ピレネーの大自然も満喫!ワインの里ボルドーから魅惑のバスクへ

目次

はじめに

フランスとスペインの国境にそびえるピレネー山脈。古くからキリスト教徒の人々の巡礼路としても守られてきました。雄大な大自然、キリスト巡礼路の文化が残る美しい村々の風景から美食の地バスクまで魅力たっぷりのフランス~スペインを美味しいワインとともに旅してきました。

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ボルドーからサンテミリオンをめぐるワインツアー

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フランスワインの産地としてあまりに有名なボルドー。ワイン好きなら一度は訪れたい憧れの街ですよね。

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今回はパリからフランス高速鉄道TGVでボルドーへ。パリのモンパルナス駅からボルドーのサン・ジャン駅まではノンストップ便でたったの約2時間なんです。

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2017年にこの最速便ができてから、ボルドーを訪れる観光客もぐっと増えたそうです。パリからの日帰り旅行もできますね。ということで、いよいよボルドーに到着です。18世紀から変わらない美しい街並みは、世界遺産にも登録されています。

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日本でも有名なお菓子カヌレは、ボルドーの伝統的なお菓子だということを初めて知りました。あめ色に焼き上げられたカヌレは、外はカリカリと香ばしく、中はしっとり洋酒のきいた大人のお菓子です。美味しくいただきました。

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まずはボルドーのカテドラルへ。カテドラルはさすがの立派さ!横に建つ鐘楼の233段の階段を上った先にはボルドーの街並みが一望できるそうです(今回は先を急ぐので、あきらめました)。


ボルドーといえば、ブルス広場の水鏡です。運が悪いとお掃除などで水が張っていないこともあるそうですが、今回はお天気にも運にも恵まれたようです。

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この景色、旅行パンフレットやガイドブックなどで見たことありますよね。

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地元の子ども達も楽しそうに水遊び

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午後はボルドーから車で約1時間半のところにある、ボルドーワインの産地サンテミリオンへ。世界ではじめてワインの産地として世界遺産にも登録されたサンテミリオン地区は、このボルドーの中でも高級ワインを生み出す土地として知られています。

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どこまでも続く、続くブドウ畑・・・
ワインの価値はブドウで決まる!と言われます。サンテミリオン地区でも、日当たりや土壌の良さによって格付けがあり、中には1本数十万、数百万もするワインをつくるブドウ畑もあります。ワインって奥深いですねぇ。

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今回はこちらのワイナリー「シャトー・ラニオット」を見学させていただきました。

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ワインの樽がたくさん並びます。蔵の中を見学して、ワイン造りの行程を見学し、それから2種類のワインをテイスティングさせていただきました。2種類といっても同じブドウで造られた同じワイン、違うのは造られた年!2017年ものと2016年ものを飲み比べてみると、その差は素人の私でもわかります!やっぱりワインは数年かけて熟成されたもののほうがまろやかで美味しくなることを実感しました。ワインって、本当に奥深い飲み物です。

ピレネー山脈 ガヴァルニー圏谷を眺めながらの絶景ハイキング

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フランスとスペインの間にそびえるピレネー山脈のなかでも「ペルドュ山とその渓谷」はその美しさから、世界遺産にも登録されています。今回はフランス側のガヴァルニー圏谷のハイキングを体験してきました。ガヴァルニーは10万年の歳月をかけて氷河に削られてできた圏谷です(フランスでは環状=サークルのフランス語で「シルク」と呼ばれます)。作家のヴィクトル・ユゴーは「自然の大劇場」と称賛したのだとか。3,000メートル級の山々を正面に望みながらのハイキングコースです。

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ハイキングといっても、きれいに整備されたほぼ平坦な道を歩くので、普段まったく運動をしていない私でも気持ち良く歩くことができました。片道約1時間、往復2時間ちょっとの初心者向けのコースなのであまり歩くのに自信がない方でも大丈夫!

