【2019年最新】進化したカンボジアの移動手段!バス・鉄道からトゥクトゥクも呼べる配車アプリまで

メーターの動かないタクシーに、ぼったくり。料金交渉の前に立ちはだかる言葉の壁。慣れない渡航先での移動にはトラブルや心配ごとがつきものです。

これまで、カンボジアの国内移動も旅行者にとっては難易度が高いものでしたが、2017年以降に状況が劇的に改善されました。

都市部では公共バスや鉄道が少しずつ整備されてきているほか、誰でも簡単に使える配車アプリが続々登場。主要都市内の移動は、面倒な料金交渉不要でストレスなく行えるようになっています。

今回は、そんな進化したカンボジアの交通事情(2019年10月時点)をお届け。カンボジアで配車アプリを利用する上でのポイントもお伝えします。

目次

旅行者泣かせだった従来の移動手段

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公共交通網が発達しているとは言い難いカンボジア。これまで、市内の移動手段は車・トゥクトゥク(三輪タクシー)、バイクが中心でした。流しのトゥクトゥク、バイクタクシーがそこら中に停車しており、「乗らないか?」というドライバーの声がしきりに聞こえたものです。

しかし、旅行者にとって悩みの種は、事前の料金交渉。相場が分からず言葉も通じない中、ドライバーからの提示額をしぶしぶ受け入れて乗車していた方々もいらっしゃったことでしょう。

さらに、地図が読めないドライバーも少なくない中、乗客が道案内をしなければならないこともしばしば。慣れない方にはなかなかハードな環境だったのです。

近年の進歩1:時間に余裕があるなら安くて便利!公共交通網が拡充

「カンボジアはどこへ行っても交渉ばかりで面倒くさそう!」と心配になってしまった方に、ここで朗報です。首都プノンペンに関して言えば、公共交通機関の市バス、鉄道が近年少しずつ拡充されてきています。

市バス

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2014年から3路線の運行が始まっていましたが、市民の間でもあまり認知されていなかったプノンペンの市バス。2017年から渋滞解消のために徐々に路線拡充が行われ、2019年9月現在13路線まで増えています。

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運賃は区間によらず1,500リエル(約0.38USドル)とかなり安価。さらに、中国・日本から寄贈された車体はピカピカでエアコンも内蔵。

通常、タクシーであれば片道8USドル前後かかるプノンペン市内〜空港間を結ぶ線もあり、賢く利用しない手はありません。

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乗車時に運賃を払い、降りたい時にボタンで知らせるのは日本のバスと同じシステム。ただし、走行中に次の停留所を知らせるアナウンスや表示が一切ないので、自分で降りる場所を把握しなければならない点が一苦労です。

解決策は「Stops Near Me」というアプリをダウンロードしておくこと。アプリ画面上に停留所一覧と自分の現在地が表示されるので、降りたい場所が近づいてきたのを確認して降車ボタンを押すことができます。

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プノンペンの地理がある程度頭に入っていて、万が一降りそびれても時間に余裕がある方は、ぜひ市バスに挑戦してみてください。

鉄道

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プノンペン市内〜空港を結ぶ鉄道路線が2018年4月に開通しました。

6時〜20時35分の間におよそ70分間隔で運行しており、片道の所要時間は約30分。運賃は2.5USドルと、タクシーやトゥクトゥクに比べるとお得。渋滞の影響を受けないという点でも魅力的です。

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ただし、時刻表通りに出発しないこともしばしばあり、出発時間が読めないことが最大の難点。フライト時間が迫っている時の市内→空港への移動に利用するのはおすすめできません。

まずは時間に余裕のある時に、空港→市内への移動に使ってみてはいかがでしょうか?

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チケットの購入は駅カウンターで。駅内の電光掲示版には出発時刻などの案内表示がないので、不明点もカウンターのスタッフに尋ねましょう。

【プノンペン空港駅】

【プノンペン駅(市内)】

近年の進歩2:カンボジア旅行時のマストアイテム!配車アプリが急速普及

カンボジアの移動手段に関する近年の目覚ましい進化といえば、なんと言っても配車アプリの普及です。2016年頃から導入され始め、プノンペン、シェムリアップでは主要な交通手段として一気に浸透が進みました。

東南アジアの有力アプリGrabのほか、カンボジア独自のアプリも多数。いずれもタクシーのみならずトゥクトゥク(三輪タクシー)も配車できるのが特徴的です。

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移動距離に応じて加算される明瞭な料金システムで、事前の料金交渉は不要!さらに、以前はトゥクトゥクで移動すると最低でも1USドルを下ることがなかった運賃が、配車アプリであれば初乗り3,000リエル(約0.75USドル)〜。かなりリーズナブルになりました。

