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スペイン旅行のベストシーズンはいつ?目的や予算別でおすすめの時期を紹介!
街全体が美術館のように美しく、ここでしか体験できない魅力に溢れている街バルセロナ。今回の記事では、スペインのリゾート地バルセロナへ旅行する際、目的や予算別のベストシーズンをそれぞれ解説していきます。
まず、スペインは地域によって年間の気候に差があります。そのため、行き先を決めたらその地域の気候はしっかり調べておくようにしましょう。また、スペインは四季折々のお祭りが開催され、異国情緒を体感できるのもよいところ。 お祭りの時期には世界中から観光客が集まるので、混雑の度合いや旅費も大きく左右されることに注意してくださいね。
目次
- 1. 安くスペイン(バルセロナ)旅行をするなら、12〜2月に行こう!
- 2. 9〜10月のスペイン(バルセロナ)旅行は気候がベスト
- 3. スペイン(バルセロナ)のビーチで泳ぎたい!それなら7〜8月がおすすめ
- 4. スペイン(バルセロナ)でお祭りを見たい!予算を確保して入念に準備を
- 5. 個人的なスペイン旅行のベストシーズンは7月
- 最後に
1. 安くスペイン(バルセロナ)旅行をするなら、12〜2月に行こう!
<撮影:Sepo>
「とにかく安くスペインに行きたい!」という方におすすめの時期は、スペイン行きの航空券が1番安い12月〜2月。この時期、ヨーロッパは厳しい冬へと突入し、夏と比べ観光客が大きく減るため、飛行機代が安くなるのです。とはいえ、バルセロナはヨーロッパの中でも暖かい地域。冬場の平均気温は8~15℃程度で、快適に過ごすことができます。
12~2月のバルセロナ行き航空券やホテルの相場
12~2月は年末年始(クリスマスからお正月の時期)を除き、航空券は7万~9万円前後。トップシーズンの航空券が9万~15万円前後なので、かなりリーズナブルと言えそうですね。 2019年の12月1日(月)〜9日(月)の成田からバルセロナの航空代金を調べてみると、最安料金はエアチャイナの航空券で、6万1,410円でした(2019年10月時点)。
また、滞在の際に避けて通れないのが宿泊費。12~2月のオフシーズンにおける、バルセロナのホテル1泊あたりの価格は以下の通りです(2019年10月時点)。日本のビジネスホテルのような快適さを求めるのであれば、大体8,000円以上の予算で探せば間違いないでしょう。
- Airbnbなどの民泊:3,000〜7,000円
- ビジネスホテル:6,000〜15,000円
- 高級ホテル:15,000〜20,000円
なお、バルセロナでは、見本市やビジネス関係の大規模なイベントがしばしば行われます。その際はシーズン関係なく値段が跳ね上がるので、注意してください。もし、イベント開催期間とスケジュールが重なった場合は、Airbnb等の民泊サービスが便利です。
個室のみか、家をまるごと貸切にするかによって予算は変わってきますが、大体は3,000〜6,000円程度で快適に宿泊ができるので、是非挑戦してみてください。Airbnbはホテルよりも割安で宿泊できる分、立地やコスパがよくて人気のある物件はかなり前から予約が入るので、余裕を持ってチェックしておきましょう。
12~2月のバルセロナはどんな気候?
