2020年2月4日、新しいホテルが開業しました。

その名は「ラクスケアホテル」。ラクスケアホテルってどういうホテルかご存知でしょうか？たまたま僕は、ホテル担当者より施設の説明を受け、ぜひ館内を見てみたいと申し出たところ、館内の見学をさせていただくことができました。

果たしてラクスケアホテルってどんなホテルなのか...？まだまだ知られざるホテルの内部を紹介していきましょう！

目次

• ラクスケアホテルとは？
• ラクスケアホテルは新築のホテル
• ラクスケアホテルはなぜユニバーサルルームにこだわったのか？
• それではラクスケアホテルの館内を紹介しましょう！①エントランス
• ②フロントとロビーラウンジ
• ③ユニバーサルルームの特徴
• ④エレベーター
• ⑤ユニバーサルツイン
• ⑥ユニバーサルデラックスツイン
• ⑦一般客室：スタンダードダブル
• ⑧一般客室：スタンダードツイン
• ⑨一般客室：和洋室ファミリールーム
• ⑩一般客室：デラックスツイン
• ⑪一般客室：スイート
• ラクスケアホテルを取材してみた感想
• ラクスケアホテルのアクセス
• ラクスケアホテルの概要

ラクスケアホテルとは？

ラクスケア（LUXCARE）とは、ラグジュアリー（贅沢な）とリラックス（快適な）を掛け合せ、さらにケア（世話する）の文字を加えたもの。上質なリラックス感はもちろん、ラグジュアリーなケア・上質なケアサポートも提供するホテル＝ラクスケアホテルです。

立地は谷町筋沿いになります。

14階建てでホテル単独の建物になります。

ラクスケアホテルは新築のホテル

ラクスケアホテルは、2020年2月4日にオープンしたばかりの新しいホテルです。

その特徴を書き出してみました。

・大阪国際がんセンターに近接している
・ユニバーサルルームが8室もある
・機能性を兼ね備えている

ラクスケアホテルはなぜユニバーサルルームにこだわったのか？

高齢化社会の日本。病院に入院しても、近代医療が発達した現在では、早めに退院となり、自宅から通院するケースが多いと聞きます。ラクスケアホテルを運営する株式会社宅都ホールディングスの太田社長が30歳の時に大腸がんを患ったそうです。病院を退院しても、しばらくは通院しなければいけない状況になったご自身の経験をもとに、大阪国際がんセンターとのご縁をきっかけにホテルを建設。特にユニバーサルルームは太田社長自らの号令をもとにこだわった造りにしたそうです。ユニバーサルルームだけでなく、病気が快復した時、家族で泊まってもらえるように通常のルームに関しても他にはない造りになっています。

それではラクスケアホテルのの館内を紹介しましょう！①エントランス

ホテルのエントランスはあえて普通の出入口になっています。

1階からエレベーターでフロントがある2階へ上がります。夜間はセキュリティが厳しく、深夜0時から朝6時まではエントランスのドアは施錠されています。宿泊者は暗証番号を押して入館するか、またはインターホンでホテルスタッフを呼び出します。なお、エレベーターは必ずフロントがある2階に停まるように設定されています。

②フロントとロビーラウンジ

チェックインは15時から可能です。フロントで立って宿泊者カードを記入するスタイルではなく、スタッフがロビーラウンジに案内し、ソファーに座って、コーヒーや紅茶を飲みながら、ゆったりパッドを使ったスタイルになっています。なお、宿泊代はチェックイン時に精算となります。

フロントは9時から17時まで。看護師資格を持つスタッフ（新型コロナウィルス対策の為マスクを着用）も勤務しています。

奥にはオープンキッチンがあります。各種イベントに使っていくそうです。

逆光で暗く写ってしまいましたが、空間に余裕を持ったロビーラウンジになっています。

ロビーラウンジには宿泊者がいつでも飲むことができるコーヒーなどの飲料があります。コーヒーマシンも本格的なものが設置されています。

ロビーラウンジは広めに造られていますので、こちらでコーヒーを飲みながら作業もできます。

フロント横の共用トイレはオスメイト完備の広々としたトイレになっています。

③ユニバーサルルームの特徴

総部屋数48室に対して約16%の8室がユニバーサルルームです。通常のホテルなら1館に1室程度しかユニバーサルルームがないのに対し、ラクスケアホテルには8室もあり、専用のフロアーで固められていて、ホテルスタッフもケアしやすくなっています。