移動のストレスを軽減するためにも、カンボジア旅行時には配車アプリをダウンロードしておくことを強くおすすめします。

配車アプリは「Grab」と「Pass App」の2つがあれば無敵

現在、カンボジアには以下のような様々な種類の配車アプリが存在します。

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どれがよいの?と迷ってしまうかもしれませんが、旅行者の方はGrab1つあれば十分でしょう。

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Grabであれば、他の東南アジア諸国でも同じような仕様で使えますし、プノンペン、シェムリアップの2大主要都市であれば対応車も十分に走っています。現金払いのみ対応のアプリが多い中、Grab ならクレジットカード決済ができ、割引プロモーションが頻繁に適用されるのも魅力的です。

なお、バッタンバン 、シアヌークビル、カンポットなどの地方都市を訪れる予定がある方は、Grabに加えてPass Appも入手しておくと便利。Pass Appのロゴをつけたトゥクトゥクは非常に多く走っており、これらの地方都市でも配車できるのが便利です。

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配車アプリの基本的な利用方法

配車方法はどのアプリも概ね同じですが、ここからはカンボジアでGrabを利用して配車する方法をご紹介します。

あらかじめスマートフォンにGrabをインストールし、利用登録を済ませておきましょう。
※利用登録には、日本または海外の電話番号が必要です。

【参考】

車体を選ぶ:3人未満ならリキシャと呼ばれる最新小型トゥクトゥク、4人以上なら旧型トゥクトゥク・SUV・セダンのいずれかを選ぶとよいでしょう。他のアプリにはありませんが、Grabではバイクタクシーも選べます。

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出発地と目的地を指定:検索窓に英語で建物名や店名を入力するか、地図上で地点を探して指定します。

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プロモーションのチェック:「Promo」ボタンを押し、利用できる割引プロモーションがないかを確認します。プロモーションはかなり頻繁に行われています。

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プロモーションの利用申請:利用できるプロモーションがあったら、「Use Now(今使う)」を押す。

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配車:プロモーション適用後の料金が表示されるので、確認後に「Book(予約)」を押す。

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配車確認:ドライバーがつかまると、到着までの所要時間などが表示されます。

乗車時確認:該当のドライバーらしき人が到着したら、アプリ上に表示されているドライバーの顔写真、車体番号と照合。車体番号がついていない車もあるので、アプリ画面を提示し、ドライバー自身に本人確認をしてもらうのがよいでしょう。

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ワンポイントアドバイス

困ったら英語でメッセージを:
ドライバーとなかなか会えない時などは、メッセンジャー機能を使ってドライバーにメッセージを送信するか、コールをしましょう。英語が通じないドライバーも多くいますが、Grab独自のメッセンジャー機能であれば、英語で打った内容を自動翻訳でクメール語にしてくれるので便利です。

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カンボジアで配車アプリ利用時に注意すべき5点

旅行者でも安心して利用できる配車アプリですが、トラブルがゼロではありません。カンボジア独自の注意点を頭に入れた上で利用しましょう。

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1. 配車アプリのロゴが貼ってある車は、流しで拾わない

アプリから配車をしないと、メーターを回してもらえず金額交渉が必要になることも。必ずアプリを利用しましょう。

2. 乗車前にはドライバーの顔、名前、車体番号をよく確認

複数の配車サービスを兼務しているドライバーもいるため、Grabを呼んだはずがPass Appのロゴがついた車が到着するといったケースもあります。ドライバーの顔や車体番号が記載されたアプリ画面を確認し、間違った車に乗ってしまわないように気をつけましょう。

3. 地図が読めないドライバーは結構いると思っておく

ドライバーが道に迷っていそうな場合も冷静に。アプリ上に表示されるGPSマップを見ながら、「右へ!左へ!」と指差しながらドライバーを目的地まで誘導しましょう。

4. 500リエル(約0.13USドル)未満のお釣りは出ないことも

500リエル未満の端数料金は切り上げになるケースも。筆者個人的には、少額のお釣りはチップのつもりで渡してもよいのではないかと思いますが、納得がいくまで請求しても問題ありません。

5. 停車中のひったくりに要注意!

トゥクトゥクで料金を支払っている途中などに、横から持ち物をひったくられるケースがあります。バッグや携帯電話は不用意に膝上に置かず、肌身離さず持つようにしましょう。

おわりに

以前はややこしい料金交渉がつきものだったカンボジアの市内移動。近年、市バスや鉄道といった公共交通網の拡充と配車アプリの普及により、ストレスは激減したと言ってもよいでしょう。事前に必要な情報、ツールを用意しておけば、もう怖いものはありません。

移動に煩わされることなく、快適な旅を心ゆくまで楽しみましょう!

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HARU

カンボジア・プノンペン在住のフリーランスライター。カンボジアの観光、アート、カルチャー関連の記事を各種メディアに寄稿中。取材・インタビューを交えながら、現地在住者ならではの視点で旅行に役立つ情報を発信していきます!

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