バルセロナのオフシーズン(12〜2月)は、平均気温が約10〜15℃と日本に比べて温暖で、晴れの日が多いのが特徴です。朝と夜にはガクッと気温が下がるので、冬用の防寒着は必要。カラッとした、ほどよい冬の冷気と澄んだ青空は心を穏やかにしてくれます。
12~2月にバルセロナへ行くときの注意点や節約テク
12~2月にスペイン(バルセロナ)を旅行するときは、冬ならではの準備をしておくこと。前述のとおり朝晩が冷え込むため、着脱が可能な上着を携帯しましょう。 もう一つ注意したいのが乾燥対策。冬場は湿度が低いため、インフルエンザや風邪を防ぐためにも、乾燥対策はしっかりと。
ただし、バルセロナは屋外でマスクをしている人を見かけないので、外でマスクをしていると少し浮いてしまうかもしれません。就寝時に保湿としてマスクをする、保湿クリームを塗るといった対策をおすすめします。
そして、予算の都合でオフシーズンにバルセロナへ行く場合、少しでも節約をしたいと考える方もいらっしゃることでしょう。筆者のオススメは、滞在先で簡単な自炊をしてみること。スーパーへ行くとパンやチーズ・生鮮野菜を安く購入できるので、バゲットに食材を挟むだけでも立派な食事になります。特に生ハムはスペインの特産品なので、ぜひ試してみてくださいね。
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2. 9~10月のスペイン(バルセロナ)旅行は気候がベスト
<撮影:Sepo>
スペイン(バルセロナ)旅行で最も過ごしやすい季節は、ずばり秋!特に、9〜10月がオススメです。オフシーズンと比べ少し予算は高くなりますが、快適にバルセロナ旅行をしたいのであれば要チェックですよ。
9~10月のバルセロナ行き航空券やホテルの相場
9~10月の航空券の価格は8万~9万円前後。この時期は、バカンスで訪れる欧米圏の客数が減り、平均的な価格になります。ホテルについても、1泊あたりの値段がオフシーズンよりも3,000円~5,000円ほど高くなります。
- Airbnbなどの民泊:4,000〜6,000円
- B&Bなどのホステル:6,000〜8,000円
- ビジネスホテル:8,000〜15,000円
- 高級ホテル:15,000〜25,000円
9~10月のバルセロナはどんな気候?
9月のバルセロナはまだ夏の名残があり、気温も湿度もやや高め。最高気温は25℃前後、最低気温は16℃前後と気温差も少ないため、服装に困ることもありません。10月の最高気温は23℃前後、最低気温は17℃前後ですが、下旬に向かうにつれて夜の気温が下がっていくので、羽織ものを持っていくと安心です。
ただし、この時期の天候に関してはやや不安定で、雨が降ることもあります。とはいえ、東京よりも降水量は少ない印象です。
この時期に見ておきたい観光スポット
<撮影:Sepo>
バカンスのシーズンが終わり、観光客の混雑が落ち着く9月~10月。バルセロナからは少し遠出になりますが、是非行ってみてほしいおすすめの場所があります。それはバルセロナとバレンシアの中間に位置するリゾート地、ペニスコラ(Peñíscola)です。 人口8,000人前後とこぢんまりした場所ですが、夏はヨーロッパからの観光客で賑わいます。秋から冬にかけては人も少なくなるので、穴場のスポットと言えるでしょう。
海にポツンと浮かんだような歴史のある高台のお城、ペニスコラ城や、要塞に囲まれた旧市街は旅情に溢れていてレトロな雰囲気。さざ波の音を聴きながら、歴史ある街並みをゆっくり散歩するのもオススメです。
<撮影:Sepo>
また、ペニスコラのレストランでは、新鮮な魚介類が食べられるシーフードレストランが有名です。パエリヤやタコのグリルなど、スペインらしさあふれるシーフードメニューを堪能してみて下さい!
【ペニスコラ】
3. スペイン(バルセロナ)のビーチで泳ぎたい!それなら7~8月がおすすめ
<撮影:Sepo>
バルセロナで人気のスポットとして名高いのがビーチ。夏は日焼けと海水浴を楽しみ、秋冬は海辺をゆったり散歩。季節を問わず多くの人に愛されています。バルセロナのビーチで泳ぎたい人は、7月~8月を狙いましょう。ただし、ハイシーズンとなりますので予算もスケジュールもしっかりと準備してくださいね。
7~8月のバルセロナ行き航空券やホテルの相場
7~8月は、ヨーロッパ圏の人達もバカンスでバルセロナを多く訪れます。そのため、一年の中でも航空券は比較的高め。海水浴のベストシーズンである7〜8月の航空券の値段は9〜15万円台。なお直前になると更に値段が跳ね上がるので、予定が決まっている場合は航空券だけでも早めに押さえておいた方が良さそうです。
ホテルも、この時期になると全体的に相場が上がります。一般的なビジネスホテルも1万5,000円前後がベースとなり、オフシーズンに高級ホテルへ泊まるときのような予算を組むイメージとなります。
また、比較的割安な民泊サービスも値段は4,000円~と安く利用はできるものの、数ヶ月前には部屋を押さえられてしまう可能性があります。この時期は、とにかく早めに航空券や宿泊場所を押さえることが重要です。
7~8月のバルセロナはどんな気候?
