ハワイへ旅行する場合、大体の方がホノルル空港（正式名称はダニエル・K・イノウエ国際空港。当記事では原則ホノルル空港の通称で記載しています）へ到着するはず。ホノルル空港と市内は、およそ10Km離れています。

ワイキキエリアのホテルに泊まる場合、様々な移動手段がありますよね。タクシー、シャトルバス、ホテルの送迎バス、レンタカー、Uberなどが考えられます。

ハワイ初心者の場合は、いきなりレンタカーを借りるのはちょっと勇気が必要。日本と逆方向の通行ルールですし、空港から市内へ向かう道のりは高速道路を使用するので、ハードルが高いと感じることもあるかもしれません。

荷物の上げ下ろしなども全部自分でしなくてはいけないため、長時間のフライトで疲れている場合はしんどく感じてしまうでしょう。では、ホノルル空港からはどうやって移動するのが一番簡単でラクなのでしょうか。この記事では旅行会社のフリープランと個人旅行とに分けて解説します。

目次

• 1.　フリープランの場合は現地スタッフの送迎付きか確認
• 2.　個人旅行の場合は送迎サービスを手配
• 2_1.　送迎サービスを依頼する
• 2_2.　宿泊するホテルのシャトルバスを使う
• 2_3.　割高だけど小回りの利くタクシー
• 2_4.　贅沢にリムジンで送迎をする手も！？
• 2_5.　市バスは大型の荷物が持ち込めない！？
• 3.　レンタカーは市内に着いてからの方が良いかも
• 4.　いつからダニエル・K・イノウエ空港という名前になったの？
• 5.　まとめ

1.　フリープランの場合は現地スタッフの送迎付きか確認

＜写真はイメージです。Photo by Pixabay＞

旅行会社のフリープランを利用してハワイに行く場合は、ホノルル市内まで送迎付きのプランを選んでおくと安心です。ホノルル空港到着後、まずは現地のスタッフと合流しましょう。この場合は出国ゲートを出ると名前の書いたボードを持っている人が立っているはず。一番簡単ですね。

この場合は日本出国前までに空港のどこで待ち合わせなのか、旅行会社に確認しておきたいところ。そして、万一出会えなかった場合、現地での連絡先を聞いておくことも重要です。担当者に出会えたら、滞在中の説明を聞いた上で送迎車に乗り込めば、あとはホテルまでリラックスしながら移動するだけ。

2.　個人旅行の場合は送迎サービスを手配

＜写真はイメージです。Photo by 写真AC＞

最近は何でもインターネットを使って簡単に手配ができてしまうので、全てを自分で予約したという方も多いのではないでしょうか。たとえば、航空券もホテルも予約していたけれど、送迎まで頭が回ってなかった！ということがあるかもしれません。

この項目では主に、個人で送迎を依頼する場合の手段について解説していきましょう。旅行会社のフリープランによっては送迎が無いこともありますので、その場合にも応用できる方法ですよ。

2_1.　送迎サービスを依頼する

送迎付きではないプランを選んでしまった方にもチェックして欲しいのが、旅行会社に送迎サービスを別途依頼できると言うこと。日本語で完結できるのも魅力的ですね。若干の手数料は取られてしまいますが、楽な方法なので送迎付きフリープランと同じぐらいオススメです。

オプショナルツアーを提供する会社でも、送迎のみを行ってくれるプランがありますので、ぜひ調べてみてください。

2_2.　宿泊するホテルのシャトルバスを使う

続いて、シャトルバス。泊まるホテルによっては、空港から定期便が出ていることがあります。スターウッド系列であれば、スターウッド系列ホテル間を巡回するシャトルバス「Marriott Bonvoy Resorts エアポートシャトル」が出ているので、事前に公式サイトで予約しておき、空港でスタッフを見つけて（見つけるのはそんなに難しくないのでご安心を）名前と行き先、予約番号を伝えればOKです。

ホテルのシャトルバスというと、日本は無料の場合が多いのですが、スターウッド系列のシャトルバスは1名あたり片道17ドル（市内から空港へ行く場合は15ドル）がかかります。ゴルフバッグやサーフボードの持ち込みがある場合も、事前に相談しておくと安心です。その場合、追加料金が課せられることもあるので覚えておきましょう。

送迎会社が運営しているバスもありますが、停留所が多いだけに結構時間がかかるので、シャトルバスを運営するホテルに泊まっているのであれば、予約できるかどうか日本を出発する前に確認しておきましょう。

• 参考：ロバーツハワイ エアポートシャトル公式サイト（外部サイトに遷移します）

2_3.　割高だけど小回りの利くタクシー

タクシーを利用する場合は、市内中心部まで約40ドル〜50ドル。荷物を運んでもらったら一つにつき約1ドルのチップを支払うほか、運賃に対して10％〜15％ぐらいをチップで支払います。

チップの金額を含めると結構な金額になるのですが、20分〜30分程度で目的地まで到着するので金額を気にしないのであれば、タクシーは簡単な移動手段の一つだと言えるでしょう。シャトルバスが停まらない場所や少し込み入ったところに宿泊する場合は、小回りが利きますのでタクシーが最も楽かもしれません。

