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【宮城県】塩釜の"市場"で新鮮な海の幸を満喫!
こんにちは!たびこふれ編集部のシンジーノです。
宮城県の塩釜市という町をご存じですか?私は塩釜という町の名前は聞いたことがありましたが、そこがどういう町なのかはまったく知りませんでした。
目次
塩釜が日本一を誇るコト
塩釜は「生まぐろの水揚げ量が日本一」なんだそうです。特にメバチまぐろが有名で「三陸塩釜ひがしもの」というブランドまぐろがあります。また人口あたりのお寿司屋さんの店舗数も日本一。まさにまぐろと寿司の町だったんですね。
三陸塩釜ひがしものとは
千島海流と日本海流がぶつかり合う三陸東沖で獲れ「鮮度」「色つや」「脂のり」「うまみ」が文句のつけようのない生の「メバチまぐろ」に認定されるブランド。重さ40kg以上で9月から12月に獲れたまぐろに限られる。
>>>「三陸塩釜ひがしもの」について詳しくはこちらから(塩釜水産物仲卸市場)
塩釜仲卸市場へいざ!
塩釜水産物仲卸市場は約150の専門店が並ぶ日本でも有数の規模を誇る市場です。ぜひ訪れて自分の眼と舌で確かめたいと思い出かけました。塩釜仲卸市場はJR仙石線の東塩釜駅から徒歩15分の海沿いにあります。
前日、本塩釜駅に泊っていた私は朝6:33本塩釜駅発の電車で一駅隣の東塩釜に向かいました。
東塩釜駅から見て左斜め前方をめざして歩くこと約15分。左側に倉庫街の中に堂々たる市場の姿が見えてきました。
さっそく市場の内部に入ってみましょう。
訪れた日は2月17日(月)時刻は朝7時ちょっと前です。
ブランドまぐろ「三陸塩釜ひがしもの」のシーズン(9~12月)からは少し外れていましたが、新鮮な魚介類が並んでいました。
時間的に仲卸の人たちも朝ごはんの時間だったようで、市場内は静かで人通りもまばらでした。
楽しくぜいたくな「マイ海鮮丼」
塩釜仲卸市場の特徴としては「マイ(My)海鮮丼」という制度があることです。ここの市場は一般のお客さんにも門戸を開いていて、買い物が出来ます。マイ海鮮丼とは、ごはんの上に好みの海産物を乗せて食べるやり方で、あの北海道は釧路の和商市場名物「勝手丼」と同じスタイルです。
魚介は小分けでも売っており、好きな食材を選んで、ごはんと味噌汁(300円。大盛り400円、特盛500円)を買い、ごはんの上に好きなようにのっけて食べるという、なんとも楽しい食べ方です。市場の中には座って食べられるスペースが何か所か設けられており、落ち着いてゆっくり食べることが出来ます。
ただ少々難点なのは、小分けで売っている食材もやや大きめ(多め)の為、私のようにひとりで訪れた者にとっては何種類も食べられないという点です。3~4人で行ってシェアして食べるのがベストでしょう。
というわけで私はマイ海鮮丼はあきらめ、市場内の食堂でいただくことにしました。
>>>「マイ海鮮丼」について詳しくはこちらから(塩釜水産物仲卸市場)
市場内には食堂もある
何店舗か食堂はありましたが、私が店構えの雰囲気でピンときた市場食堂「只野」に入りました。
私が選んだのは・・・ええぃ、塩釜海鮮丼(2,000円)で行っちゃえ!
どうですか~!まぐろ、海老、白魚、しゃこ、サーモン、ホタルいか、光りもの、白身、かずのこ、卵焼きなどなど。写真では全て見えませんが、ごはんの上に刺身を広げているというよりは高く積み上げているんです。ひとつひとつの刺身が大きく、上から魚を食べていってもなかなか下のごはんにたどり着かないというなんとも奥ゆかしい贅沢な海鮮丼です。
海鮮丼には"ぎばさ"という海藻が付いてきます。右側の小鉢に入った深緑のものです。
ぎばさとは?
日本各地の沿岸で獲れる海藻で、地方により「ギバサ」の他に「ギンバソウ」「神馬草」「ナガモ」などと呼ばれる。メカブに似た粘り気のある食感で、ミネラル、ポリフェノールなど栄養価に富んでいる。
このギバサを魚を食べ終わって残ったご飯の上にかけて食べるとこれがまたウマいこと!
