【新潟】山古志の闘牛は勝敗をつけない闘い

目次

山古志(やまこし)の闘牛

新潟県長岡市の山古志(やまこし)地区には国の重要無形民俗文化財に指定されている闘牛が今も開催されています。現地では「闘牛」と呼ばず「牛の角突き」と呼んでいます。僕は毎年8月の長岡まつり大花火大会観賞の際に、この牛の角突きも観ています。

『牛の角突きは、新潟県(長岡市山古志地域と小千谷市東山地域)で、脈々と受け継がれてきた闘牛です。古くは神事として、江戸時代、滝沢馬琴(曲亭馬琴)が書いた『南総里見八犬伝』にも記されているように、非常に古い歴史があります。また、国内では新潟を含む6地域(沖縄、鹿児島県徳之島、愛媛県宇和島、島根県隠岐の島、岩手県久慈)の9市町で闘牛が行われています。』【パンフレットより引用】

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山古志闘牛場をご案内

山古志闘牛場には駐車場が完備されています。料金は無料です。

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山古志闘牛場へのアプローチに闘牛に関する説明があります。

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この坂を上がれば闘牛場です。

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2004年10月に発生した中越地震の際は、この山古志も大きな被害が出ました。

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来るたびに、このメッセージを見て胸が熱くなります。

『帰ろう 大好きな山古志村に帰ろう 時間がどんなにかかっても帰ろう 皆んなで力を合わせて帰ろう がんばれ!!』

※当時は長岡市ではなく、山古志村でした。

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坂を上がりきると入場券売り場のテントがあります。入場料は一人2,000円(高校生以上)です。こちらで当日の取組表をいただきます。さらに進むと取組前の牛たちがその時を待っています。

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牛は1トンを超えます。

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こうやってみると迫力がありますね。

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ポニーもいました。子供たちのアイドル的な存在です。

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地元・山古志では大切な習俗でもあります。

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記念碑には酒がお供えされていました。

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山古志闘牛場

周囲に観客席が配置されています。一部2階席もあります。席は自由席ですが、夏場は熱中症に要注意です。

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闘牛ではない牛の戦い

『牛の角突きの最大の特徴は「引き分け」を原則としている点です。これは家族の一員として大切に飼育している牛を勝敗が決するまで闘わせることにより、大きなダメージ(肉体的・精神的)を負う前に引き分けにし、牛を傷つけることを極力避けるようにしているからです。』【パンフレットより引用】

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牛の角突きの技

『かけ:自分の角で相手の角を掛ける技で、角突きの一番基本の技です。ここから持ち上げたりねじったりして攻めていきます。また、牛は自分の角の形を良く知っているもので、上から相撲の小手投げのように角を使う牛もいます。』【パンフレットより引用】

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『まくりあい:お互いが相手を横から攻め込もうとして、首の奪い合いをすることです。まくりきった牛が横から攻めていきます。非常に動きが早く、牛がこんなにも早く動けるかと感じてもらえる技です。』【パンフレットより引用】

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『首をあずける」相手の押し込みを首の柔らかさと全体重で受ける技です。相手のスタミナを奪うための戦術として使う牛もいます。受けているだけではなく、首を返して押し込みを狙うこともあります。』【パンフレットより引用】

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取組の一番を画像にて紹介します!

牛が勢子(せこ)に先導され入場してきました。

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角を付け合せ、ロープを外され闘いが始まります。

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勢子たちの掛け声に奮起して牛が前へと進みます。

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お互いに技を掛け合いながら相手の出方を伺っています。

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ゴツンと頭がぶりかりました!

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時折ゴツンと鈍い音が会場に響き渡ります。

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さぁ勝負と前に出ます。

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お互いに一歩も引きません。

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勢子が近寄り、声を掛けます!

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首を右に左に振りながら前に進もうとします。

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お互いに踏ん張ってさらに前に進もうとします。

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牛も人も駆け引きが続きます。

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さぁ、ここでストップ。牛を引き離しにかかります。

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足にロープを掛け、勢子が引き離します。それでも牛は前に出ようとします。牛の最大の弱点である鼻に手とロープを突っ込むとようやく牛はおとなしくなります。

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取組のラストを動画で紹介します!

最初の取組は若くて経験の浅い牛。ラストはベテランの牛による角突きになりますので、見ごたえがあります。動画は、勢子がマイクで実況しているのが録音されているので、とても分かりやすいです。
ぜひ最後までご覧ください!

会場の天井にも注目してください!

奥の屋根付き席の天井をご覧ください。

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山古志の人々の思い、そして支える人たちの希望が木版で貼り付けられています。

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山古志 牛の角突きの詳細

  • 場所:新潟県長岡市山古志南平乙986(山古志闘牛場にて)

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  • 開催期間:毎年3月頃から11月頃まで年15回前後開催しています。
    詳細は下記ブログにて。※雨天決行

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  • 開場:10時
  • 開始:13時
  • 終了:16時頃
  • 料金:2,000円(高校生以上)
  • 駐車場:有り(無料)
  • 山古志 牛の角突きブログ:http://tsunotsuki.main.jp/

山古志は日本の原風景が広がっています!

説明不要!日本の原風景がここにはあります!

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この牛の角突き...実は長岡まつり大花火大会にも関連しています

フェニックス号という牛がいたり、長岡まつり大花火大会の日にも山古志では牛の角突きが開催されているからです。

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中尾勝

旅が大好き!国内海外を問わず飛び回っていますが、海外へは2011年に渡航して以来、出国していません。今は原点に戻り国内を旅しながら日本の良さを体感中。

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