たびこふれ

世界遺産のローマ水道橋や白雪姫のお城があるスペイン中央部の町セゴビア

記事投稿日:2019/05/25最終更新日:2019/05/25

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スペインには文化遺産が41件、自然遺産が4件、複合遺産が2件と合計47件の世界遺産があります。私もまだ半分も見ていないのですが、「スペインでおすすめの世界遺産は?」と聞かれた時に答える場所のひとつがセゴビアです。今回はセゴビアの魅力をご紹介したいと思います。

目次

先人の偉業に感嘆するローマ水道橋

セゴビアの世界遺産は旧市街とローマ水道橋。この町を訪れる時は、まず誰もが最初にローマ水道橋を目にし、その大きさに驚くことでしょう。イベリア半島を属国化し支配していたローマ人は、紀元1世紀頃セゴビアの町に15㎞以上も離れた川から水を引くことを目的に、水道橋の建設を始めました。
機械のない時代にグアダラマ山脈などから運ばれてきた花崗岩のブロックをひたすら積み重ねていったのですが、なんとモルタル、セメント、鉛などの接着溶剤は一切使われていません。こうして完成した全長728mで166ものアーチを持つ水道橋は、1884年まで上部に流した水をセゴビアの人々に供給していました。1928年からは水道管が設置され、今でも現役の水道施設として利用されているのです。

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<2000年近くの間、ここに水が流れていた>

目の前でみると、その存在感に圧倒されます。セゴビア観光のスタート地点ともいえるアソゲホ広場のあたりの橋の高さは28m。先人が長い年月をかけて、知恵を絞り、汗を流しながらつくったことを考えると、感動を覚えずにはいられません。これを見るためだけにセゴビアに行く価値があると思います。

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白雪姫のお城のモデルになったアルカサル

水道橋のふもとにあるアソゲホ広場(観光案内所はここ)から坂を登ると旧市街。マヨール広場や大聖堂を通過してまっすぐ進むと、突き当りにあるのがセゴビアのお城、アルカサルです。ディズニーの白雪姫のお城のモデルになったと言われています。13世紀初めに建てられ、カスティーヤ王国の王代々の居城となりました。

スペインの歴史でもっとも有名な人のひとりであるカスティーヤ王国のイサベル女王は、15世紀にここで戴冠式を行い、16世紀にはフェリペ2世王が結婚式を執り行っています。80mともっとも高いフアン2世の塔に登ると、視界を遮るものが何もないカスティーヤの絶景を眺めることができます。

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<お城は町の外から見るのが一番美しい>

ほかの見どころとしては、18世紀に完成したスペインでは新しいといえる大聖堂や13世紀建造のロマネスク様式のサン・エステバン教会、さらにもっと古く12世紀のサン・ミジャン教会などがあります。大聖堂はゴシック様式。ライトアップされると美しさが際立ち、"大聖堂の貴婦人"と称されることがよくわかります。塔の最上階に登れるので、町を見下ろしてみたいですね。

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<大聖堂前のマヨール広場には市庁舎もある>

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<バスターミナルのすぐ近くにあるサン・ミジャン教会>

セゴビアに来たら食べたい仔豚の丸焼きコチニージョ

もうひとつセゴビアの名物をご紹介しましょう。それは、コチニージョ、仔豚のローストです。生後2~3週間の仔豚を丸ごとオーブン焼きにしたセゴビア周辺の郷土料理で、皮は香ばしくパリパリとしており、お肉はとっても柔らか。ナイフの代わりにお皿で切るパフォーマンスがあるくらいです。

コチニージョを出すレストランは多々ありますが、イチオシはマヨール広場の近くにあるホセ・マリアというレストラン。オーナーシェフのホセ・マリア・ルイス氏はソムリエとして成功を遂げた後、1982年にレストランをオープンします。そして、ワインの知識を背景に、とうとう自分のコチニージョに合うワインまで作ってしまったのです。ワイナリーはスペイン有数のワイン産地リベラ・デル・ドゥエロのペニャフィエル村にあり、こだわりのワイン"パゴ・デ・カラオベハス/Pago de Carraovejas"は、当初はレストランでしか飲めなかったものの、あまりの評判に今では少量ながら外でも飲めるようになりました。日本にも入っているのだとか。

次回のセゴビア訪問時には、絶対にここでコチニージョを食べながらパゴ・デ・カラオベハスを飲む!と決めています。人気店なので予約をお忘れなく。

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<お皿でコチニージョを切るホセ・マリア氏>

写真提供:BUDO YA http://www.budoya.jp/

ホセ・マリア

マドリーから楽々日帰り可能

さて、セゴビアへのアクセスですが、マドリーのチャマルティン駅から高速の特急列車に乗ればたったの30分の距離。但し、駅は町から5㎞ほど離れているので、市バスで水道橋かバスターミナルへ向かうことになります。マドリーからバスの場合は、地下鉄モンクロア駅から1時間~1時間半。バスターミナルから水道橋までは歩いて10分かかりません。このようにマドリーに滞在しながら日帰りで十分に楽しめます。また、セゴビアからサラマンカやアビラにもバスで移動が可能です。

マドリーやスペイン中央部をお訪ねの際は、ぜひともセゴビアにお立ち寄りください。嬉しいことにセゴビア観光局には日本語のオフィシャルサイトがあるんです。こちらで情報を入手してくださいね。

  • セゴビア市観光局オフィシャル・ページ(日本語版):https://segovia.jp/

※ホセ・マリア氏の写真以外は、Turismo de Segoviaセゴビア観光局にご提供いただきました。

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この記事を書いた人
田川敬子
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記事投稿日:2019/05/25最終更新日:2019/05/25

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