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雄大なピレネーアルプスを目の前に、ランチにサンドイッチをいただきました。

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5月中旬の時期はまだ風が冷たくて寒さが残っていましたが、青空に映えるピレネーアルプスの景色は素晴らしく、スイスに負けず劣らずの絶景を楽しむことができました。

フレンチバスクからスペインバスクへ

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一路、ガヴァルニー圏谷を後にして、さらにピレネー山脈沿いを進みます。ピレネー山脈の両麓、フランスとスペインの国境にまたがるバスク地方は最近、日本でも'美食の町'として知られるようになってきましたね。まずはフランス側の「フレンチバスク」の小さな村々を訪ねてきました。

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アイノアという村。赤やみどり、青に塗られた窓枠と屋根が特徴的なバスク風のかわいらしい建物が並びます。まるで絵本の世界か、映画のセットのようですよね♪とても小さな村で、15分もあれば見てまわれるようなところでしたが、ミシュラン星付きレストランもあって「さすが美食のバスク!」だと思いました。小さなお土産もの屋さんも雰囲気があります。

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ここのお土産物屋さんの隣で見つけたのがバスクケーキと呼ばれるこの地方の伝統的なお菓子。大きいものから小さいものまで、見た目はシンプルなまぁるいケーキ。この地方の特産ブラックチェリーのジャムが中に入っているのだと、今回の旅のドライバーさんが教えてくれました。せっかくなので小さめのものを1つ購入してみんなで味見。外側の生地は意外と固めでずっしり。やわらかめのクッキーのような感じでした。中にはブラックチェリーのジャムがたっぷりで、美味しかったです。

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次にご紹介するのはフレンチバスク地方のなかでも比較的大きな町エスプレット。一番有名なのはこちらの「トウガラシの家」だそうです。

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この地方ではピマン・エスプレットと呼ばれる赤唐辛子を紐で束ねて家の壁などにお守り(魔除け的な?)にする風習があるんですって。

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もちろん、このトウガラシは食用としても重宝されているようで、トウガラシパウダーやトウガラシ入りチョコレートなども売られています。他にも、お土産としてはこの地方で作られる羊のチーズやブラックチェリーのジャムをはじめ、最近日本でも流行っているエスパドリーユもおすすめです。たまたま入ったお土産屋さんには赤や青など色とりどりのエスパドリーユが10ユーロ(約1,200円。1ユーロ120円換算)で売っていて(安い!!)、私も自分用にお土産で購入しました。

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一路、さらにスペインの国境に近い町サン・ジャン・ド・リュズへ。フレンチバスクの中でも有数の高級リゾートで、海に面した港町です。きれいなビーチも広がっていて、景色も抜群でした。

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サン・ジャン・ド・リュズという町の名前は「光り輝く聖ジャン(洗礼者ヨハネのフランス語読み)の町」という意味だそうです。フランスの太陽王ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズの結婚式もこの町の教会でおこなわれたんですよ。この町で有名なお菓子がマカロンとチョコレート。

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一番有名なメゾン・アダムのショーケースに飾られたマカロン。マカロンといっても、中にクリームをはさんだカラフルなパリ風マカロンではなく、とても素朴な見た目の焼き菓子です。ここから、あのカラフルなマカロンに発展していったんでしょうね。チョコレートはスペイン人が南米大陸メキシコからカカオを持ち帰り、ヨーロッパに広めたと言われています。フランス最古のチョコレートタウンは同じくフレンチバスク地方のバイヨンヌの町ですが、ここサン・ジャン・ド・リュズもバイヨンヌと同じくチョコレートも有名なんですよ。ドライバーさんに紹介してもらったチョコレートショップ「PARIES」でお土産探し。たくさんのチョコレートやお菓子が並び、夢のような空間です♪

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とても親切なお店のマダムが次から次へと試食をさせてくれました(笑)。日本の百貨店にも期間限定で出店したこともあると教えてくれましたよ。

魅惑のバスク 美味しいバルめぐり

いざ、国境を越えてスペインのバスク地方へ。'美食の町'バスクを一躍有名にしたのがサン・セバスチャンの町。星付きレストランの数もさることながら、やっぱりこの町では気軽なバル(食堂)めぐりが楽しみのひとつですよね。

