とっても可愛い「いちごの町」ネーミに注目!ローマからの行き方もご紹介

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<サムネイル:Pexels

ローマ郊外に位置する町「ネーミ(Nemi)」。日本ではあまり知られていない小さな町ですが、いちごの標識や看板、いちごを使ったお土産屋さんからジェラートまで、町中がいちごで彩られたとっても可愛い町なのです。

そして、町の中心には美しい湖があり、ローマ近郊から多くの人がバカンスに訪れる避暑地でもあります。そんな可愛いいちごの町、ネーミの見どころをご紹介しましょう!ローマからネーミへの行き方も簡単な形で載せていますので、参考となれば幸いです。

目次:クリックで見出しに移動します

ネーミはローマ郊外にある町

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<撮影:La luce del Sud>

ネーミ(Nemi)はイタリアのラツィオ州・ローマ県に位置する、人口約2,000人のこぢんまりとした町です。カルデラ湖であるネーミ湖を見渡す丘の上に位置しているため見晴らしが良く、いちごやいちごを使った特産品も有名です。また、カステッリ・ロマーニ(Castelli Romani)に含まれる町の一つでもあります。

カステッリ・ロマーニとは、ローマ郊外の丘陵地帯にある14の町を総称したもの。過ごしやすい気候に恵まれ、美しい自然が広がるカステッリ・ロマーニの地域は、古代ローマ皇帝や貴族・多くの芸術家たちを魅了してきました。そのため、現在も皇帝や貴族の別荘が残り、伝統や芸術が残されています。

いちごはネーミの特産物!

ネーミで欠かせない物といえば、いちご。日本で売られているものとは少し違うこのいちごは特産品であり、店先や看板など町のいたるところでいちごのモチーフが使われています。

小さくて可愛いいちご「フラゴリーネ」

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<写真はイメージです。Photo by Andrey Niqi From Pexels

いちごはイタリア語で「フラーゴラ(Fragola)」といいますが、ネーミのいちごは特に「フラゴリーネ・ディ・ネーミ(Fragoline di Nemi)」と呼ばれています。通常のいちごより小さいサイズなので、語尾を変化させた「フラゴリーネ」と呼ばれているのです。

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<撮影:La luce del Sud>

フラゴリーネは私達が普段食べるいちごとは少し異なり、木苺のような見た目です。砂糖と絞ったレモンをかけて食べたり、ケーキやジェラート、イチゴのリキュールなど様々なメニューに使われたりしています。いちご好き・甘いもの好きにはたまらないはず!

町を歩くと、軒先にフラゴリーネやその他のいちごを並べて売っているお店がたくさんあります。小さなパックに入っているので、旅行者でも買ってその場で食べられます。甘酸っぱくて美味しいですよ♪

ネーミの初夏を彩る風物詩、いちご祭り

ネーミでは毎年5月末頃から6月初旬にかけて「いちご祭り(Sagra delle Fragole)」を開催しています。これは、町をあげていちごの季節をお祝いするもの。メイン通りでは、白いブラウスに赤いスカート、黒いコルセットというネーミの伝統的衣装を身に着けた女性たちがパレードを行います。

このお祭りを見るために、世界各国から観光客が訪れとても賑やかになるほど。この時期にローマに行くなら、ぜひ足を延ばしていちご祭りにも参加してみてくださいね。

※お祭りの日程は年によって変わりますので、事前に確認してからお出かけください
参考:2018年のSagra delle Fragole紹介ニュース記事(外部サイトに移動します)

いちごの特産品はお土産にぴったり♪

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<撮影:La luce del Sud>

ネーミでお土産を買うならやっぱりいちごを使ったものがおすすめ!フラゴリーネを使った、いちごジャムやリキュールが定番です。ジャムやリキュールは小さなサイズからあり、味もバリエーション豊富ですよ。いちごが描かれたお皿やキッチン用品など、可愛い雑貨類も見逃せません。

月の女神"ディアナの鏡"と言われる美しいネーミ湖

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<撮影:La luce del Sud>

ネーミの町に足を踏み入れると、すぐに目に入るのが美しい湖「ネーミ湖(Lago di Noemi)」。穏やかで美しい湖は、火山が噴火してできたカルデラ湖です。湖面に光が差すと反射して鏡のように見えるため"ディアナの鏡(ディアナはローマ神話に登場する月の女神)"とも呼ばれています。

また、この湖があることでいちごが育つのに適切な土壌が育まれ、いちご栽培にも一役買っているのです。夏の暑い時期は、湖の近くで夕涼みするのも良いですね。

散策を楽しもう♪石造りが美しいネーミの町並み

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<撮影:La luce del Sud>

ネーミはこぢんまりとした町なので、半日あれば十分見てまわれます。アンティークな町並みや石畳の道、真っ赤ないちごで飾られたレストランやバールの軒先など、ついつい写真に撮りたくなる可愛い町並みは、写真好きな方や散策好きの方にもぴったり。

丘の上に位置しているため、見晴らしの良いレストランやホテルも多く、町のいたる所から湖をのぞむ美しい風景も楽しめます。

カステッリ・ロマーニ地方の名物「ポルケッタ」にも舌鼓

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<撮影:La luce del Sud>

さて、ネーミを含むカステッリ・ロマーニ一帯で広く食べられている名物といえば、子豚の丸焼「ポルケッタ(Porchetta)」。子豚の肉に塩・胡椒・にんにく・ハーブをまぶし、レバーなどを詰めて丸焼きにしています。

ポルケッタはスライスしてそのまま食べたり、パンに挟んで食べたりします。カステッリ・ロマーニの中ではアリッチャ(Ariccia)という町の名物として有名ですが、ネーミでも美味しいポルケッタが食べられます。お店に入らなくても、店先に子豚を出しているところが多いのですぐ分かります。町歩きのお供に最適ですよ。

ローマからネーミへの行き方

最後に、ローマからネーミへの行き方についてご案内しましょう。ローマ~ネーミ間は約40km、車で約1時間ほどの距離です。レンタカーや送迎車、タクシーなど、車での移動が効率良く移動できるので、一番おすすめです。タクシーの場合予算は6,000~8,000円ほどとなります。

プルマン(バス)でローマからネーミへ移動する場合

公共機関を使う場合はプルマン(バス)が出ています。プルマンで移動する際の注意としては、2時間半ほどかかること。安価ではありますが、乗り換えが必要となるため、そこにも気を付けてください。

ローマ・テルミニ駅から「ジェンザーノ(Genzano)」行きのバスに乗り「ピアッツァ・フラスコ―二(Piazza Frasconi)」で下車。向かい側の停留所でネーミ行きのバス「ヴェレットーリ・クインディ(Velletri quindi)」に乗り換えればネーミへ着きます。

※直行便はないので乗り換えが必要です。また、ネーミ行きバスは祝日運行していません。
※バスの運行スケジュールは、クリスマス・イースター・夏休み等の祝祭日には変更する可能性があります。

【関連記事】
イタリアのバスの乗り方教えて!

いちご好きな方や写真が好きな方にとっては、夢のような雰囲気の可愛い町、ネーミ。ローマの周辺も観光する際は、ぜひ行き先に選んでみてはいかがでしょうか?

※マップはプルマンの乗り換え地点「Piazza Frasconi」をご紹介しています。このそばにあるのが、ネーミ湖です。

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人々の生活スタイルや風景に魅せられ、イタリアへ。現在は南イタリア・アマルフィ海岸にある小さな町に住んでいます。個人旅行のアテンド・各種視察のコーディネートや通訳をしています。

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