バルセロナは6月頃から気温が上がり、7月~8月にかけてが海水浴のベストシーズンとなります。14時以降は気温が35℃以上に上昇し、日差しが1番強い時間帯に。紫外線対策のため、日本で使い慣れている日焼け止めをお忘れなく。
ヨーロッパの夏は日本と違い、全体的にカラッとした暑さですが、地中海に面するバルセロナは湿度も高いのが特徴です。日陰に入れば涼しいですが、熱中症には注意が必要。こまめに水分補給をするように心がけてください。 夜は気温が下がると言われますが、最近の異常気象のためか、夜になっても気温が下がらず寝苦しい夜もあります。通気性の良い部屋着やパジャマを準備することをおすすめします。
ビーチで遊ぶ場合の注意点
海水浴を楽しむ前に、海水浴場でスリなどに遭わないよう防犯対策は必須です。かつてのバルセロナは治安があまり良くないといわれていましたが、最近は観光客の増加に伴い、取り締まりが強化されています。
とはいえ、軽犯罪は依然として多発しており、明らかに観光客と見られてしまいやすい日本人は一層注意が必要です。代表的な軽犯罪として有名なのはスリや置き引き。陽気なバルセロナでの雰囲気に飲まれて、つい油断してしまいがちですが、貴重品が入った鞄はいつでも肌身離さず携帯しましょう。
とっておきのおすすめビーチをご紹介!
バルセロナには美しく魅力的なビーチが数多くありますが、筆者のオススメはBarceloneta(バルセロネータ)。バルセロナの中心地から地下鉄に行ける距離にあり、1,100mに渡るビーチはバルセロナで最長。圧巻のビューを満喫してくださいね!
ひたすら日光浴をするのも良し、地中海の鮮やかな海に飛び込んで泳ぐのも良し。常夏のバルセロナが誇るビーチで、のんびりと自由を謳歌しましょう。
【Barceloneta】
4. スペイン(バルセロナ)でお祭りを見たい!予算を確保して入念に準備を
<写真はイメージです。Photo by San Fermin Pamplona - Navarra on Unsplash>
バルセロナでは、魅力的なお祭りが年間を通して多数開催されます。バルセロナで行われる主要なお祭り「三賢者のパレード」「プリマベラ・サウンド」「メルセ祭り」を紹介すると共に、それぞれが開催される次期の旅行代金相場、気候、服装について紹介していきます。
三賢者のパレード(Three wise men parade)/1月5日
スペインの祝日「東方三賢者の日(1月6日)」の前日に開催されるのが、三賢者のパレードです。東方三賢者とはイエス・キリストの誕生を祝いに東方から導かれてやってきた3人の学者達のこと。1月5日までに子供は学者達に向けて、どんなプレゼントが欲しいのかお願いの手紙を書きます。するとこの学者達が翌日の6日に、子供達へプレゼントを届けに来ると言われているのです。
前日である5日の夜は、プレゼントを溢れんばかりに抱えた三賢者がラクダに乗って街へ到着すると言われています。パレードでは飴やお菓子が子供達に配られ、さまざまなコスチュームを着たダンサーや、電飾で飾られた台車は圧巻!お祭り当日は交通規制などが敷かれ、とても混雑しているのでスリなどに注意して下さい。
プリマベラ・サウンド(Primavera Sound)/5~6月
5月下旬から6月上旬頃に開催される、スペインで最も規模が大きいといわれる野外音楽コンサートがプリマベラ・サウンド。 バルセロナらしく、タパス(お酒と一緒に楽しむスペインの一品料理)のバルなども設置されており、ピンチョス(串や爪楊枝に刺さったおつまみ)をつまみながらコンサートに参加できるという、何とも粋な音楽フェスティバルです。
日本からのアーティストが参加することもあるので、ファンの方は要チェック。バルセロナで最高の音楽フェスティバルを楽しみましょう。
