たびこふれ

アメリカで開催される世界最大規模の楽器ショー「NAMM Show」

記事投稿日:2019/03/06最終更新日:2019/03/06

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毎年1月下旬に、ロサンゼルス近郊のアナハイムコンベンションセンターで行われている世界最大規模の楽器と音楽機材の展示会「NAMM Show」には世界中から音楽関係者が集う。

目次

ヒストリー

「NAMM Show」とは「National Association of MusicMerchant」の略で1901年にボストンでピアノの展示販売会として開催されたのが始まりだ。118年程の長い歴史を持つこの展示会は創立以来、全国の小売協会から、国際的な協会へと発展した。基本的にはメンバー制だが、最近は土日のみノンメンバーにもオープンする年もあるようだ。

魅力

新作を発表&展示することが多い。最近では事前にネットなどで何が発表されるという情報流れることが多いが、やはり現物を会場で手にしたり、実際のサウンドを確認しQ&Aすることも出来るのは魅力だろう。

また各国に輸入代理店を持たない楽器メーカーの出店も多い為、そこでしか手に入らない商品を仕入れることが出来るためバイヤーに取っては欠かせない。聞いたことも無い様な小さなメーカーが凄い商品を扱っていることも多々あるのである。

ユネスコの音楽分野にも加盟している楽器の街で有名な浜松市は「音楽の都・浜松」を海外にもPRするため、楽器製造の中小企業を引っさげてブースを出品していた。

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さらに会場では、教育的なパネルディスカッションや講演がもの凄い数ある。これは小売り販売向け、アーティストや音楽ビジネスのマネージメントを行う者へ向けたもの、オーディオプロダクション、音楽教育者や生徒に向けたセッション等、世界トップレベルの講演が多いだけに、NAMMでしか手に入らない新ビジネススタイルも参考になる。

実際に筆者も何度か音楽ビジネスのマーケティング&プロモーションについてのパネルディスカッションの講義を受けたが、毎年アップグレードされた情報はやはりNAMM Showだからこそ手に入れられる最新情報だろう。

ここに聴講に来ている人達は、音楽ビジネスに関わっている人達なので、コネクションを作るのにも絶好な場所である。

これから世界に羽ばたきたいアーティストは、ここで自分がエンドースしたいメーカーに売り込むことも可能だ。

実際に現在ラスベガスでドラマーとして活躍しているMisaiさんは10年前からNAMMShowに参加している。当時まだ無名で英語すらおぼつかなかった彼女は、毎年メーカーのブースに足を運び自分を売り込んだ。そして数年前にドラムスティックのAHEADエンドーサーとなり今年そのブースの看板にはデカデカと彼女の写真が有名アーティストと並んだ。

そんなMisaiさんからコメントを頂いた。

会場には沢山のアーティストも

アーティストのシグネチャーモデルの楽器は沢山有る為、アーティストが会場に来場して実際にデモ演奏をしたり、またサイン会などを行ったりする。

今回Tech21エフェクターからは「Richie Kotzen RK5 Fly Rig 2」がリリースされ、実際にブースにいたリッチー・コッツェンさん(ex ポイズン、ex Mr.Big、 The Winery Dogs)本人が新商品を見せてくれた。 

リッチーコッツェン

Jackson ギターからは、ランディー・ローズさんのシグネチャーモデルの 「X SERIES RHOADS RRX24,LAUREL FINGERBOARD, RED WITH BLACK BEVELS」がリリースされ、ランディーの実兄ケルさんと実姉キャシーさんも訪れていた。

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アリスクーパーバンドで活躍する女性ギタリスト、ニタ・ストラウスさんも自身のシグネチャーモデル「Ibanez Nita Strauss JIVA10」を見せてくれた。

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SITストリングスのブースでは本年からB'zのサポートメンバーとして活躍する凄腕ベーシストのモイーニ・デイさんが、またDV MARKブースでは、世界的スラップベーシストとしても有名なマーカス・ミラーさんがデモ演奏を披露。目の前で凄腕ミュージシャンの演奏が観れるのもNAMMならではの快挙だ。

逆風を乗り換えたギブソンギターとサカエドラムス

昨年アメリカと日本の楽器業界には衝撃が走ったニュースを皆さんは覚えているだろうか?

ギブソンは負債額が約5億ドル程あり、昨年米連邦破産法を申請したことにより事実上破産したというニュースが流れた。また日本のドラム老舗メーカー、サカエリズム楽器も昨年7.7億円の負債額が有り倒産、もう楽器は売れないなどというニュースが流れた。あれから一年経っていないが両社とも支援を受け見事に復活して再びNAMM Showに戻って来た。

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サカエドラムスは、コルグがその商標を引き継ぎ「SAKAE OSAKA HERITAGE PROJECT BY KORG」として復活した。

会場周辺は沢山のコンサートやイベント

コンベンションセンターに入らなくても会場周辺では一般の人も参加出来るコンサートが盛り沢山だ。

例えば、コンベンション正面には大きなステージが有り、これまでにもリッチー・サンボラさん&オリアンティー、OK Goをはじめとした大物アーティストのフリーコンサートが観れる。

また隣接されているヒルトンホテルやマリオットホテルの中でもフリーライブが行われており、それらのコンサートを観る為に夕方から一般客が押し掛けるほどだ。

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さらに今年はNAMM Show開催前日には「Hall of Heavy Metal History」のアワード授賞式とライブが行われた。

またNAMM Show開催中は、かなりのアーティストが世界中からここに集結するということも有り、沢山のコンサートが開催される。ここでしか毎年観ることが出来ないイベントもあるので必見だ。以下は今年も開催されたイベントの一部。

  • She Rocks Awards
  • Metal Allegiance

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  • マーティ・フリードマン
  • Randy Rhoads Remembered AND Bonzo Bash

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  • DimeBash
  • RONNIE MONTROSE REMEMBERED
  • Ultomate JamNight

音楽好きな人は、ぜひ毎年1月アナハイムで生の音楽に触れてみよう。仮にコンベンションに行けなくても、会場周辺では沢山のイベントがあるので大いに楽しむことが出来る。

NAMM Show

■住所:800 W Katella Ave, Anaheim, CA 92802(アナハイム・コンベンションセンター)
■電話:+1.760.438.8001
■WEB:https://www.namm.org/

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Sayaka Shiomi
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記事投稿日:2019/03/06最終更新日:2019/03/06

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