ドイツ旅行の持ち物リスト!観光するときはジップロックがあると超便利

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<冬のノイシュヴァンシュタイン城。Photo by Pixabay(CC 0)>

海外旅行する時に悩むのが、持ち物。「念のため」と何でもスーツケースに詰め込んでしまっては荷物が増えますし、逆に現地で「これを持って来ればよかった......。」なんて後悔することも。

ドイツは日本と気候や文化が異なるため、注意すべき点がいくつかあります。旅行を十分に満喫できるようにするためにも、持ち物選びは重要。この記事では、ドイツ旅行をする際に持って行くと便利な持ち物や特に必要のないもの、さらにドイツへの持ち込みが禁止されている物について紹介します。

目次

1. ドイツ旅行で必ず必要になる持ち物7選

まずはドイツ旅行で絶対に必要な物を確認しましょう。ヨーロッパ各国で共通する内容も多いため、ドイツ以外の国へも渡航を検討している方は、ぜひ頭に入れておいてください。

1_1. パスポート(コピーも含む)

海外旅行で必ず必要になるパスポート。これがなければドイツ旅行どころか、日本を出国することさえできなくなってしまいます。まだ持っていない方は、旅行日までに余裕をもって申請しましょう。

申請費用は10年間のパスポートが16,000円、5年用は11,000円です。パスポートは地方自治体によって申請から受け取りまでの期間が異なるので、確認した上でスケジュールを立てましょう。

パスポートはホテルのチェックインで提示を求められるほか、ジャーマンレイルパスの確認などでも必要になる大切な身分証です。万が一の場合に備え、必ずコピーも持って行きましょう。

1_2. ビザ(査証)

滞在が90日以内であれば、日本人はビザなしでドイツを観光できます。90日以上の長期滞在になる場合はビザを取得する必要があります。具体的にはワーキングホリデービザ、学生ビザ、就労ビザ、ドイツ人配偶者との滞在ビザがあり、どのビザを取得するかによって申請方法や費用も異なります。

1_3. クレジットカードと現地通貨の現金

ドイツの場合、現金をたくさん持ち歩くよりも、少額の現金を財布に入れてクレジットカードで支払いをするほうが安心かつ便利です。もし財布の盗難にあった場合、現金はほぼ戻ってきませんがクレジットカードならカード会社に連絡して止めてもらえば、被害を最小限にとどめることができます。

ドイツで使えるクレジットカードはVISAかMaster Cardがメイン。これはヨーロッパ圏各国で共通するため、もしこれらの国へ旅行するのであれば、どちらかのブランドでクレジットカードを持っておくと安心です。

ただし、ドイツのデパートやスーパー、ドラッグストアなどでは間違いなくクレジットカードが使えるものの、キオスクや個人店ではまだまだ「現金のみ」という所もあります。クリスマスマーケットや中世市など、お祭りで出ているお店ではクレジットカードでの支払いはほぼ不可能です。

また、「クレジットカードでの支払いは最低〇ユーロから」と、利用できる金額に下限を設けている店舗もあります。目安として、約2-3万円ほどをユーロに両替しておくとよいでしょう。ドイツに到着したらすぐに水などを購入し、小銭をつくっておくことをお勧めします。

1_4. 海外旅行保険

万が一に備え、海外旅行保険への加入も検討してください。海外旅行保険はクレジットカード付帯の物もあるので、現在手元にあるカードの補償と比べながら足りない分を海外旅行保険で補うようにすればいいでしょう。ドイツ1週間の旅行であれば、2,500円ほどから加入できます。

1_5. ポケットWi-Fi

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<Photo by Pixabay>

初めてドイツを訪れる方にとって、現地のWi-Fi環境は気になるところ。町によっては中心部で公共Wi-Fiが使えるほか、店舗やカフェなどでも提供している所が多いです。ドイツ鉄道を利用する方は車内でもWi-Fiが利用できます。

とはいえ、どこでもWi-Fiが使える訳ではありませんし、通信速度やセキュリティ面で心配な方もいると思います。場所などの制約なしにWi-Fiが使いたいのであれば、ポケットWi-Fiを持って行きましょう。料金は1ヶ月1,400円ほどから利用できますので、ドイツでも快適に通信したい方は、ぜひ検討を。

1_6. 衣類(服、下着、靴下)冬場はダウンジャケット必須!