• エレベーターは車椅子対応とストレッチャー対応の2基あります
• ユニバーサルルームはチェックイン後、部屋にてスタッフが説明してくれます
• ユニバーサルルームがある3階と4階の廊下は、車椅子やストレッチャーでも通れ、さらに回転できるようになっています

●部屋の鍵は暗証番号またはカードキーになっています。

●部屋のドアは横開きのスライドドアになっています。

●ドアの取っ手は金属ではなく樹脂カバーがしてあります。抗がん剤の副作用に対応しているそうです。

●ベッドの高さは45cmに設定されています。　

●ドアの取っ手やスイッチ類の位置は車椅子でも使用しやすい高さに設置されています。

●室内に緊急呼び出しボタンがあります。緊急時は部屋までフロントスタッフが駆け付けます。

●テンピュール製のZERO−Gベッドを採用しています。

※通常ベッドは米国シーリー社製を使用しています。

●洗面台の高さは上下115cmから65cmに可動します。

＜低く設定した場合＞

＜高く設定した場合＞

●シャワー・ド・バスシステムを採用。シャワーアームから全身にシャワーを浴びることができます。

●部屋の中も車椅子で移動可能です。

●枕は種類から選択可能です。高さと柔らかさにこだわっているそうです。

●室内のボタンは右側の麻痺、左側の麻痺を考慮して、設定されています。

●ホテルにて車椅子の貸し出しがあります。

●フロントは9時から17時まで看護師資格を持つスタッフが勤務しています。通院の際、病院からの要請により、血圧や検温などのケアもしています。

④エレベーター

ラクスケアホテルにはエレベーターが2基あります。

右側がストレッチャー対応、左側が車椅子対応になっています。

右側のエレベーター内部。ストレッチャーがそのまま入れるよう奥行きが広いタイプになっています。また、リクライニング式車椅子も対応可能です。

左側は車椅子に乗ったまま入ることができ、そしてエレベーター内部で回転することができます。

⑤ユニバーサルツイン

• 定　員：2名
• 面　積：23㎡
• ベッド：2台
• ベッドサイズ：幅1030mm1台・ベッド幅1200mmの電動リクライニング対応1台
• 室　数：3階に3室・4階に3室の計6室
• 宿泊料金：1名利用10,000円税別　2名利用1400円税別（1名あたり7,000円税別）

※上記宿泊料金は期間限定です。宿泊料金は季節や曜日によって変動します。詳細はホテルに直接お問い合わせください。

※部屋のレイアウトは一例です。

入口のドアはスライドドアになっています。入口から入ったところから撮影。右側にはシャワー・ド・バスの入口があり、こちらもスライドドアになっています。室内でも車椅子で移動が可能です。

室内奥から撮影。左がテンピュール社のZero-G電動リクライニングベッド（ベッド幅1200mm）。体に負担のかからない快適な寝心地を追及し、このベッドを導入したそうです。右は通常のシングルベッド（ベッド幅1030mm）。

電動昇降式洗面台です。車椅子に座ったままや、立ち上がったままの状態で、腰を曲げずに洗顔や手洗いが可能です。これは高く上げた115cmの状態です。

この状態は一番下まで下げた65cmの状態です。

シャワー・ド・バスを撮影。広々とした空間となっています。

便座の高さも医師・理学療法士監修のもとで設定されています。

シャワーはハンドシャワーと固定のシャワーがあります。これは固定のシャワーのアームを使わない（立っている）状態です。

そして固定のシャワーのアームを倒すとこのような状態になります。ここに椅子を置き、座ったままの状態で全身浴が体感でき、浴槽に浸かったようなリラックス効果を得ることができるそうです。

シャワーの調整ツマミは大きなものを設置。そして表示も大きく記載されています。

⑥ユニバーサルデラックスツイン

• 定　員：3名
• 面　積：33㎡
• ベッド：3台（内1台はソファーベッド）
• ベッドサイズ：幅1220mm1台・幅1200mmの電動リクライニング対応1台・幅900mmのソファーベッド1台
• 室　数：3階に1室・4階に1室の計2室
• 宿泊料金：1名利用29,000円税別　2名利用29,000円税別（1名あたり14,500円税別）　3名利用35,000円税別（1名あたり約11,666円）

