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ポルトガルの治安は大丈夫?長期滞在者が見たリアルを解説!

記事投稿日:2019/11/18最終更新日:2019/11/18

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西ヨーロッパの中でも素朴なイメージがあり、近年は観光地としてますます注目され始めているポルトガル。次にヨーロッパへ旅行するときの、行き先候補に入れている方も多いのではないかと思います。

そんなポルトガルの治安ですが、他の西ヨーロッパに比べればかなり安全と言われています。とはいえ、実際のところはどうなのでしょうか。2019年時点におけるポルトガルの治安について、過去に3ヶ月滞在した筆者が解説します。

目次

1. ポルトガルは治安が良い?それとも悪い?実際に滞在して分かったこと

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<写真はイメージです。Photo by Zach Rowlandson on Unsplash

この項目では、筆者がポルトガルへ実際に訪れてみて、感じたことを元に解説していきます。ヨーロッパ諸国のと比較すると物凄く治安が悪いわけではありませんが、日本に住んでいるときでは遭遇しにくいと言えそうなトラブルもあるため、注意はした方が良いでしょう。

ポルトガルはほとんどの場所でトラブルなく過ごせた

ポルトガルの治安は他のヨーロッパ諸国に比べて良いと言われていて、実際に筆者もトラブルなく、3ヶ月滞在することができました。もちろん人の多いところではバッグは前に抱えて持つ、お金は分けて持つなど、最低限の対策はしていました。

ポルトガルでスリやスキミング被害に遭うという話はよく聞き、筆者自身は遭遇したことがないのですが、対策はしておくべきでしょう。

観光客の多いところはスリに注意

どの都市でも言えることですが、観光客が多い場所ではスリに注意してください。観光客で混雑する路面電車であるトラムの車内や停留所、写真を撮っている最中、ATMや両替屋に行った後などは特に用心を。

ポルトガルでよく注意すべきだと言われる地区は、観光客の多いリスボンのバイシャ地区、ポルトのリベイラ地区などです。スリの手口はかなり巧妙で、盗られたことに気が付かないケースも多くあります。リュックに財布を入れない、またはリュックは前に抱える、大きな額のお札を持ち歩かない、財布は3箇所に分ける、などスリに遭わない工夫が必要です。

バイロ・アルト地区はマリファナ売りに注意

リスボンのバイロ・アルト地区は、細い路地にバーやレストランが並び、夜はビール片手に談笑する若者たちで溢れています。日本人観光客も、ポルトガルの民族歌謡であるファドを聴きに、夜にバイロ・アルト地区に行くことも多いようです。

夜というだけで観光客としては気をつけたい時間帯なのですが、この地域は「ドラッグはいらないか?」「マリファナを持っていたら少しくれないか?」などと声をかけられることがあります。観光客も普通に楽しく飲んで遊べる場所ではありつつ、こういった人たちもいるので警戒は必要です。また、夜は街灯が少なく暗いですし、バイロ・アルト地区に行くまでの道は人通りもあまり多くないので、道中も気をつけてください。

2. ポルトガルと日本、治安面で異なることは?

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<撮影:メイ>

先ほど解説したように、基本的な対策をすればトラブルに遭うこともなく過ごせたポルトガル。ですが、日本とは異なる土地であるのも事実。どのあたりが違うのか、買い物や観光地、ぼったくりなど、旅行者が気になるポイントに絞って解説します。治安面だけでなく、利便性から見ても日本とは異なる部分がありますので、確認してみてください。

ポルトガルに自販機やコインロッカーはある?

日本では自販機やコインロッカーを全国どこでも見かけますが、海外では未だに珍しい存在。ポルトガルでもあまり見かけません。荷物を預けるコインロッカーも同様です。というのも、数年前に起きたテロの影響で撤去されているところがあるようなのです。駅にロッカーがない場合は、ホテルに荷物を預けるのがいいでしょう。

スリには注意すべき?

ポルトガルに限らず、ヨーロッパ諸国で注意喚起されるスリですが、筆者が滞在した3ヶ月の間は、観光地以外の場所でスリが起こる可能性は少ないと感じました。当時、観光の中心地からバスで15分くらいの距離にある住宅街に家を借りていましたが、そういったところでスリが起こりそうな雰囲気は感じられなかったのです。とは言え、貴重品はいつでもどこでも肌身離さず持つに越したことはありません。

ボッタクリの可能性は?

