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草間彌生美術館を徹底レポート! 日時指定完全予約制の企画展も開催中

記事投稿日:2019/02/17最終更新日:2019/06/14

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日本を代表する美術家、草間彌生(くさま・やよい)さん。赤い髪の毛におかっぱのヘアスタイル。インパクトのある個性的なファッションでも知られる草間彌生さんは、絵画や立体作品の制作だけではなく、映画や小説などその活動は多岐にわたります。

2017年10月1日、東京・新宿区に草間彌生美術館がオープンしました。年に2回、企画展が開催されており、2018年10月4日から2019年2月28日までは「未来へのわが展望をみてほしい-植物とわたし」展が開催中です。草間彌生さんの世界観を感じ、足を運んでみてください。

目次

1. 草間彌生美術館の場所と建物の雰囲気

草間彌生美術館は、都営大江戸線「牛込柳町駅」と東京メトロ「早稲田駅」「神楽坂駅」のほぼ中間あたり、東京都新宿区弁天町に位置しています。牛込柳町駅で降り、東口から出て落ちついた雰囲気の場所を歩くこと5分。閑静な住宅に突如、真っ白な建物が!

駅からは少し歩きますが、美術館は広い道路に面しており、ほかに目立つ建物はないので迷うことなく到着できます。

草間彌生美術館_建物外観.JPG

真っ白でモダンな佇まいに、水玉模様のガラス(2018年12月現在)が印象的な草間彌生美術館。少し時間があったので建物の外で待っていると、スタッフの方が展覧会のパンフレットを配布してくれました。

草間彌生美術館_エントランス.JPG

草間彌生美術館_水玉模様のガラス.JPG

2. 草間彌生美術館のチケット情報

真っ白な壁が一面に広がる、明るい室内。入口右手には大きな黒いオブシェ、左手にはミュージアムショップ、正面に受付カウンターがあります。Webで事前にチケットを購入した際、メールで送られてくるQRコードをスマホの画面に表示して準備します。受付スタッフにQRコードを読み取ってもらい、受付完了です。

チケットの当日券は販売しておらず、必ず事前にWebで購入する必要があります。日時指定の予約・定員制(各回90分、定員70名)ですので、行く時間にも注意が必要です。毎月1日に翌々月分のチケットが公開・販売開始となります。

観覧料は税込み1,000円、小中高生は600円。未就学児は無料で、団体割引の設定はありません。人数制限があるので希望の日時に美術館に訪れるには、早めのチケットの購入がおすすめです。

草間彌生美術館_90分の入れ替え制.JPG

3. 草間彌生美術館の入り口とフロア構成

受付で配られた「Y」のシールを衣服にはりつけ、いざ中へ。
オブジェの奥の壁面には、草間彌生さんが美術館の設立に込めた想いが日本語と英語で書かれてありました。

草間彌生美術館_エントランスのオブジェ.JPG

草間彌生美術館_草間彌生美術館へ込めた想い.JPG

受付カウンターの奥には、ロッカーがあり、お願いすれば手荷物を預かってもらえます。

草間彌生美術館_手荷物ロッカー.JPG

若い女性や40~50代のご夫婦が多く、お互いに話をしながら美術鑑賞を楽しんでいる様子でした。外国の方も数人いらっしゃいました。草間彌生さんは海外からの人気も高く、2014年にはイギリスの月刊紙『アート・ニュースペーパー』で「世界で最も人気のあるアーティスト」、2016年には米国の週刊誌『TIME』で「世界でもっとも影響力のある100人」に選ばれるほど。そんなニュースを見て来館される外国人の方のために、美術館のパンフレットや壁面の説明文は英語表記もありました。

撮影については受付で説明があります。2、3階は撮影禁止。1、4、5階(屋上)は撮影OKです。自撮り棒の使用は禁止されています。館内の階段は一方通行で、らせん状に設計された階段を上っていきます。

