行列に並んでも飲みたい!今上海で大人気の新顔行列カフェ3選

中国一の経済都市・上海。立ち並ぶお店もその時々の流行に乗ったものでないと商売が難しく、非常に競争が激しいです。ただ、一度流行に乗って話題にのぼれば、爆発的な人気を呼び成功を収めることができるのも事実。そんな上海でここ数年、新規出店と共に一気に行列店になるお店として挙がるのがニュータイプカフェ。

ニュータイプカフェは、これまで記事にしたこともある、ゆったり座ってコーヒーを楽しむ...というカフェではなく、20代~30代前半の若い世代にターゲットを絞り、流行りをとらえた新顔メニューを次々リリースして顧客を飽きさせない工夫するカフェを指します。

HEY11.jpg

提供するメニューの特徴として、単なるコーヒーや紅茶でなく、中国茶やフルーツティー、季節の果物、はてまた中国のお酒をベースとしたメニューを提供。カップも大き目で透明なため、ドリンクのカラフルさが際立ちます。シンプルで清潔感がある店内設計も共通項。今回の記事では、そんな上海で今最も旬なニュータイプカフェ3選をご紹介します。

目次

日本のカフェと思わず間違えてしまう!?「名雪の茶」

「名雪の茶」。この店名を初めて見た時は、筆者も「おや?日本のカフェが上海に進出したのかな?」と思ってしまいました。実は「名雪の茶」は「中国のシリコンバレー」とも称される、中国IT企業が集積する深センに本部を置く会社です。2015年創業。

名雪の茶.jpg

日本語の「の」というひらがなは、中国語の「的」や「之」に置き換えできることは中国人の間でも広く知られており、商品名に入ることもしばしば。中国人の多くは「の」を「之(zhi:ジー)」と発音しています。それにしても、店名やカップに堂々と「の」と書いてあると日本の会社?と日本人はつい思ってしまいますね。

そんな「名雪の茶」が上海に進出したのは2017年のこと。上海市内に現在21店舗を構え、上海での知名度は既に獲得しています。上海の国際線メイン空港である浦東空港にも店舗があります。

店内は清潔感あふれる、明るい作りになっています。

名雪の茶1.jpg

ドリンクの他に、パンのショーケースもあります。全体的にカラフルでかわいらしい見た目で、「SNS映え」しそうですね。

名雪の茶2.jpg

「名雪の茶」の人気ドリンクメニューは、チーズイチゴ(霸气芝士草莓)、オレンジジュース(霸气橙子)、メロン果肉が入ったエメラルドアイス(冰淇淋绿宝石)などが人気です。中国語のメニュー名も興味をそそるネーミングになっています。

また今回の訪問の際は、上海エリア限定で黄酒(日本でいう「紹興酒」)を使ったウーロン茶ベースのタピオカミルクティー「石庫門黄酒奶茶」が出ていました(2019年10月現在)。「石庫門」ブランドの黄酒は上海で良く飲まれており、これも上海では大きな話題に。

今回筆者がオーダーしたのはグレープフルーツジュース「霸气西柚」。ちょうど外が暑かったので、酸っぱくさっぱりした味のジュースにしました。それと、上海エリア限定の黄酒タピオカミルクティの「石庫門黄酒奶茶」。ほんのり黄酒の香りと、濃厚な黒糖ミルクティーがよく合います!底面にはプリンも入ったボリュームたっぷりなドリンクでした。

名雪の茶3.jpg

黄酒タピオカミルクティーの販売に合わせ、「名雪の茶」のテイクアウト用紙袋もこれににちなんだデザインに。目を引くデザインで街中でよく見かけます。

「奈雪の茶」(零陵路店)アクセス ※上海市内全21店舗

  • 住所:上海市徐区零陵路735号
  • 営業時間:10:00~22:00
  • 電話:021-64339115
  • アクセス:地下鉄1/4号線 上海体育館駅5番出口より徒歩5分

