【イギリス】イングリッシュ・ブレックファストも楽しめる!「グリーシー・スプーン」利用法

イングリッシュ・ブレックファスト

Greasy spoon(グリーシー・スプーン)。直訳すれば、「油でべとべとのスプーン」。それって一体、何のこと?

答えは、揚げ物を中心とした食事を出す、街中の安食堂/大衆食堂のこと。「カフェ(Cafe)」や「キャフ(Caff)」とも同じ意味で使われている口語です。どこの街にも必ずあり、お手軽にイングリッシュ・ブレックファストが楽しめるグリーシー・スプーン。今回は、その利用法をご紹介します。

目次

1. メニューを選ぶ

グリーシー・スプーンのメニューボード

まずは店内のボードを見て、メニューを決めましょう。

たいてい、おすすめのセットメニューが何種類か、メインのボードに記されています。「ブレックファスト(朝食)」と言いながら、一日中これらの「朝食」をオーダーできるお店がほとんどです。セットメニューは、どのお店でも通常はトースト&紅茶またはコーヒー付き。卵については、目玉焼き、スクランブルドエッグ、ポーチドエッグなど、調理法を選ぶことができます。

グリーシー・スプーンのメニュー

セットメニュー以外では、単品を一品だけ、またはお好み通りに組み合わせてオーダーすることもできます。品数が多いので、こうして手に持って見られるメニューで熟考してみるのもいいかもしれません。

2. オーダーする

グリーシー・スプーンのカウンター

オーダーは、カウンターで行うのが主流です。オーダー時に、その場で支払いも済ませます。このキャッシュレスのご時世のなか、いまだにキャッシュ・オンリーというお店が多いのも、グリーシー・スプーンならでは。カウンターのスタッフが、注文を紙に書きとってシェフに伝えるという、昔ながらの作業工程にも、なんだか見入ってしまいます。

グリーシー・スプーンのメニューボード

メニューを参考にしつつ、自己流アレンジを加えた注文を入れるのもアリ!

たとえば、「エッグ&ベーコンのロールサンドにトマトも加えて、ブラウンソースをかけて!」とか、そんな具合です。値段は具材によって臨機応変に対応してくれます。

ちなみに、チップはテーブルに置いていく必要はありません。チップを渡したいなと思ったら、カウンターに置いてある「チップ入れ」に入れていけばOKです。

3. 食べる!

グリーシー・スプーンのイングリッシュ・ブレックファスト

今回オーダーしたのは、定番のイングリッシュ・ブレックファスト。目玉焼き、ハッシュドブラウン(ポテト)、ベーコン、ソーセージ、ベイクドビーンズ、そしてトーストに紅茶というラインナップ。これだけでかなりの量ですが、強者たちは、この上にさらに、炒めたトマトやマッシュルーム、ブラックプディング(豚の血液も材料に加えてあるソーセージ)などを足した、本当の「フル・ブレックファスト」などを平らげています。

我々はとてもそこまで食べられないので、前述の定番メニューに加えてチップス(フライドポテト)を一皿頼み、二人でシェアしていただきました。

グリーシー・スプーンのブレックファスト・メニュー

そしてこちらは、もう少し軽めの、ビーンズ、ベーコン、ポーチドエッグにトースト、というメニュー。下は、自己流オーダーのワッフル&ソーセージという組み合わせです。ワッフルにはメイプルシロップをたっぷりかけて。また、チップスは「フィッシュ&チップス」でおなじみのとおり、ソルト&ビネガー(塩と酢)をふんだんにかけていただくのが、英国流です。

グリーシー・スプーンのワッフル&ソーセージ

4. 店内の様子

グリーシー・スプーンは、とにかく庶民派!近所の人が気軽にフラッと立ち寄る店内は、テーブルや椅子などの備品や内装なども、素朴~な感じです。

グリーシー・スプーンの店内

グリーシー・スプーンの店内装飾

なぜかロンドンの観光名所といった、ありきたりな写真や装飾が多いのも、ご愛嬌。そして店内のあちこちに掲げられた、おびただしい数のメニューボードを見ているだけでも、かなり楽しめます。定番のアップル・クランブル&カスタードをはじめ、豊富な種類のデザート(イギリス英語では、「プディング」)も、挑戦してみる価値ありです。

グリーシー・スプーンのデザート・メニュー

最後に

ロンドンの中心地では、なかなかグリーシー・スプーンには出会えないかもしれませんが、地下鉄Borough駅近くのTerry's Café、同じくPimlico駅近くのRegency Caféなどが行きやすいでしょう。どちらも「ロンドンのベスト・グリーシー・スプーン」ランキングの常連店です。

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ハル・リーチ

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