ホノルル空港のタクシー乗り場は、個人客出口を出たところですぐ見つけることができます。個人客用と団体客用の出口は違うので、間違えないように要注意です。

• 参考：ANA公式サイト-ホノルル-ダニエル.K.イノウエ国際空港の施設案内（外部サイトへ遷移します）

ダニエル・K・イノウエ空港-出口周辺Googleマップ（DFSガレリアにピンを立てています）：

2_4.　贅沢にリムジンで送迎をする手も！？

ラグジュアリーな気分を味わいたいならリムジン。リンカーン・タウンカーなどの高級車で出迎えてくれるため、新婚旅行やメモリアル旅行の際は気分を一層盛り上げてくれます。

リムジンは大体130〜200ドルが相場で、人数が増えるとバンやSUV車での送迎も対応してくれるそうです。家族連れなど、頭数で金額を割ればお得になる場合があるかもしれません。乗っている時間も観光中のイベント、と思えば意外とリムジンは選択肢としてアリなのではないかと思います。

会社によっては歓迎のレイをかけてくれるサービスがあったり、車内で飲み物を出してくれたりするなど、到着後すぐにリラックスできる要素が設けられていることも。ゆるい気分で市内へ移動できるのは、魅力的ですね。

2_5.　市バスは大型の荷物が持ち込めない！？

＜写真はイメージです。Photo by 写真AC＞

ちなみに、最も安く空港から市内への移動手段は市バスの「The BUS（ザ・バス）」。注意しておきたいのが、The BUSでは、座席に座ったとき膝に載せられない、もしくは座席の下に収納できないような大きさの荷物は持ち込みが不可。

そのため、国外からの旅行者が空港から市内へ移動するときに、The BUSは使えないと思っておいた方がいいでしょう。

• 参考：The BUS公式サイト-手荷物に関する規則（外部サイトへ遷移します）

3.　レンタカーは市内に着いてからの方が良いかも

レンタカーを利用したい場合は、ホノルル空港の個人用出口を先に進んだ中央分離帯にある、駐車場1階の各社カウンターで手続きが可能です。

記事の冒頭でも書きましたが、旅の出だしに事故を起こしてしまい、楽しいはずの旅が台無しになってしまった......なんてことがないように、あまり海外での運転に慣れていない方がいきなりレンタカーにチャレンジするのはオススメしません。

ハワイの開放的な空気の下でスポーツカーに乗りたい、その様子を写真に撮りたい、という方は市内でレンタルをした方が安心です。というのも、空港から市内へ向かう高速道路が道幅も比較的狭めで難しい道なのです。

さらに、渋滞が多く発生するので、イライラしているドライバーが多いという要素も。運転に自信があるという方でも、飛行機での移動直後は気づかない内に疲れていたりするものです。普段とは運転の勝手も自身の判断力も違っている、ということを頭に入れておきましょう。

4.　いつからダニエル・K・イノウエ空港という名前になったの？

最後に、ホノルル空港の名称に関する小ネタをご紹介しましょう。ハワイへ何度も旅行している方の場合、「ホノルル国際空港」として長年親しんできた人も多いのではないでしょうか。

実は、空港の名前が変わったのは2017年4月27日。そのため、比較的最近のことなのですね（記事執筆当時）。そして「ダニエル・K・イノウエ」って誰なの？と思った人もいるのではないでしょうか。

これは、ハワイ出身で日系アメリカ人初の連邦上院議員だったダニエル・K・イノウエに由来しています。「K」の部分はケンで、日本名は「井上建」としています。第二次世界大戦時はアメリカ陸軍に従軍し、数多くの栄誉を受け最終階級は陸軍大尉となりました。

その後、彼は1963年から2017年12月17日に亡くなるまでの約50年間、上院議員に在任していた長老議員としてハワイでは知られています。また、2010年6月28日からはアメリカ合衆国上院仮議長という役職（実際には名誉職）にも就き、こちらも亡くなるまで在任しました。

日系という出自から、第二次世界大戦中は複雑な気持ちだったのではないかと思いますが、あくまでもアメリカ人という立ち位置で名誉を重ね、死去の際にはバラク・オバマ元大統領をはじめとする各議員が声明を発表するほどだったそうです。

そして、2017年にはホノルル空港の正式名称とされるほどですから、アメリカ人の中ではかなり大きな存在だった、いうことが分かりますね。

• 参考：Find A Grave-ダニエル・ケン・イノウエ（外部サイトへ移動します）

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5.　まとめ

ホノルル空港から市内への移動手段として、さまざまな方法を解説しました。筆者としてはハワイ初心者に最も安心で使いやすく、かつコスパもいいのはホテルのシャトルバスだと思います。ですが、宿泊先のホテルがシャトルバスを運行していない場合は、タクシーかリムジンがストレスなく移動できて良いのではないでしょうか。

もちろん、時間や予算、体調や荷物の多さよって選択肢はさまざまだと思いますので、旅行メンバーでしっかり話し合い、どの移動手段がベストか相談してみてくださいね！

執筆：yukaco