ローカル色が強い東海岸でマレーシアらしさを満喫しよう

マレーシアは、どちらかと言えばマレー半島の西海岸沿いが発展しています。マラッカやクアラルンプール、ペナン島なども西海岸沿いに位置し、多くの観光客で賑わっています。しかし、私が「マレーシアらしいなあ」と感じるのは東海岸です

西海岸に比べるとあまり発展していないため、自然が多く残り、人々の生活ペースもゆっくりしています。そんな東海岸には、独特な文化やきれいなビーチ、美味しいグルメなど魅力がたくさん!今回は私の独断と偏見でおすすめしたいマレーシア東海岸を紹介します。

目次

東海岸沿いの特徴

マレーシアの漁船
<街外れの漁港。マレーシアの漁船はカラフルでとても可愛らしく、ビーチとマッチしています>

東海岸沿いは、クアンタン、クアラトレンガヌ、コタバルの3つの街を中心に、人々が生活しています。特にマレー人が多く、クアラトレンガヌやコタバルでは人口の90%以上がマレー人です。そのため、東海岸は特にマレー色が強く感じられる場所です。

マレー語中心

例えば、クアラルンプールをはじめとする都市のほとんどは、英語が通じますが、東海岸沿いではマレー語を中心として生活を営んでいます。(もちろん、華僑やインド系の方も住んでおり、家の中では中国語やタミル語を話します。)

店に入ると、当たり前のようにマレー語で話しかけられます。私はマレー語があまり得意でないため、「マレー語は話せません」というマレー語のフレーズを完璧にマスターして対応していました。

素朴な雰囲気

なんと言っても、東海岸沿いの人々はとてもフレンドリーで素朴な雰囲気です。都会の忙しい生活と違って、ゆっくりとした空気が流れているので、良く言えばみんな大らかです。あまり小さなことを気にせず、のんびりしています。

スーパーのレジでモタモタしている客がいて、行列ができていてもみんな気にしません。スーパーのスタッフはもちろん、並んでいる客もゆっくりとしているからです。スタッフは、行列なんかお構いなくて、世間話を始める始末です。そんな光景でも、待っている客は気にせずにのんびりしています。

社会全体が子どもにも優しく、お店でイタズラしたりぐずったりしている子どもを見かけても「そんな時期もあったよね」「お父さんとお母さん頑張ってね」と、温かい目で見守ります。そんな東海岸の雰囲気が私は大好きです。

東海岸沿いのビーチ

チェンバタビーチ 朝の様子
<チェンバタビーチの朝。東から朝日が昇る様子が見られます。昼間のビーチもきれいですが、朝の景色も幻想的です>

東海岸沿いは、シンガポールからタイまでずっときれいな白いビーチが続いています。その中でも、チェンバタビーチ、チェラティンビーチなどいくつか有名なビーチスポットがあり、観光客で賑わっています。

特にチェラティンビーチは、モンスーンシーズンになると波が高くなり、サーフィンの聖地として有名です。世界中からサーフィン好きの人たちが集まるようです。また、夕方になると地元の子どもたちがやってきて、大人に混じってサーフィンをしています。

有名なビーチスポットでなくても、とにかくきれいなビーチが続いているので、ドライブするだけでも楽しめます。誰にも邪魔されずに自分たちだけでのプライベートビーチの時間をゆっくりと楽しむことも可能です。

きれいな透き通ったブルーの海を見たり、波がザーザーンという音を聞いたりするだけで癒されます。リゾートホテルも並んでいるので、都会からホリデーで遊びにくる観光客も多いです。

このビーチ沿いにはカパス島や、レダン島、ティオマン島、プルフンティアン島といった島もあります。

おすすめのグルメ!

ナシクラブ
<ナシクラブは青い色のご飯が印象的です。初めて食べるときは躊躇しましたが、今や私もナシクラブの虜になってしまいました>

東海岸沿いは、マレー民族が多く暮らしているのに伴って、マレー料理が充実しています。マレー料理は、どこのお店で食べてもだいたい外れがありません。今やマレーシアのソウルフードのようにあちこちで見かけるようになったナシクラブも、実はクアラトレンガヌが発祥です。

ナシクラブは、青いご飯に野菜やサンバル、クロポ(魚の揚げ煎餅のようなもの)、ミックスハーブ、サンバルクラパ(ココナッツフレーク)が載せられています。

一見「美味しいの?」と不思議に思いそうな組み合わせですが、食べると虜になる味です。油っぽいものが多いマレー料理の中でナシクラブはあっさりしているので、日本人にも人気があるように感じます。青いご飯の正体は、チョウマメの青い花びらです。

マレーシアの誇り!バティック

バティック
<バティック。この布を買って、スカートや雑貨にアレンジするととてもかわいいです。エスニック風の服ができ上がります>

東海岸沿いには、バティック工房がいくつかあり、伝統工芸であるバティックを生産しています。バティックは、ろうけつ染めの布で、マレーシアの服や、雑貨などに広く使われます。手がこんでいるため、伝統的な方法で染めた布は高級品です。

バティック工房
<バティック工房見学。実際にロウで絵を描いたり、色付けしたりしている様子を見学できます。工房にはロウの独特な匂いが漂っています>

セントラルマーケットなどでもバティック雑貨を購入することは可能ですが、バティック工房に行くと、実際にバティックを作っているところを見学したり、布を染める体験をしたりすることが可能です。

バティック体験。
<バティック体験。自分で好きな色合いに色をつけていきます。できあがったものはそのまま額に入れて壁に飾ったり、スカーフにしたりできます>

また、東海岸沿いのマーケットに行くと、比較的安くバティックを購入できます。好きなバティックを購入して、自分でスカートや雑貨にアレンジするのもおすすめです。

東海岸に行かない方が良いシーズン

マレーシアには雨季と寒季がありますが、東海岸沿いの雨季(モンスーンシーズン)は旅行におすすめできません。ほとんど毎日ゲリラ豪雨のような勢いで雨が降る状態になります。あちこちで洪水が起こり、波も高く、海の色も茶色になっています。この時期は、せっかくの東海岸の魅力を味わえないまま帰ることになりかねません。

特に、初めて東海岸を訪れる場合は、乾季をおすすめします。でも、サーフィン目的で東海岸沿いにくる場合は、雨季がおすすめです。ちなみに、雨季は毎年少しずつずれますが、だいたい10月〜2月くらいまでです。

東海岸ではのんびりとした時間を楽しんで!

マレーシア 東海岸沿いのビーチ
<東海岸沿いのビーチ。中には「海しかない」と言う人もいますが、その海が、最高にきれいです>

東海岸沿いは、きれいなビーチや美味しいグルメなどの魅力が詰まっています。クアラルンプールやマラッカ、ペナンなどの観光地とはまた違った時間が流れ、とてものんびりしています。マレー料理やバティックなどの文化も発達してマレーシアらしい雰囲気です。田舎ののんびりとした空気を味わいたい方にぴったりです。

リゾートホテルでリッチな気分を味わうのも良いですし、ビーチでゆっくりしたり、美味しいマレーシア料理を楽しんだりして、リラックスした空気を楽しむのもおすすめです。

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maco

趣味は旅行とカフェ巡り、マリンスポーツです。日本とマレーシアを行き来する生活を送っています。マレーシアは多民族国家で、いろいろな言葉や文化が入り混じっている国です。その中で、マレーシア人の優しさや人を尊重する態度に触れて、私自身の考え方も変わってきている気がします。そんなマレーシアの魅力を、マレーシアの文化やおすすめスポットとともにお伝えできれば嬉しいです。

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