※宿泊料金は季節や曜日によって変動します。詳細はホテルに直接お問い合わせください。

※部屋のレイアウトは一例です。

スライドドアの入口から入り、室内を撮影。手前が通常のセミダブルベッド（ベッド幅1220mm）。奥が左がテンピュール社のZero-G電動リクライニングベッド（ベッド幅1200mm）です。

左側が通常のセミダブルベッド（ベッド幅1220mm）。右側が左がテンピュール社のZero-G電動リクライニングベッド（ベッド幅1200mm）です。ダブルベッドが2台というイメージです。

奥にはソファーベッド（ベッド幅900mm）があります。

この部屋には洗面所がシャワー・ド・バスの手前にあります。こちらの洗面台も電動昇降式になっています。

電動昇降式洗面台に椅子を置いてみると高さの違いが分かります。こちらは洗面台を上げた状態です。

そして下げた状態がこちら。これだけ上下に可動します。

シャワー・ド・バスの全体を撮影しています。シャワーの固定のアームが立った状態です。

そしてシャワーの固定のアームを斜めに下げた状態です。気になるのはシャワーの水でバスルームがびしょびしょにならないのかと質問したところ、奥に向かって傾斜があるので、それは大丈夫なのだそうです。

さらにシャワーのアームをおよそ90°まで下げた状態。

⑦一般客室：スタンダードダブル

• 定　員：2名
• 面　積：19㎡
• ベッド：1台
• ベッドサイズ：幅1530mm1台
• 室　数：5階に5室・6階に2室・7階に2室・8階に2室・9階に2室・10階に2室の計13室
  ※浴室にはバスタブがありません。シャワーブースになります。

• 宿泊料金：1名利用12,000円税別　2名利用15,000円税別（1名あたり7,500円税別）
  ※宿泊料金は季節や曜日によって変動します。詳細はホテルに直接お問い合わせください。

※部屋のレイアウトは一例です。

部屋はシンプルですが広さが19㎡もあるのでゆったりと過ごせると思います。大きなダブルベッドが存在感を誇示しているようです。

奥の窓側から撮影。余計な調度品がありませんので、機能的になっています。

⑧一般客室：スタンダードツイン

• 定　員：2名
• 面　積：23㎡
• ベッド：2台
• ベッドサイズ：幅1200mm2台
• 室　数：6階に3室・7階に3室・8階に3室・9階に3室・10階に3室の計15室
  ※浴室にはバスタブがありません。シャワーブースになります。

• 宿泊料金：1名利用15,000円税別　2名利用20,000円税別（1名あたり10,000円税別）
  ※宿泊料金は季節や曜日によって変動します。詳細はホテルに直接お問い合わせください。

※部屋のレイアウトは一例です。

入口から撮影。外に向かってセミダブルベッドが2台設置されています。

セミダブルベッドが2台設置されているので、部屋の広さも23㎡と広めに造られています。

スタンダードダブルとスタンダードツインの部屋はこのようなシャワーブースになります。

⑨一般客室：和洋室ファミリールーム

• 定　員：4名
• 面　積：36㎡
• ベッド：2台
• ベッドサイズ：幅1200mm2台・布団2セット（布団敷きは各自にて）
• 室　数：11階に3室・12階に3室の計6室
• 宿泊料金：1名利用30,000円　2名利用30,000円税別（1名あたり15,000円税別）　3名利用36,000円税別（1名あたり12,000円税別）　4名利用40,000円税別（1名あたり10,000円税別）
  ※宿泊料金は季節や曜日によって変動します。詳細はホテルに直接お問い合わせください。