ドイツ旅行の服装は、夏と冬で変わってきます。まず、夏のドイツは日本と異なり空気がカラッとしているため、夜間が冷え込みます。そのため半袖だけではなく羽織ものやストールがあると便利です。

クリスマスマーケットが開催される冬にドイツ旅行を楽しまれる方は、冷え込みがかなり厳しくなりますので寒さ対策をしっかりと。下着や靴下にも気を配り、防寒機能のある物を選んでください。特に足元は冷えやすいので、底が厚めのブーツや靴下の二重履きなど、十分な対策が必要です。

また、冬場はダウンジャケットが必須!防寒下着の上に重ね着をして、ダウンジャケットを着こむというぐらいの対策があると安心ですね。室内は温かいので、脱いで体温調節ができるようにしておいてください。

1_7. 変圧器、変換プラグ

日本の電圧が100Vであるのに対し、ドイツでは230V。日本で販売されている携帯充電器やカメラは海外対応の物も多いですが、そうでない電化製品の場合は変圧器を通す必要があります。旅行用の変圧器は2,000円~4,000円ほど。空港でも買えますが、商品の選択肢があまりないので前もって購入するようにしましょう。

またドイツのプラグはCタイプが一般的であるほか、SEタイプの所も一部あります。どちらにも対応できるよう、忘れずに持参してください。

2. ドイツ旅行で持っていくと安心な持ち物6選

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<大聖堂から眺めるフランクフルトの街並み。撮影:Mops>

続いては、ドイツ旅行にあたって持って行くと旅行が便利になる持ち物を紹介します。ヨーロッパ各国への渡航で役立つ持ち物ですが、ドイツの気候や治安を考慮し特に便利なものや、実際に使ってよかったものをご紹介しましょう。

2_1. 飛行機で便利:アイマスク、ネックピロー、耳栓

ドイツから日本への移動時間は、直行便で12時間ほど。ヨーロッパ圏は長時間の渡航となるため、飛行機内で寝たい方はアイマスクや耳栓など、外界から遮断できるものを持って行きましょう。

「microrange」のアイマスクは通気性が良いほか、光をしっかり遮ってくれるのでおすすめです。ネックピローは、空気を入れるタイプのほうが荷物にならなくて良いでしょう。

2_2. 常備薬:特にドイツ旅行では胃薬を

旅行中は疲れもたまりやすく体調を崩してしまう場合もあります。常備薬があると、いざという時も安心です。加えて、ドイツ旅行の場合は胃薬なども持って行くと便利です。

なぜかというとドイツの食習慣の特徴として、ソーセージをはじめとする肉料理を沢山食べる傾向があります。日本人は胃もたれになりがちですので、胃薬があると重宝するかもしれません。

また、ドイツでは水にも注意が必要。水道は硬水のため、お腹をこわす心配のある方は、スーパーで軟水のミネラルウォーターを買うようにするとよいでしょう。

2_3. 防犯グッズ(チェーンやパスポートケースなど)

比較的治安が良いドイツですが、人が集まる場所にはスリも出現します。財布など貴重品にはチェーンをつけるなどの対策をしてください。首から下げるタイプのパスポートケースや腰に巻く貴重品入れなどもよいですね。

万が一スリに遭った場合に備えて、クレジットカード会社や現地の日本大使館などの連絡先もあらかじめメモしておくとよいでしょう。

【在独日本国大使館(Botschaft von Japan)】

  • 住所:Hiroshimastr. 6 10785 Berlin
  • 電話番号: +49 (0)30 210 94-0(海外電話料金がかかります)
  • メールアドレス:japanese-info@bo.mofa.go.jp

関連記事:ドイツで気をつけたい!盗難やスリの5件の事例

2_4. スマートフォンのモバイルバッテリー

滞在先で写真撮影や時刻表検索、地図検索など、何かと出番の多いスマートフォン。使用頻度が高いほどバッテリーの消耗も激しいので、不安な方はスマートフォン用モバイルバッテリーも持って行きましょう。安いものでは1,000円台から購入できます。充電用のケーブルや端子も忘れずに。

2_5. 買い物袋、使い捨てカトラリー

エコ意識の高いドイツでは、買い物をする際のビニール袋は有料で、1枚あたり25セントほど。購入しても良いのですが、ちょっとしたものを持ち歩く用にエコバッグを持参するのがお勧めです。