上海で元祖行列ニュータイプカフェといえば「楽楽茶 LELECHA」

「楽楽茶」の創業は2016年、上海に本部を置く会社です。楽楽茶の店舗がオープンした時、多くの人がお店に詰めかけ、その行列の長さが話題となりました。ピーク時には数時間待ちとも言われていた記憶があります。とにかくこのお店の前には長蛇の列ができるので、見かけてはその人気の高さに驚いたものです。「楽楽茶」は現在上海市内に25店舗あります。

LELE1.jpg

「楽楽茶」の特色は、豊富なドリンクメニューと合わせてパンのメニューの豊富さ。見た目も引いて、なおかつ味も美味しい、と人気です。人気パンメニューは、星雲をイメージしたような外見の星空クリームパン(星空流沙软包)、下の写真の左に写っている、ココアパウダーがたっぷりかかっていて、食べると手や口が汚れることからのネーミング「汚ないパン」(脏脏包)、塩漬けアヒル卵の卵黄とイモペーストの柔らかパン(咸蛋厚芋泥软软包)です。

LELE2.jpg

秋という事もあり、「ザクロシリーズ」ドリンクメニューが期間限定で出ていました。通常のザクロジュースに加え、秋のフルーツ・ブドウとミックスしたザクロジュースもあり、今回筆者はこちらをオーダーしました。ザクロの実もたっぷり入り、1杯飲み終わるころにはお腹いっぱいになりそうなボリュームです。話題のインパクト大のパン・星空クリームパン(星空流沙软包)も購入。

LELE3.jpg

テイクアウトの際はこのような雰囲気がある紙袋に入れられます。ポップに上海をデザインした紙袋はインパクト大。「名雪の茶」の紙袋同様、街中でよく見かけ、目を引きます。

「楽楽茶」ではお酒を使ったメニューも話題で、青島ビール+お茶(青岛啤酒酒桶茶)、ビール+ピーチティー(多肉粉桃啤酒茶)、チーズ+ウーロン茶+ビール(芝士乌龙啤酒茶)という面白い組み合わせのドリンクもありました!

本当は店内で食べたかったのですが、さすがの人気店。オーダーを待つ人もこの状況です。座って飲食できるテーブル席にもあきはなく、泣く泣くテイクアウトに...。

LELE4.jpg

こちらが星空クリームパン。後で食べたところ、ふんわり柔らかな甘い生地にトマト風味があり、中のカスタードクリームはコク出しの塩漬けアヒル卵の黄身が入っていました。なかなか日本では体験できない味わいです。

LELE5.jpg

「楽楽茶 LELECHA」(美羅城店)アクセス ※上海市内全25店舗

  • 住所:上海市徐匯区肇嘉浜路美羅城B区1階
  • 営業時間:10:00~22:00
  • 電話:021-54011650
  • アクセス:地下鉄1/9/11号線 徐家匯駅9番出口より徒歩2分

上海ニュータイプカフェマーケットで楽楽茶を猛追!こちらも行列店の喜茶(HEYTEA)

「喜茶」も既に上海で高い知名度と人気の行列店。「名雪の茶」同様深センに本社を置き、創業2012年。上海での店舗オープンは2017年。「楽楽茶」よりも上海店舗のオープンが若干遅かったことから、筆者の中では「楽楽茶」の方が上海の行列カフェのイメージが強いです。

HEY1.jpg

「喜茶」は「チーズのせドリンク」ブームの火付け役。これまでミルクティーがドリンクの定番だったのですが、そのドリンクの上にクリームチーズとホイップクリームをブレンドしたクリームを載せた「チーズのせ」という新概念を登場させ、その見た目と新しい味でまたたく間に大人気となりました。

上海にオープンした喜茶初の店舗もとても人気で、信じられない事に、ドリンク1杯を買う為に6~7時間待ち、転売屋や行列待ちの代行屋まで現れ、通常価格約20元(320円)のミルクティーに50元(800円)以上出す事態にまで発展。メディアはこぞって取り上げ、それが呼び水になり更に人が詰めかけて行列に並び...と大変な騒ぎになりました。上海市内には現在50店舗以上あり、ひところの熱狂的な騒ぎは収まったものの、まだ1時間程度の待ち時間の覚悟は必要と言われています。

「喜茶」上海ラボ店に潜入!