丼セットにはみそ汁が付いていますが、+400円でみそ汁を「塩釜汁」に変えることができます。
この塩釜汁がまた旨い!つみれにタラの切り身、大根、にんじん、ねぎ。あっさりとした塩味で海鮮丼にぴったりです。合計2,400円の豪勢な朝食ですが、せっかく市場に来ましたのでたまにはいいですよね。ちなみに平日朝9:30まで「朝丼」1,000円というリーズナブルなメニューもあります。
仙台名物のアレ
さらに市場内をうろうろしていたところ、こんなコーナーもありました。
こんな所にまでタピオカが・・・
さすが、酒どころ宮城。地酒が揃っています。しかしこの塩釜仲卸市場は午後1~2時には終わってしまいますので、それまでに飲むってことですよね。なんとも羨ましい。そして見つけました!珍しいメニューを。
ジャーン!"せりそば"です。仙台と言えば冬場の「せり鍋」が有名ですね。そのせりを使ったおそばが売っていました(20食限定で600円)。さっき2,000円の海鮮丼を食べたばっかりですが、「ここで食べなければ一生食べるチャンスがないかも!」という思いが打ち勝って食べちゃいました。せりを食べたのは生まれて初めてでしたが、しゃきしゃき食感がとてもいい感じでした。以前テレビ「秘密のケンミンSHOW」でせり鍋を見て「え~根っこまで食べるの~?」と思っていましたが、「せりは根っこがウマい!」納得です。
その他にも市場内には「焼き炉コーナー」というスペースもあり、買った食材を焼いて食べることも出来ます。
市場を出た正面にはなんとも気になる情趣あるお店が。。。
う~ん、なんともいい感じじゃないですか。まるで映画のワンシーンに出てきそうなお店。海鮮丼とせりそばを食べた私にはさすがにもう無理でしたが、そそられるお店です。きっと地元の漁業関係の人たちが食べに来るんでしょうね。う~また次回!
食べログで見たら、やはり間違いないお店でした。
塩釜水産物仲卸市場の基本情報
住所:塩釜市新浜町1丁目20番74号
電話:022-362-5518
営業時間:
- 【月~金】午前3時より午後1時まで
- 【土】午前3時より午後2時まで
- 【日・祝】午前6時より午後2時まで
- 定休日:毎週水曜日
>>>塩釜水産物仲卸市場の公式サイトはこちら
おまけ(仙台駅弁)
塩釜は仙台駅から仙石線で約30分と意外に近いのです。塩釜からの帰り道、東北新幹線車内で食べたのがこちらの弁当です。
その名も「東北福興弁当」1,200円。
中には東北六県(青森、秋田、岩手、宮城、山形、福島)産の食べ物が入っています。
- 【上段左】青森(きゃべつ炒め(にんにく塩麹入り)/りんご甘煮)
- 【上段まん中】秋田(鶏肉揚げ煮)/ハタハタの甘辛米麹和え)
- 【上段右】岩手(三陸産わかめ入りみそあんかけ豆腐)
- 【中段右】山形(いも煮、生玉こん)
- 【中段まん中】福島(鮭の甘酒漬け焼き/あげ茄子/若桃の甘露煮)
- 【中段左】宮城(揚げかまぼこ/金華さば/花小海老佃煮/厚焼き玉子)
- 【下段左】"さめ"だしと比内地鶏スープの茶飯/佐助豚の麹南蛮味噌炒め
- 【下段左】白ごはん(みやぎひとめぼれ)/会津産髙田梅漬/山形産きくいも粕漬
東北の銘酒を傍らに置きたい、酒肴としても秀逸な駅弁。東北の心意気を感じながら帰途に就きました。
あ~食べ過ぎた~ でもしあわせだった~
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シンジーノ
- 3人娘の父で、最近は山歩きにハマっているシンジーノです。私は「お客さまが”笑顔”で買いに来られる商品」を扱う仕事がしたいと思い、旅行会社に入って二十数年。今はその経験を元にできるだけ多くの人に旅の魅力を伝えたいと“たびこふれ”の編集局にいます。旅はカタチには残りませんが、生涯忘れられない宝物を心の中に残してくれます。このブログを通じて、人生を豊かに彩るパワーを秘めた旅の素晴らしさをお伝えしていきたいと思います。