※編集部註:伝統的な音楽というよりは、バンドサウンド、エレクトロニックミュージックの著名アーティストも多数出演するフェスティバルです。
メルセ祭り(Fiesta de Merce)/9月
220年以上の歴史を持つこのお祭りは、カタルーニャ地方の守護聖人と言われる聖女メルセを讃えるお祭りと言われています。9月の後半から4日間開催されるメルセ祭りはイベントが盛りだくさん!まず外せないのは、旧市街のゴシック地区で行われる「人間の塔(Castellers)」。多くの人が見守る中で、超高層の組体操が行われます。見ている方がハラハラする組体操は見応え満点。
また、「ヒガンテス(Gigantes)」と呼ばれる4m超えの人形パレードも楽しみのひとつ。ユニークな動きのダンスは、見ていてとても面白いですよ。 刺激を求めるなら「コレフォック(Correfoc)」も見逃せません。悪魔のコスチュームを着た参加者が飛ばす花火がそこかしこから飛んでくるこのお祭りは、バルセロナでの旅の思い出をスリル満点に彩ってくれます。その他にも、市内の各所でコンサートや花火大会が行われ、この期間は多くの美術館や博物館が無料となるのも嬉しいポイントです。
お祭り時期のバルセロナ行き航空券やホテルの相場
バルセロナで主要なお祭りが開催される時期は、航空券やホテルの相場がぐっと上昇します。イベントが無い時期と比べ1.5〜2倍以上に跳ね上がることも。ホテルはどこも満室が予想されるので、予約の際には半年前〜少なくとも4カ月前には予約しておくことをオススメします。
気候と服装のアドバイス
ニューイヤーシーズンに開催される三賢者のパレード時期は、長時間外にいることが予想されるため、冬の東京と同じくらいの防寒対策をしておいた方が良いでしょう。使い捨てカイロなどもあればより安心です。
プリマベラ・サウンドが行われる5~6月は、暖かく、日差しも強くなっています。日差し対策のサングラスや日焼け止めを忘れずに。ただし、近年では異常気象のせいか、例年に比べて気温が低くなる傾向も見られます。 薄手のダウンなど、いざという時に役に立つ防寒着も念の為用意しておくと安心です。旅立つ前にバルセロナの気候をチェックしてみて下さいね。
メルセ祭りが開催される9月の気候については、先述の「2. 9〜10月のスペイン(バルセロナ)旅行は気候がベスト」の項目をご覧ください。
5. 個人的なスペイン旅行のベストシーズンは7月
<撮影:Sepo>
ここまで、旅行の目的や予算に応じたベストシーズンを紹介してきましたが、筆者が選ぶ個人的なスペイン旅行のベストシーズンは7月。筆者が初めて、バルセロナをひとり旅したのが7月上旬でした。観光のピークを迎える8月と比べると、観光客が少なかった印象があります。
この時期の平均気温は23~27℃ほどで、外を歩いていると気持ちの良い気候。バルセロナの繁華街となるグラシア通りに位置する人気のタパスバルでは、世界中の観光客が交流していたことが印象に残っています。
<撮影:Sepo>
筆者も1人でバルへと繰り出しましたが、お酒の力を借りて隣の席にいた人と言語の壁を超えて打ち解けられました。「ああ、バルセロナへ来て良かった!」と、夕焼けとともに人々の笑顔で満ちたグラシア通りを歩き、ホステルまで帰ったことを今でも鮮明に思い出します。
【グラシア通り】
最後に
バルセロナはスペインの中でも1年中過ごしやすい場所。目的にあった時期を選び、旅行を楽しんで下さいね!
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Sepo
- 東京とベルギーを行き来する生活を送った後、ベルギー移住。現在はフランス語を学ぶ学校に通っています。ベルギーの旅情報や、ヨーロッパを中心とした現地の情報や現地のグルメ情報の執筆を得意としています。