階段手前の壁面に注意書きがありました。説明に沿って鑑賞を楽しみます。

草間彌生美術館_フロア案内図.JPG

4. 2階は「植物とわたし」がテーマ

2階の展示スペースは「植物とわたし」がテーマ。草間彌生さんは1929年、長野県松本市の種苗業を営む旧家に生まれます。幼少期から幻覚や幻聴に悩まされ、それを芸術として表現してきたのだとか。2階では、1945年から2000年までに制作された、スケッチ、コラージュ、ソフトスカルプチャー、映像作品、絵画など多種多様な作品13点が並びます。植物は草間彌生さんにとって愛すべきものであると同時に、幻覚による恐怖を与えるものでもあったのです。生きるために芸術表現をしてきたことが、作品から感じられます。

小学生くらいの女の子が映像作品の前でしばらく立ち止り、その映像に込められた想いをくみ取ろうとしていました。その映像はガーベラやヒマワリなどの美しい花を使った作品ですが、命や恐怖などの圧倒されるようなエネルギーが感じられたのではないかと思います。草間彌生さんの感性によって、美しい花々もエネルギーを持つものへと変化させられるようです。

2階の展示スペースでは初期のスケッチや、コラージュを使った水彩画、日本画の技法で描かれた絵画の他、自身の体や部屋の壁に水玉を貼り付けて撮影したパフォーマンス作品などが展示されており、その表現法にはかなり広がりが見られます。かぼちゃや水玉模様で有名な草間彌生さんですが、迷いや不安、様々な感情を持ち合わせ、自らの世界を作りながら表現を模索してきたことが伺えました。

5. 3階は「未来へのわが展望を見てほしい わが永遠の魂」がテーマ

3階のテーマは「未来へのわが展望を見てほしい わが永遠の魂」。2階とは雰囲気ががらりと変わり、強い命のエネルギーを感じさせる明るいフロアです。2005年から2016年に作成されたアクリル絵画や、カボチャのオブジェが19点展示されています。

壁面に飾られている絵画はすべて194cm×194cmの巨大なアクリル・キャンバスで、どの作品も、隅々までにいきわたる魂のパワーを感じます。

中央には小型のミラールーム作品が。くり抜かれた丸い穴をのぞき込むと、自分の姿が鏡の中で無限に増えていくという体験型のインスタレーション作品です。

6. 4階は「無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく」がテーマ

4階は、「無限の彼方へかぼちゃは愛を叫んでゆく」の展示スペース。真っ暗な部屋に、一度に6人ずつ通されます。1回2分で入れ替えです。

入ってみると、暗闇で光る一つの水玉のかぼちゃが。周りが鏡になっているため、かぼちゃが無限に広がっていきます。大小さまざまなかぼちゃにだんだんと光が灯り、灯ったと思えばまた消えて、明暗を繰り返します。自分自身がかぼちゃ畑の中にいるかのように感じられる、不思議な作品です。無限に広がる愛のメッセージを、かぼちゃにたとえて伝えたかったのかもしれません。

4階は写真撮影が可能。来場者は広がる不思議な空間を写真に収めたり、だんだんと光が広まっていく様子を動画で撮影したりしていました。

草間彌生美術館_黄色く光るカボチャのオブジェ.JPG

草間彌生美術館_部屋全体に広がるカボチャのオブジェ.JPG

5階は草間彌生さんの著書や関連資料が置かれている、資料閲覧スペースです。壁面には、草間彌生さんの生い立ちや経歴を記した年表が日本語と英語で紹介されていました。椅子が設置されているので、時間が余ったときにはじっくり読むこともできそうです。

草間彌生美術館_草間彌生の年表.JPG

草間彌生美術館_関連資料を閲覧する人.JPG

草間彌生美術館_関連資料棚.JPG

草間彌生美術館_関連資料.JPG

7. 屋上には金色の大きなかぼちゃ

資料閲覧スペースを抜けて扉を開けると、新宿の街並みが一望できる屋上に出ます。頭上には青空が広がり、目の前には金色のタイルがびっしりと貼られた大きなかぼちゃ。太陽に照らされて、より一層輝きを増していました。隅々まで小さなタイルが貼れており、見惚れてしまいます。

