京のパワースポット!京・山科にある古い神社〜日向大神宮&岩屋神社〜

目次

京のお伊勢さん『日向大神宮』

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神域の山に囲まれた「日向大神宮」は「京都最古の神社」の一つです。5世紀末(487年ごろ)筑紫の日向の高千穂の峰の神蹟を移したのが始まり。その後天智天皇が神田を寄進し、神域の山を日ノ御山と名付け今でも「日ノ岡」と呼ばれています。一の鳥居付近は「粟田口」という東海道の出入り口の一つでもあったため東海道を往来する旅人たちの道中の安全祈願、伊勢神宮への代参として多数の参拝者を集める神社でもありました。境内は伊勢神宮と同じく内宮(ないく)と外宮(げく)があり、社殿は神社建築の初期の様式「神明造」で京都ではかなり珍しいです。内宮(上ノ本宮)の御祭神は、一番格の高い最高神である天照大御神と、航海安全や財運をつかさどる神様である宗像三女神(多紀理毘売命、市寸島比売命、多岐都比売命)。

外宮(下ノ本宮)は、五穀豊穣や厄除けの神である天津彦火瓊々杵尊と天地創造の神様である天之御中主神が御祭神。

清和天皇に「この宮地に湧きいづる清水の水を汲み万民に与えよ」と神様からのお告げがあり人々に配り飲ませたところ、たちまち疫病が治まった「朝日泉(あさひせん)」には厄除けのご利益があり、神体山からの湧き水で京名泉の1つである幻の霊水で正月三が日の「若水祭」でのみ一般参拝者にも授与されます。内宮の右側にある神様が降臨する「影向岩」からもパワーを頂戴します。

パワースポット『天岩戸』

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『影向岩』横の緩やかな山道を登ると京都で最大のパワースポットと言われる『天岩戸』と言われる巨大岩が眼前に。岩穴を入るとL字型通路の真ん中に天手力男命を祀った「戸隠神社」があります。天手力男命は岩戸に隠れている天照大御神を引き出し、世に明るさを戻したと伝わる筋力・腕力を象徴する神様。この岩戸を手前から奥に抜けることで心身の穢れが落ち、開運・厄除けの御利益があります。まさにここは天上界と地上界の間にあるような場所。特に節分の日に行われる「天の岩戸くぐり」は日本で唯一の神事で、心身の一切の罪穢れが払い清められ、福運を招くといわれています。

「伊勢神宮遥拝所」と「境内神社」

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本殿とは別方向の階段を約15分程登ると京都から伊勢神宮の方角、南東を向いた伊勢神宮遥拝所の鳥居に到着します。そこから北西には平安神宮の大鳥居が。この直線上には「天智天皇陵・日向大神宮・平安神宮・京都御所」(その後方には左大文字も)がみごと一列に並んでいることに注目!何か特別なパワーがあるのでしょう。
神明山は「東山三十六峰」の第十九峰で標高は218mある神体山。弁財天の祠や龍神・地龍神を祀る石碑などが点在しており、山に足を踏み入れると神聖な空気に包まれます。
境内神社に上ノ別宮(荒祭宮)、下ノ別宮(多賀神社)(春日神社)(五行神社)、別宮(福土神社)、山城国最初第一(恵比須神社)(天鈿女神社)、戸隠神社、御井神社、伊勢大神宮遥拝所、猿田彦神社、神田稲荷神社、朝日天満宮、厳嶋神社などの末社もあり「かわらけ」と呼ばれる素焼きの皿を社務所で購入し「願い事・名前・日付」を記入。願い事にあった神社に奉納します。縁結びのご利益で知られる「大国主命」をはじめとする4柱が御祭神の福土神社に多く見られます。

日向大神宮

  • 住所:京都市山科区日ノ岡一切経谷町29
  • 拝観時間:境内自由
  • 社務所:9時~17時(無料)
  • アクセス:地下鉄東西線「蹴上(けあげ)」駅下車、一番出口より左へ進み、一の鳥居から徒歩約15分
  • 電話番号:075-761-6639
  • HP:http://www12.plala.or.jp/himukai/

古墳時代からある石座信仰の名残がある『岩屋神社』

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山科で最古の神社「山科一宮」である『岩屋神社』は山科音羽山の南西麓、大宅御所山(高塚山)の中腹にあり、本殿背後に『陰陽岩』巨大な磐座を祀り、古代からその巨岩に対して崇める石座信仰が元となり仁徳天皇31年(西暦343年)に建立されました。今の本殿は1263年に再建され天忍穂耳命、栲幡千々姫命の夫婦二柱と、その皇子饒速日命(にぎはやひのみこと)の親子三柱が御祭神。正月は本殿に参拝に来た人たちが鳥居外まで列をなしてました。

パワースポット『陰陽岩』

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本殿より東へ400mほど離れた急な登山道にある鳥居をくぐると陰岩→陽岩(奥之院)に至ります。『陰陽岩』は約一千百有余年前のころ、宇多天皇の時代に陽巖に天忍穂耳命を、陰巖に栲幡千々姫命を、また岩前小社に大宅氏の祖神として饒速日命を祀られました。陰巖の上に小さな窪みがあり「龍闕水」と呼ばれた水が溢れ絶えなかったため、明神の霊水として崇められました。陰岩は女性、陽岩は男性を表し結縁成就の信仰があり宇宙を感じると言う人もいるほど隠れたパワースポット。私は陽岩を参拝した直後に突然の豪雨にあい、濡れ落葉で足元が滑り下山できず陰岩で雨宿りをしていると後ろからフと気配を感じ、振り返るとそこには私にぴったりサイズの杖が置いてありました。無事に下山してからは大事に玄関で御守り頂いてます。

岩屋神社

  • 住所:京都府京都市山科区大宅中小路町67
  • 拝観時間:境内自由(無料)
  • アクセス:京阪バス「大宅」より徒歩約10分 、地下鉄東西線「椥辻」より徒歩約20分
  • 電話番号:075-571-0833
  • HP:http://www.iwayanomori.org/shrine/

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RICA NAKAJIMA

京都生まれ&育ち。世界各地をバックパッカー周遊しながらロンドンに6年、ニューヨークに10年以上滞在。日本のコアな伝統文化や神社仏閣、世界の文化芸術、史実関連を中心に新聞・雑誌などで執筆。また経験に基づく“陰謀説”系の電子書籍出版もあり。ジャーナリストのほか、写真映像家、YouTuber、NY州不動産ブローカー、音楽プロデューサー&イベンター、ヒーラー、日本庭園師などマルチに活躍中。

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