観光客が相手の場合、タクシー運転手がメーターを使わずに、料金を上乗せして請求してくることがある、という話は聞きました。とはいえ、ポルトガルにおいてタクシーのボッタクリ被害はそこまで多くはないようです。念の為乗る前に、メーターを使うタクシーかどうかを確認しましょう。

タクシー運転手に遠回りをされたという話は日本でもたまに聞きますが、Uberと言うアプリを利用すれば、慣れない言葉で道を説明する必要もありませんし、タクシー乗り場を探す必要もありません。通常のタクシーより料金が安くなる場合が多いので、ぼったくられる心配もなく安心。外でインターネットが使える方は、積極的に使うことをおすすめします。

公共交通機関の治安は?

観光客が多く利用するリスボンのトラム28番線では、特にスリが多発しているようです。また、世界遺産として知られ観光客の多いシントラ駅や、シントラ線も治安があまり良くないと言われています。スリのプログループ集団は、ありとあらゆる方法で物を盗るそうなので、公共交通機関を利用するときはいつもの街歩き以上に注意を払うべきでしょう。

停留所で待っているとき、トラムやバスに乗る瞬間、乗ってから窓の外の景色に夢中になっているとき、降りる瞬間などが狙われやすいポイントです。バッグは必ず前に抱える、ポケットに貴重品を入れない、ということは最低限取るべき対策です。関連記事では具体的な事例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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ポルトガルはカード社会? 現金社会?

例外もありますが、ポルトガルは日本よりも確実にカード決済が普及しています。基本はクレジットカードで支払いをし、カードが使えないところでだけ現金払いにするというスタンスでいるとよいでしょう。

基本的にVISAとMasterはどこでも使えますが、JCBやアメリカンエキスプレスは使えないところも多いので、カードは数種類持っていくことをおすすめします。また、クレジットカードには付帯の海外旅行保険がついていることがほとんどですので、盗難やなにか犯罪に巻き込まれたときのために、出国前に保険の内容や緊急連絡先を確認しておくといいでしょう。

3. ポルトガル旅行で滞在するなら、ホテルはどのエリア?

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<撮影:メイ>

ポルトガルに滞在するにあたり、どのエリアにホテルを予約するといいのでしょうか?この項目では治安と利便性を基準に解説します。

リスボン マルティン・モニス広場周辺は便利で安全

リスボンのマルティン・モニス広場の周辺は、ビルが多く道がきれいで安全な雰囲気。ショッピングをする場所やレストランも集まっています。アウグスタ通りやアルファマ地区へも徒歩圏内で、リスボンの中心部にあるため、他のエリアへのアクセスも便利な場所です。

避けるべき地域は特になし

ポルトガルで観光客が行くようなところに絞った場合、「泊まるだけで危ない」というエリアは特にありません。どこに泊まるか迷うところですが、街の中心地であれば、だいたいどこへ行くにも便利ですし、人も多くて安心感は高いと言えるでしょう。ただ、どの国でも同じことが言えると思いますが、夜道や人通りの少ないエリアで宿泊することは避けるようにしてください。

4. ポルトガルで気を付けるべきトラブルとは

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<撮影:メイ>

「世界で最も安全な国トップ20」というレポートに上位ランクインするほど、ヨーロッパ諸国と比べ治安が良いと言われるポルトガル。ですが、それでもスリや置き引きといったトラブルは起こり得ます。周辺国を旅するときと同じように気を引き締め、対策してくださいね。

とにかく荷物から目を離さない!

先ほど公共交通機関でのスリについて紹介しましたが、観光客が多く集まる場所ではどさくさに紛れて行われます。注意したいシチュエーションは、ATMを使っているときや写真撮影をしているとき。たくさんお金を持っているように見られたり、警戒心が薄れていると思われたりするときはスリに遭う危険性が高まると考えましょう。

ちなみに、スリ盗られた財布は中身だけ盗られて、あとはどこかに捨てられるか警察に届けられるというパターンもよくあるのだとか。現金以外は戻ってくるかも知れないので、万が一のことがあっても希望は捨てないように!

スリ以外では、置き引きにも注意。特に多いのが、レストランやカフェで荷物を椅子へ置きっぱなしにしているパターンや、テーブルにスマートフォンを置きっぱなしにしているパターンです。荷物は膝の上に置いたり、バッグの紐を足に引っ掛けたりなど、必ず自分の肌に触れるところに置くようにしてください。

マリファナの売買、物乞い、喧嘩など街中のトラブル

「1. ポルトガルは治安が良い?それとも悪い?実際に滞在して分かったこと」の項目でも解説しましたが、バイロ・アルト地区などでは夜間にマリファナの売買を持ちかける人が現れます。また、お酒に酔った人が喧嘩を始めてしまうことも。歓楽街として人気のスポットですが、周囲に気を払いましょう。

また、美しいアズレージョのタイルが有名なポルトのサン・ベント駅も、夜の駅周辺はマリファナの売買がされる場所となり、治安はあまり良くないのだそう。昼間でもちょっと怪しい男性をみかけることがあります。無理やり売買を持ちかけられるわけではないようですが、注意してください。