草間彌生美術館_屋上.JPG

草間彌生美術館_16.JPG

草間彌生美術館_17.JPG

ベンチに座ってかぼちゃを遠くから眺めたり、かぼちゃと一緒に写真を撮ったり、近づいてじっくり観察したり。人それぞれの楽しみ方ができる空間です。

草間彌生美術館_18.JPG

ベンチからの景色も気持ちいい。

草間彌生美術館_19.JPG

8. エレベーターも草間さんワールド

2階から屋上までの展示を見終え、エレベーターに乗り1階に戻ります。エレベーターの中の壁は全面鏡になっていて、赤色の水玉模様がいっぱい。

真っ白な壁がおしゃれなエレベーター。

草間彌生美術館_20.JPG

開くと、鏡一面に赤い水玉模様がたくさん広がります。

草間彌生美術館_エレベーターが開いたところ.JPG

トイレまでもが赤い水玉模様で草間さんワールドになっており、どこにいても草間さんの世界観を思う存分体感できる美術館なのです。

草間彌生美術館_22.JPG

9. クッキーや小物入れが売っているミュージアムショップ

最後にミュージアムショップへ。個別包装でバラマキのお土産にお勧めなのは、草間彌生さんとすぐにわかる有名な水玉模様が印象的なクッキーのパッケージ。箱自体もかわいいので、そのあとは小物入れにも使ってもらえそうです。1枚1枚違う模様の、12枚入りパンプキン風味のクッキー。

草間彌生美術館_パンプキンクッキー.JPG

他にも美術館お土産定番の絵ハガキや、美術館限定のスカーフもステキです。かぼちゃの形をしたクラッチバッグと、小銭入れに使えそうな小さいサイズの物入れ。

草間彌生美術館_カボチャのがま口.JPG

がま口部分には、とても細やかで美しい装飾が!

草間彌生美術館_カボチャのがま口の装飾.JPG

小さくてかわいい、ポップなかぼちゃの置物。おひとり様5点までの制限があります。

草間彌生美術館_一人5点まで購入可能なオブジェ.JPG

現在の企画展、「未来へのわが展望をみてほしい-植物とわたし」で展示中の作品が収められている展覧会カタログも購入できます。

草間彌生美術館_展覧会カタログ.JPG

外からの光が差し込むとベンチや床も水玉模様に。自然までもが草間彌生美術館の展示物のようです。

草間彌生美術館_平積みになったパンフレット.JPG

10. 草間彌生美術館まとめ

私の地元、香川県の直島には、草間彌生さん作の巨大かぼちゃが港に鎮座し、島民や観光客にパワーを与え続けています。今回草間彌生美術館を訪問し、地元の巨大かぼちゃが生まれるまでのストーリーを知ることができました。

草間彌生美術館_展覧会パンフレット.JPG

都内の中心にあり、駅からのアクセスも抜群。草間彌生さんの世界をぜひ体感してみてください。

11. 草間彌生美術館のアクセス方法と基本情報

最後に、草間彌生美術館のアクセス方法と基本情報をまとめます。企画展の情報は更新されていくので、ぜひHPをチェックしてから訪れてください!

「草間彌生美術館」

■住所:東京都新宿区弁天町107
■開館日:木・金・土・日曜日および国民の祝日
■開館時間:11:00~17:30
■休館日:月・火・水曜日
■入場時間:
1. 11:00~12:30 (11:30までに入場)
2. 12:00~13:30 (12:30までに入場)
3. 13:00~14:30 (13:30までに入場)
4. 14:00~15:30 (14:30までに入場)
5. 15:00~16:30 (15:30までに入場)
6. 16:00~17:30 (16:30までに入場)

■観覧料(税込み):一般1,000円/小中高生600円
※未就学児は無料。
※団体割引の設定はございません。

■チケットについて:日時指定・定員制(各回90分/定員70名)
毎月1日10:00(日本時間)に翌々月分のチケット発売開始。
※ご来館前日23:59までご購入いただけます。
※当日券の販売はありません。

■電車のアクセス:東京メトロ東西線「早稲田駅」から7分、都営地下鉄大江戸線「牛込柳町駅」東口から徒歩約6分
■HP:https://yayoikusamamuseum.jp/

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