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現金離れが加速しているマレーシアでe-ウォレットを使ってみよう
日本と同様マレーシアでもキャッシュレス化が進んでいる。マレーシアのキャッシュレス事情を紹介したい。
目次
ペイメント事情が急激に変化しているマレーシア
今や銀行で口座を開設してATMカードを作ってもらうと、それは当然のごとくデビットカード機能にもなっている。デビットカードは、クレジットカードの端末があるお店ならスーパーやレストランなどほとんどの場所で決済が出来るので、とっても便利だ。
今やマレーシアでも、財布の中にお金が入っていなくても、カードさえ携帯していればほとんど問題なしだ。
普段からスリなどに気をつけているローカルの人達は、昔から多くの現金を持ってフラフラしている人はあまりいないが、防犯対策にもなる。
デビットカードを使うときは、持ち主自身か店員さんがカードを機械に差し込んで、持ち主が6桁のPINを入力する。PINを入力するというのが面倒な場合は、waveという非接触型の機器もある。これは、カードをかざすだけだ。
人によっては、waveは危険だという意識があるようで、何故なのか店員数人に聞いてみたが、納得するような答えは帰ってこなかった。強いて言えば、「2度決済されてしまうので危険」と思っている人がいるようなのだ。
本当のところは定かでないが、カードを端末にかざすとピピっと音が出て決済されるだけなので、ダブル決済にはならないと思うのだが。。。
もう一つ当初からあった運輸省系列でつくられたプリペイド式の非接触系ICカードで、地下鉄やバスで使う、Touch N GoというSuicaのようなカードがこちらでは主流だ。トラベラーも一枚持っていると便利。(これも現在では多くのショップで使用できるようになり、モバイルアプリもある)
デジタル決済アプリでどんどんキャッシュレス化
昨年からデジタル決済アプリがたくさん出て来るようになってから、e-ウォレットを利用する人が爆発的に増えた。もともと多く使用している年齢層は20代から40代だろう。
東南アジア地域のUberを買収し、この地域ではライドシェアリング業界の勝者となったGrabだが、Grab rideの他にGrabPayというe-ウォレット機能サービスを開始した。
使い方は、アプリを立ち上げて、お店に貼られているQRコードを読みとる、端末にかざすという方法だ。
LINE Payのように、カジュアルに個人間送金する為にアプリを使うカルチャーは、まだ定着していないし、ここマレーシアでのe-ウォレットは、アップルペイのe-ウォレットには入れることができない。
でも東南アジアの国々で利用できるのは嬉しい。
そして、Boost、big pay、V cashと、多くのレストランやカフェで使用できる他、それぞれにコンビニで利用できる、ガソリンスタンドで利用できる、水道光熱費の支払いができる、衛星テレビ放送料金を支払うことができるものなど、用途がそれぞれ異なるのもちょっと面倒。Lazadaなどはそこでのオンラインでショピングのみ。キャッシュバックサービスももちろんある。
現在国内には35社と5行e-ペイがあるそうだが、個人的には、Touch N Goがコンビニや公共交通で小額をいちいち財布から出す面倒が省ける分とても気に入っている。
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YasminYoko
- マレーシア、クアラルンプールに在住。渡航して32年、ライター、リサーチ、コーディネートをはじめ翻訳通訳、日本語教師、個人輸出業を手がける。