スーパーやお土産屋さんでは、その町の絵が描かれたエコバッグが購入することもできますので、現地調達するのもいいでしょう。また、お惣菜を買っても食器はついてこないので、使い捨てのカトラリーも持って行くと便利です。

2_6. シャンプーとコンディショナー、歯ブラシと歯磨き粉、カミソリ

ドイツのホテルでは、四つ星クラスでないとアメニティは充実していません。宿泊するホテルのグレードに応じて、シャンプー類や歯ブラシ、カミソリなどは持って行ってください。地域によってはシャワーが硬水で髪もゴワゴワしがちなので、ヘアオイルなども持って行くと重宝します。

3. ドイツ旅行で実は要らない?持ち物

次に、持参する必要があるかどうか迷いやすい持ち物について解説します。日本では必要に思えるあの持ち物も、ドイツ旅行では「要らないもの」に分類されます。

ガイドブックって必要?

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<各地で貰える案内パンフレット。撮影:Mops>

今では観光地やおすすめレストランなどはスマートフォンで検索できるので、ガイドブックは特に必要ありません。現地ツアーやイベント情報は、ガイドブックよりもツーリストインフォメーションで聞く方が最新かつ、自分の希望に合ったプランを教えてもらえます。

インフォメーションにはドイツ語、英語はもちろん、町によっては各国語の観光案パンフレットがある場合もあります。日本人が多く訪れる町なら日本語の案内が見つかることもあります。

日傘

日焼け対策に日傘を使いたいという方もいるかもしれませんが、ドイツで日傘を使用している人はほぼ皆無です。日傘を差していると目立ってしまい、スリなどの標的になってしまう可能性もあります。日焼け対策は日焼け止めやサングラスなどにとどめるのが賢明です

4. 女子必見!ドイツ旅行で便利な持ち物4選

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<オシャレも楽しみたければ、メイクセットを忘れずに。Photo by Pixabay (CC 0)>

この項目では、女子がドイツ旅行を楽しむための便利な持ち物を紹介します。旅行中のコンディションを整えるために大事なことですので、ぜひ頭に入れておいてください。

4_1. 普段使うメイクセット

旅行先でもメイクをする場合は、普段使っているメイクセットも持って行きましょう。マスカラやアイブロウが旅行中に切れてしまわないか心配になるかもしれませんが、現地でも購入できるので余分に持って行く必要はありません。

反対に、ファンデーションは合う色がすぐ見つからないかもしれないので、今使っているものが終わりそうであれば新しい物を持って行く方が良いです。特に夏の場合はUV効果のある下地を使用するなど、日焼け対策も忘れないようにしましょう。

4_2. 生理用品

ドイツの生理用品はゴワゴワした肌触りで、「使用感が悪い」と感じる人が多いでしょう。探せばよいものがあるかもしれませんが、短い旅行期間を生理用品探しに時間を費やすのはもったいないですよね!旅行を効率よく快適に過ごすためにも、普段使い慣れている物を日本から持っていくことをお勧めします。

普段の生理がどのくらいの量なのかは個人差がありますが、旅行中は慣れない環境で量が増えたり減ったりする可能性もあります。念のため、ナプキンやタンポンも普段より少し多めに持って行くと安心です。

また観光の際はなかなかトイレに行く時間がなかったりもするので、長時間つけていても不快感の少ない商品を持って行くと良いでしょう。生理用品はかさばりがちですが、いくつか小分けにして荷物の隙間に詰めるようにすれば、クッション代わりにもなり便利です。

4_3. リップクリームやハンドクリーム

リップクリームやハンドクリームは、普段使用しているものを1つずつ持って行けば十分です。旅行中もそうですが、飛行機の中もかなり乾燥しますので、機内にも忘れずに持って行くとよいですね。

また、ドイツは「オーガニック大国」と呼ばれるほどオーガニックコスメが豊富なので、自分へのお土産代わりに現地でオーガニックのリップクリームやハンドクリームを購入するのもおすすめです。筆者のおすすめブランドは「アンネマリー ボーリンド」。ほかにも「ラヴェーラ」や「ドクターハウシュカ」、スイス発祥の「ヴェレダ」といったブランドがあり、デパートやドラッグストアで製品が購入できます。

