公開日:
最終更新日:
世界遺産を歩こう!美しすぎる街チェスキー・クルムロフの旅
チェコの首都プラハから南へ約180km、南ボヘミア州のヴルタヴァ川(モルダウ川)に抱かれた美しい街チェスキー・クルムロフ。中世へタイムスリップできる、カラフルでまるでおとぎ話に出てきそうなこの街の魅力をご紹介いたします。
目次
チェスキー・クルムロフってどんなところ?
<ヴルタヴァ川とチェスキー・クルムロフの街並み>
チェコの南ボヘミア州のヴルタヴァ川沿いに位置するチェスキー・クルムロフは、13世紀に南ボヘミアの貴族ヴィートコフ家がこの地に城を建設したのが始まりです。最も繁栄した16世紀の美しい風景が今も残り、旧市街全体が世界遺産に登録されています。
街の中央に立つクルムロフ城を中心に、入り組んだ石畳の路地やカラフルな家々が当時と変わらない姿で残されており、ボヘミアの深い森に囲まれながら中世の風情を今に伝えています。この街は通称「眠れる森の美女」とも呼ばれているとか。
みどころいっぱいのチェスキー・クルムロフ城
<チェスキー・クルムロフ城>
街のシンボルでもあるクルムロフ城は、プラハ城に次いでチェコで2番目の大きさを誇る広大な建物です。その昔お城の領主が変わるごとに増改築が繰り返されたため、ゴシック、ルネッサンス、バロック様式が混在した複合建築が特徴のお城です。
お城の入口入ってまず目を引くのが、このピンクと緑に彩られたパステルカラーが可愛らしい塔。
<ルネッサンス様式のフラデールの塔>
こちらの塔は登ることができ、塔の上からは美しいチェスキー・クルムロフの並みが360度一望できます。グルグルとらせん階段を登っていくと、その先には言葉を失うほど美しい絶景が待ち構えています。こちらの塔の入場は有料になりますが絶対に登る価値がありますよ!
<塔から眺めたチェスキー・クルムロフの街並み>
城内はバロック様式の宮廷劇場や広大な庭園などがあり、色とりどりの花々と濃い緑に覆われた園内は時間を忘れのんびりお散歩するのにぴったりです。
<広々した美しい庭園>
<訪れた5月は新緑とお花がとても綺麗>
この壁の"だまし絵"ってなに?
よく見てみると街中の壁も、クルムロフ城の城壁も、塔のレンガの壁の装飾も実は"だまし絵"になっています。これはその昔、街が財産難だったために豪華な飾りつけをすることが出来なかったからだそうです。スグラフィットと呼ばれる装飾技法で、16世紀に貴族の間で大流行したそうです。漆喰を重ね塗りし、上の塗装を削りながら幾何学模様を描いて立体的に見せています。遠くから見ると、一見これが"絵"なのかどうかわかりません。この"だまし絵"を探しながら街を歩いてみるのも楽しいと思いますよ。
<立体的に見えるこの壁、実は全て絵なのです>
<アーチ型の小窓>
どこを切り取っても絵になる街
<スヴォルノスティ広場>
チェスキー・クルムロフはとても小さな街なので、のんびり歩いて街全体をゆっくり見て回れるのも魅力の一つです。ぐるっと街中を散歩した後、まずはクルムロフ城に行き、その後お土産屋さんを覗いたり食事をしたりと、日帰りでも十分に楽しむことが出来ます。どこを切り取っても絵になるので、写真を撮るのもさらに楽しくなります。
<石畳が続く旧市街の路地>
<湾曲したヴルタヴァ川に沿って築かれた赤茶の屋根の続く小さな街>
歩いていると何故か懐かしさを感じます、もしかしたら子供の頃に読んでもらった童話の中の風景と重なるのかもしれませんね。
プラハからチェスキー・クルムロフへの行き方
チェスキー・クルムロフはプラハから南へ約180km、ちょうどプラハとウィーンの間に位置しバスまたは電車で行くことができます。
電車の場合
- 2等車:269Kč~、1等車:404Kč~
- プラハ本駅からチェスケー・ブディェヨヴィツェ経由でチェスキー・クルムロフ駅まで約3時間40分~/駅から旧市街の入口まで徒歩約20分。
バスの場合
- プラハから約3時間:164Kč~
- バス停から旧市街広場まで徒歩約10分
※1Kč約5円(※2019年5月現在)
まとめ
日帰り旅行も1泊旅行もどちらもオススメできる本当に素敵な街です。チェコまたは近隣国へ旅行をされる際は、ぜひ足を運んでみてください!!
Rankingチェコ記事ランキング
-
yumi
- 2015年からスペイン人夫とチェコ プラハで生活。好きなことは、旅行、食べること、ビーチ、写真、ハイキング、美容/コスメ/ファッション全般。