には聞いていたけど、歩く距離が思っていたよりも長く、目の前に立ちはだかる絶壁を徒歩で登るのだといいます。登るというより、這いつくばるといったイメージの方が正しいかもしれません。ここはすでに標高3500m以上。

心肺機能を酷使しながら、1分歩いては2分休み。を繰り返しやっとの思いで頂上へ。

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そこにはエメラルドグリーンの湖が。

こんなに標高の高い場所に湖が。雲とのコントラストも相まって、とてもとても美しい景色でした。息を切らしながら登った甲斐があったなと心から思いました。

ちなみに欧米人にはすでに人気の観光地らしく、年配の方の姿も見かけました。タフですね!今回ご紹介する湖の中で、アラクルだけは体力と気合が必要となりますのでご注意ください。

3か月だけの絶景!?「ソンクル」

現地在住の友人が手配してくれたおかげで、幻の「ソンクル」に行くことができました!カラコルから、バコンバイバーという町を経由しソンクルへの玄関口、コチコルに向かいます。

バコンバイバーで少し休憩。買ってきたビールをイシククルで冷やし、乾杯。うん、最高。

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コチコルからまた車に揺られること3時間。ソンクルが見えてきました!

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ソンクルの何が幻なのか。それは訪れることができる期間の短さ故です。

ここにいる人たちは夏の間、家畜を預かりソンクルまで移動し放牧して収入を得ています。

そんな彼らも雪が解け、道が現れる2~3か月間しかここで生活できません。その期間の副収入として、ツーリスト向けに宿泊施設としてユルタの貸し出しを行っているのです。

彼らがいないと泊まる場所がない。さらに言うと、雪があるためここに来ることさえできないのです。

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ユルタの前でスイカをいただく。中央アジアはスイカが名産らしく、1玉100円~200円程度!安い!!

ソンクルでは何もしない贅沢を満喫することができます。

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こんなに小さな子供でも馬を乗りこなしています。大自然の中で生活できるなんて羨ましい限り。

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ただただ広大な景色が広がるソンクル。放牧されている家畜たちもストレスフリーな環境でのんびりと過ごしています。

いかがでしたか?

まだ知名度が低いキルギスですが、ご紹介した三大湖をはじめ人の温かさや物価の安さ、そして日本人好みの現地の食事を楽しむことができる穴場スポットです。冬は雪のため行動範囲が制限されてしまうので、夏期(6月~9月)がおすすめです。

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湊_TAKAKO

趣味が転じて今まで70ヵ国を旅してきました。日本の旅行会社で4年働いたのち、現在はオランダ在住。ヨーロッパ、南米大陸、アフリカ大陸、もちろんユーラシア大陸、様々な旅情報を発信します!

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