今回筆者が訪れたのは喜茶の上海ラボ店(実験室店)と銘打った、新業態の店舗。このように、お茶を飲む人の横顔のロゴマークの下に、ラボ(実験室)を思わせるフラスコのマークでLABOと描いてありますね!

HEY2.jpg

喜茶の上海ラボ店は、アイスラボ、スイーツラボ、茶ギークラボ、エンタメラボ、関連商品ラボ、スペースラボの5つのスペースに分かれています。このうち、アイスラボとスイーツラボラボはこの上海のラボ店が中国初ということです。

茶ギークラボではアルコールを使ったカクテルメニューを提供。カウンター席も設置されています。

HEY3.jpg

アイスラボでは喜茶オリジナルフレーバーのアイスが10種類ほど並んでいます。左から、桃、オリオクッキー、期間限定の上海黄酒、麦芽飲料のオーヴァルティン味と個性的な味が並びます。

HEY4.jpg

スイーツラボラボではスフレ、ケーキ、エクレアやミルクレープなど。スイーツラボ好きにはたまらないラインナップ。

HEY5.jpg

関連商品ラボでは、上海喜茶オリジナルグッズが販売されています。この時は服飾ブランドのA BATHING APEとのコラボ期間のため、喜茶とのコラボグッズが並べられていました。ドリンクではA BATHING APEとのコラボで迷彩柄のチョコレートドリンクメニューがありましたよ。

HEY6.jpg

エンタメラボではクレーンゲームやガチャガチャが置かれ、遊ぶことができます。店内はとても多くの人がおり、テーブル席も埋まっていました。

HEY7.jpg

HEY8.jpg

喜茶はネットで予約購入もできます。筆者もネット予約を試してみたのですが、なんとこの日、店舗のオーダー数が非常に多いためネット予約中止の事態に。店舗に行くもこの通りの人出...スタッフに聞くと何と2時間待ち!とのことで。まだまだ相当な人気です。

せっかく来たので、人が比較的少ないアイスラボに並び、アイスをオーダーすることにしました。筆者が今回オーダーしたのはマンゴーアイスと、上海オリジナルの黄酒フレーバーのアイス。黄酒フレーバーは日本でいう焼酎アイスのような、お酒の風味がほんのりするさっぱりとしたアイスでした。カップのデザインも素敵です。

HEY9.jpg

ドリンクコーナーではたくさんのオーダーをさばく大忙しのスタッフの姿が。次回はドリンクを飲んでみたいものです!

HEY10.jpg

「喜茶 HEYTEA」(港匯恒隆広場LAB店)アクセス ※上海市内に全50店舗

  • 住所:上海市徐匯区港匯恒隆広場商場266号北座2階
  • 営業時間:10:00~22:00
  • 電話:021-54011650
  • アクセス:地下鉄1/9/11号線 徐家匯駅17番出口より徒歩4分

まとめ

ニュータイプカフェは今上海で最も熱い人気スポット。店舗も街中あちこちにあるので見かけたら一杯購入してみてはいかがでしょうか?地域や季節限定のメニューを展開しているので飽きません。どの店舗も人が多いです。もしすいている店舗を見かけたらラッキー。上海の新しいトレンドとニュータイプカフェのメニューをお楽しみください。

中国」に興味わいてきた?あなたにおすすめの『中国』旅行はこちら

※外部サイトに遷移します

Related postこの記事に関連する記事

Ranking中国記事ランキング

ランキングをもっと見る

この記事に関連するエリア

この記事に関連するタグ

プロフィール画像

阿信(axin)

上海在住9年目に突入、奥深い上海の路地を隅々まで探検する「上海ほじくり」にハマった阿信が上海の観光情報をお届けします。どうぞお楽しみに!

Pick upピックアップ特集

全国の動物園&水族館 徹底取材レポート特集!デートや家族のおでかけなど是非参考にしてみてください♪

特集をもっと見る

たびこふれメールマガジン「たびとどけ」
たびこふれサロン

たびこふれ公式アカウント
旬な情報を更新中!