4_4. スカーフまたはストールなどの巻き物

スカーフやストールは、どちらか1枚あると便利です。夏の旅行では移動中の電車やバスの中が少し肌寒い場合があるほか、ドイツの夜は気温が下がり、肌寒くなることもあります。

また日中には日焼け対策として首元に巻いても良いでしょう。冬でも空調の利きが悪くて冷える可能性があるため、ストールがひざ掛けとして活躍します。

いずれにしても、バッグにいれて1日中持ち歩く場合はかさ張らない素材のものを選びましょう。夏の場合はなるべく軽い素材のもの、冬ならカシミヤなど薄くても暖かい素材がおすすめです。

5. これが便利!ドイツ旅行経験者がおすすめするアイテム

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<Photo by Pixabay (CC 0)>

この項目では、私の経験上実際にドイツ旅行で使用して便利だったアイテムを紹介します。どれもかさばらないものばかりなので、スーツケースに空きがあればぜひ持参してください。

ビニール袋、ジップロック

ドイツ旅行中、スーパーでお菓子を買って食べることもあるかと思います。しかしドイツの製品は小分けになっていないことがほとんどであるほか、一度開けた袋を閉じるチャックなども付いていません。

そんな時に便利なのが、ビニール袋やジップロック。袋の中に封を開けたお菓子を包みごと入れてしまえば、中身がバッグの中に散乱したりするのを防ぐことができます。

またクリスマスマーケットでは、グリューワインと呼ばれるホットワインが購入できるのですが、このカップはデポジット制で、返却するか持ち帰るかを選べます。

さまざまな色や形があるのでお土産にしたいと考える方もいると思いますが、そんなときもビニール袋やジップロックがあれば、使用済みカップを入れてしまえばバッグが汚れる心配もありません。

乾燥対策グッズ

ドイツは想像以上に乾燥していますので、対策しておくとよいでしょう。日本人の感覚では「乾燥=寒い時期」と思いがちですが、ドイツでは冬より夏のほうが乾燥しています。

とはいえ、冬は冬で暖房による乾燥もあり、ドイツに行かれるときは季節を問わず、のどあめやスプレータイプの化粧水を常備してください。

のど飴は現地でも色々売っていますので、試してみてもよいですね!化粧水は慣れないものを使うと余計に荒れてしまうこともあるので、肌に合う慣れたものを、スプレータイプの小分けボトルで持参されるとよいでしょう。

ただし、飛行機への液体持ち込みには制限があります。くれぐれも制限を超えないようご注意を。

参考:成田空港-液体物の持ち込みについて(国際線) ※外部サイトに遷移します

6. ドイツ旅行ではNG!持っていってはいけないもの

最後に、ドイツへ持ち込みが禁止されている「禁制品」から、読者のみなさんにも関係ありそうなものを紹介します。禁制品は予告なく変更される可能性もあるので、日本郵政のWebサイトなどで、旅行直前にもう一度確認するようにしましょう。

肉類

肉および肉製品はドイツへの持ち込みが禁止されています。ビーフジャーキーなど、肉関連の製品は全てアウトと思っておいた方が良いでしょう。

乳製品

牛乳や乳製品もドイツへは持ち込めません。ただし乳製品が使用されていても、総重量が2kg以下のチョコレート、ビスケットであれば持ち込むことが許可されています。赤ちゃんの離乳食などを持参される方は特にご注意ください。

野菜、果物類

柑橘類、すもも、なし、りんご、ぶどう、じゃがいも、トマト、パプリカは個人での輸入が禁止されています。詳しくは植物防疫所のウェブサイトを参考にしてください。

ドイツ旅行の計画を立て始めたら、持ち物も早めに準備を!

ドイツ旅行の持ち物について、さまざまな角度からご紹介しました。必須の持ち物と持ち込みNGのものを除いては、要らなかったり多めに持ち込んだりすることもあるでしょう。予算や滞在日数、体質、ファッションのスタイルなど、ご自身に合わせて持ち物をアレンジしてください。

ドイツ旅行の際には、この記事がご参考となれば幸いです。どうぞ、快適で楽しい時間を過ごしてください!

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ドイツを拠点にトラベルライター、ドイツ語翻訳者、ドイツ観光の魅力を伝えるインフルエンサーとして活動しています。

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