他のヨーロッパ諸国と同様に、ポルトガルではロマと言われる人たちが物乞いをしている姿をよく見かけます。彼らはかつて北インドあたりに住んでいた民族と言われ、現在では国籍を持たず、主にヨーロッパで移動生活を送っています。

小銭をもらうためにスーパーマーケットの前に座り込んだり、楽器を演奏したり、技を披露したり。決して攻撃的なことをしてくるわけではありませんが、夜道などでは気をつけるべきでしょう。

車上荒らし

ポルトガルは車上荒らしの被害が大変多いです。ヨーロッパはレンタカー代が安く、またポルトガルは駐車場代も安いため、レンタカー旅がお得になるときもありますが、車内には貴重品を残して立ち去らないよう、十分に気をつけてください。

※在ポルトガル日本国大使館では、「安全の手引き」として情報発信をしています。こちらもぜひ参考にしてくださいね。

5. ポルトガルでトラブルに遭ったときは

もしもポルトガル滞在中トラブルに遭ってしまったら、何をどうすればいいのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。

クレジットカードの盗難・紛失

まずは、クレジットカードの盗難・紛失の場合。先ほどスリや置き引きに注意すべき、と書きましたがこれらのトラブルが起こる可能性はゼロでは無いと考えておきましょう。

クレジットカードの盗難・紛失が発覚したらすぐに利用しているカード会社へ連絡して、利用停止手続きをしてください。カード会社によっては、滞在中に使える緊急用のカードを発行してくれるケースもあります。最寄りの警察署へ連絡をする、帰国時に行うべき手続きといったアナウンスに基づき、一つずつ対処しましょう。

緊急時は気が動転しますから、渡航前にカード会社の緊急連絡先をメモしておきたいところ。これはポルトガルに限らず、海外旅行全般で役立つものです。スマートフォンやパソコンが盗難などで使えないことも想定して、手帳などにメモしておくのも良いでしょう。

警察と救急への連絡

ポルトガルで警察への連絡が必要なトラブルに遭った場合、最寄りの警察署で盗難・紛失届証明書(ポリスレポート)を発行してもらいます。これはパスポートの再発給や、保険会社への保険金請求に必要な資料です。

リスボンやポルトなど観光客の多い都市には、観光警察署という外国人旅行者への対応を専門に行っている警察署があり、手続きが比較的スムーズに行われます。警察に行く際は、パスポートと、滞在しているホテルの住所がわかるよにしておくといいでしょう。

緊急通報電話(警察・消防・救急)は「112」です。ポルトガル語しか通じない可能性がありますので、電話をする前にホテルのスタッフに相談してみるといいと思います。

在ポルトガル日本大使館(Portugal Embaixada do Japão)

在ポルトガル日本大使館の電話番号は「(+351)213 110 560」です。日本語が通じるため、トラブルが発生したときはまず在ポルトガル大使館に相談してみるのがよいでしょう。今すべきことや、必要書類など、的確なアドバイスをもらえると思います。

また、在ポルトガル日本大使館には、病院、空港、クレジットカード会社、航空会社などの連絡先番号や、海外送金サービスについての情報がまとまっています。いざとなったときに参考になると思いますので、ブックマークをしておくといいでしょう。

【在ポルトガル日本大使館】

  • 住所:Av. da Liberdade, No 245-6º, 1269-033 Lisboa, PORTUGAL
  • 開館時間:月~金曜 9:00~12:45 / 14:00~17:00
  • 休館日:在ポルトガル日本大使館公式サイト休館日カレンダーをご確認ください。
  • TEL:(351) 21 311 0560
  • HP:https://www.pt.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000042.html

緊急時の表現(日/英/ポルトガル語)

緊急時に使えるポルトガル語を紹介します。いざというときの参考にしてみてくださいね。

・助けて/Help!
 Socorro!
 ソコーホ!

・警察署はどこですか?/Where is the police station?
 Onde é o posto da polícia?
 オンデ エ オ ポスタ ダ ポリーシア?

・財布を盗まれました/I had my wallet stolen.
 Roubaram-me a carteira.
 ロウバーラン メ ア カルテイラ

比較的治安がいいと言われているポルトガルですが、やはり海外。日本に住んでいるときよりは気を引き締めていかなければいけません。今でも、日本人というだけでお金を持っていると思われれてしまうこともあるため、その辺も意識しておくべきでしょう。

とは言え、守るところを守っていればなにも心配はいりません。しっかり対策をとったら、思いっきり楽しむことができる国です。筆者も滞在中、ポルトガルは治安が良いと実感しました。もしもの時に備えつつ、旅行をお楽しみくださいね!

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