※部屋のレイアウトは一例です。

ファミリールームは和洋室になっています。和室からベッドルームを撮影。

大きな窓が和室・洋室ともにありますので、昼間はとても明るいのが特徴です。

和室には琉球畳を採用しています。

ベッドルームはセミダブルベッドが2台あります。

広々とした洗面所になっています。

トイレはバスルームと別々になっていますので、大人数での利用も安心です。

⑩一般客室：デラックスツイン

• 定　員：2名
• 面　積：38㎡
• ベッド：2台
• ベッドサイズ：幅1200mm2台
• 室　数：13階に1室・14階に1室の計2室
• 宿泊料金：1名利用38,000円　2名利用38,000円税別（1名あたり19,000円税別）
  ※宿泊料金は季節や曜日によって変動します。詳細はホテルに直接お問い合わせください。

※部屋のレイアウトは一例です。

デラックスツインのリビングです。定員2名ですが、2名で使うのがもったいないくらい広くて使い勝手が良い部屋です。

リビングの壁の扉を開けるとキッチンがあります。

リビングからベッドルームを撮影しています。

ベッドもセミダブルベッドが2台あります。とても贅沢な空間です。

⑪一般客室：スイート

• 定　員：5名
• 面　積：68㎡
• ベッド：2台
• ベッドサイズ：幅1200mm2台・布団2セット（布団敷きは各自にて）
• 室　数：13階に1室・14階に1室の計2室
• 宿泊料金：1名利用88,500円　2名利用88,500円税別（1名あたり44,250円）　3名利用88,500円税別（1名あたり29,500円税別）　4名利用88,500円税別（1名あたり22,125円税別）　5名利用88,500円税別（1名あたり17,700円税別）
  ※宿泊料金は季節や曜日によって変動します。詳細はホテルに直接お問い合わせください。

※部屋のレイアウトは一例です。

スイートの広さはなんと68㎡もあります。まるでマンションの1室ですね。リビングを撮影。

奥のドアを開けると和室になっています。

逆に和室からリビングを撮影しています。

和室を締め切ってもとても広い空間になっています。

ベッドルームにはセミダブルベッドが2台あります。

十分な広さのベッドルームです。

ファミリーや仲の良い友だちで利用するのも良いと思います。この部屋にもリビングにキッチンがありますので、パーティーの利用も可能です。まだまだ穴場的な存在です。

電子レンジや冷蔵庫もあります。必要な調理器具や皿類はフロントで貸し出してくれます。

洗面所とバスルームを撮影。バスルームは洗い場が外になっていますので、日本人には嬉しいですね。さらに洗濯機まで設置されています。

ラクスケアホテルを取材してみた感想

• ユニバーサルルームも通常ルームも徹底的にこだわって造られている。
• 特にユニバーサルルームは、職業柄、過去に色々なホテルに泊まってきましたが、ここまで設備が進化したのだと感心させられました。
• もし自分の親がユニバーサルルームを利用しなければならない状態になった時、ラクスケアホテルの設備がとても参考になりました。また選択する際のポイントにもなると思います。
• 宿泊代はユニバーサルルームの設備を考えても十分払える料金です。

★何よりもユニバーサルルームを利用する人にとっては精神的にも肉体的にも不安があると思いますので、それをリラックスさせてくれるホテルだなと思いました。

【取材に応じてくれた峰岡さん！ありがとうございました！】

ラクスケアホテルのアクセス

• 大阪メトロ・谷町線または中央線の谷町四丁目駅1-A出口（エレベーター有り）から徒歩4分
• 大阪メトロ・谷町線の天満橋駅3番出口から徒歩5分
• 京阪電鉄・京阪本線または中之島線の天満橋駅から徒歩7分
• 専用の駐車場はありませんが、近隣に提携駐車場があります（有料）

　※天満橋駅からは上り坂のため、谷町四丁目駅の利用をオススメします

ラクスケアホテルの概要

• 開業日：2020年（令和2年）2月4日
• 所在地：大阪府大阪市中央区谷町2-2-15
• TEL　： 06-6946-7352
• 公式HP：https://www.takuto-stay.com/luxcarehotel/
• チェックイン15時・チェックアウト10時
• 総部屋数：48室（内8室がユニバーサルルーム）
• 階　数：地上14階建て。1階レストラン、2階フロント・ラウンジ、3階～14階客室
  　　　　※注意※全館禁煙です。喫煙所もありません。愛煙家はご注意ください。
• 運営会社：株式会社宅都ホールディングス

※当記事は2020年3月取材時のものです。利用の際は必ず確認を。

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