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まずはビスケー湾の眺望をご覧ください。青い海に浮かぶ島の景色は絶景ですね。ところで、バスク地方はフランスとスペインにまたがる地域ですが、もともとフランスもスペインにも属さず独自の文化を守ってきました。そして、バスク語というオリジナル言語をもつ誇り高きバスク人たち。ここサン・セバスチャンもバスク語では「ドノスティア」と呼ばれるそうです。

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そしていよいよ、お楽しみのバルめぐりへ。最近、日本でもお馴染みのスペインバルで見かけるピンチョス(小さく切ったパンにアンチョビやキノコなどを乗せたり串に刺したりした軽食のこと)は、この町が発祥と言われています。バルにはいろんな種類のピンチョスが並び、どれも美味しそう!迷いますねぇ~

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1軒目は「GANBARA(ガンバラ)」というお店へ。ここはキノコ料理が有名だそうです。

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これです!

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もうひとつ、このお店で食べていただきたいのがカニミソの一口タルト。どちらも絶品でした。

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続いては「GANDARIAS(ガンダリアス)」というお店。なんといっても、ここのオススメはマッシュルームタワー!!

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ガーリックがきいた白いソースが、ジューシーなマッシュルームと合うんです!それからさらにもう2軒ほどはしごして・・・最後にデザートのバスク風チーズケーキは外せません。バスク風チーズケーキも、最近日本で流行りはじめましたよね。某コンビニにも売っているそうです。そんなバスク風チーズケーキ発祥のお店が「LA VINA(ラ・ヴィーニャ)」です。

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こんがり焦げ目がついているのがバスク風の特徴。しっかり焼き目なのに、焼き立てはプリンみたいにプルプルです。

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しっとり、かるーいフワフワの食感ながら、しっかりとチーズの味わいがクセになりそうです。世界中から毎日たくさんの人々がこのチーズケーキを求めてやってくるのも納得の美味しさでした。

まだまだあります、北スペインの世界遺産をご紹介

スペインといえはバルセロナのサグラダ・ファミリア、グエル公園などのガウディ建築に美術館めぐりなどが王道ですが、せっかく北スペインを訪れたので、2度目のスペイン!という方にもおすすめの世界遺産の町をご紹介したいと思います。

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スペインバスク地方の中心都市ビルバオ。ビルバオの空港はヨーロッパ各都市からのフライトも飛んでいるので、バスクをめぐる旅の玄関口にもなります。

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そんなビルバオにある世界遺産がビスカヤ橋です。1893年に完成した世界最古の運搬橋として、今も現役で活躍しています。

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吊り橋のゴンドラが行ったり、来たりして対岸から人々や自転車、車までも運んでくれる市民の足です。

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世界遺産ではないですが、ビルバオには現代アートの展示で知られるグッゲンハイム美術館があります。中に入らずとも、外観だけの下車観光でも楽しめますよ。

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大っきな蜘蛛のオブジェ!実は、日本の六本木ヒルズにも同じ作品(サイズが違うかもしれません)があるそうです。そして世界中に9つもあるそうです。なかなかの存在感でした・・・

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パピーちゃん。
残念ながらお花の植え替え時期でスクリーンが張られていました。年に2回、5月と10月の10日間前後は植え替えの時期なのでご注意を。サンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼路にある城下町ブルゴスにある大聖堂も世界遺産です。ヨーロッパ各国の大聖堂を見ましたが、ブルゴスの大聖堂は特に大きさ、荘厳さはトップクラスだと思います。一見の価値ありです。

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旧市街の門から入って。

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さいごに

今回の旅は、マドリッドからフィンエアーでヘルシンキで乗り継ぎ、帰国の途へ着きました。2019年4月から関空からフィンエアーの深夜便が週3便就航しはじめたので、ヨーロッパ各都市へ乗り継げる便がぐーんと増えました。行先の選択肢も増えますね。今回ご紹介したボルドーからフランスとスペインのバスク地方、ガヴァルニー圏谷もフィンエアーで訪れることができますよ。美味しいグルメと息をのむほどの自然の絶景、バスクの小さな村めぐりは忙しい日常を忘れさせてくれる癒しの旅でした♪

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