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夜景好きなiPhoneユーザー必読! 劇的な光跡写真を撮れる「東京感光名所」

記事投稿日:2018/11/27最終更新日:2018/11/27

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<六本木ヒルズ展望台「東京シティビュー」から眺める夜景>

車や船、飛行機の光跡を写し込むと、東京の夜景はぐっと華を増します。写真上級者にはおなじみの撮影テクニックですが、上手に写すには本格的なカメラと知識、経験がかつては必要でした。しかし、今やiPhone用の写真アプリを活用すれば、写真ビギナーでも光の軌跡を容易にスナップできるようになったのです。このアプリ「NightCapカメラ」が大活躍する、都内の「感光名所」を5ヵ所ピックアップしてみました。

目次

夜景撮影アプリ「NightCapカメラ」

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<iPhone XSを三脚に固定してアプリ「NightCap」を起動。行幸道路から東京駅丸の内駅前広場周辺の光をとらえた>

光を放って動く物や星の光跡、星やオーロラなど夜景を美しく撮ることに特化したアプリが「NightCap(ナイトキャップ)カメラ」。有料(240円)ですが、アップル純正のカメラアプリのみでは不可能な光跡写真を簡単に撮れてしまう、とても優れたアプリです。ただ、2018年11月現在はiPhoneなどIOSデバイス向け。Androidデバイスは非対応です。

「NightCapカメラ」で光跡をスナップする場合、アプリの設定で「光跡モード」を選び、あとは撮影開始ボタンをタップしてON/OFF (シャッターを開き、閉じる)するだけ。誰でも直観的に操作できると思います。ただし、手持ちで気軽にというわけではなく、iPhoneが長時間動かないよう固定する必要はあるので、三脚の使用は必須になります。私はマンフロット社の『スマートフォン用三脚アダプター』で三脚にiPhoneを固定しました。ちなみに現時点でiPhone史上、カメラ性能が最高の『iPhone XS』を使っています。

■App Store「NightCapカメラ」 プレビューURL:

https://itunes.apple.com/jp/app/nightcap%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9/id754105884?mt=8

感光名所1:東京駅丸の内駅前広場

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<「長時間露光モード」で撮影。東京駅丸の内駅舎は日没から21時までライトアップ。駅舎近くは三脚使用が禁止>

東京駅丸の内駅前広場は首都東京の玄関口としてのふさわしさを求めて整備された空間。駅舎や広場の照明は、格調や風格を夜の景色にもたらしています。皇居からこの広場に伸びている歩道「行幸(ぎょうこう)道路」に三脚を立て、長時間露光で駅舎を撮ったら、広場手前の車道「大名小路」の舗装道路が間延びした感じで構図を占めてしまいました。

そこで、間延び部分に光と色のアクセントを入れようと思案。ちょうど都内をクルージングする高級リムジンが走ってきましたので、アプリを「光跡モード」にして撮ると、ヘッドライトとテールライトのほか、かすかな青い室内灯も光跡になってくっきりと写し込まれました。撮影開始ボタンをタップしたら、iPhoneの液晶画面に光の筋が伸びていくさまを確認しつつ、再びタップしてOFFにすると撮影完了。ふだん楽しんでいる写真撮影と異なり、光の動きを静止写真に取り込んでいく行為はかなり特殊に思える視覚体験です。

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<リムジンの光跡を撮影。輝きと色、光の状態を確認しながら、頃合いのよいところで静止画に写し込む>

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<車との距離が近い場合、バスやトラックなど背が高い車を写すと、背景の風景が光跡に隠れてしまう点に注意>

■東京駅丸の内駅前広場

住所:東京都千代田区丸の内1丁目
HP(東京都):http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/10/03/02.html

感光名所2:六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー

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<六本木ヒルズ 東京シティビューから眺める光の海。東京タワーと首都高速を走る車の光跡を写した>

高所から東京随一の夜景を楽しめる場所が、六本木ヒルズ展望台「東京シティビュー」。森タワー52階、海抜250mから東は汐留・お台場・千葉方面、西は渋谷・青山・新宿方面、南は品川・羽田・横浜方面、北は池袋・赤坂・上野方面のパノラマビューを満喫できます。周囲に視界を遮る建物が無いのも大きな魅力。高さ11mを超える吹き抜けの空間から眺める、きらめく景色は壮大かつ劇的に感じられます。

さて「東京シティビュー」で個人的にもっとも絵になると思えたのは、東京タワーと首都高速都心環状線が視界に入る東側のアングル。眼下の麻布界隈が閑静な住宅地のため、夜は墨色と化し、首都高速を走る車の光跡の眩さがより際立って目に映ります。ただ、絵になるだけに、このアングルの窓辺はとくに賑わっているようです。タイミングを見計らって、三脚が邪魔にならないよう配慮して撮影しましょう。

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<西側の窓から見た首都高速3号渋谷線。車のライトが束になっていく光跡撮影のイメージが伝わるだろうか>

■六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー 

住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階
営業時間:平日・休日10:00~23:00(最終入館22:30)、金・土・休前日~25:00(最終入館24:00)
料金:一般1,800円、高校・大学生1,200円、4歳~中学生600円、シニア(65歳以上)1,500円
HP:https://tcv.roppongihills.com/jp/ 
※屋上スカイデッキは営業時間11:00~20:00(最終入場は19:30)、料金(スカイデッキ追加券)は500円(4歳~中学生300円)、荒天時はクローズ、三脚の使用は不可

感光名所3:隅田川テラス(吾妻橋周辺)

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<吾妻橋近くの隅田川テラスからの眺め。昼間に川と東京スカイツリー、首都高速6号向島線の位置関係を確認した>

東京を代表するランドマークである東京スカイツリー®を、光跡をからめて撮りたい。そう願った私は、浅草駅近くの吾妻橋周辺の遊歩道「隅田川テラス」を昼間のうちに下見しました。この場所ならば、隅田川を航行する水上バス、首都高速6号向島線を移動する車を光跡として交えながら、東京スカイツリーのライトアップも撮れてしまうのでは。そんなゴージャスな夜景写真を想像してワクワクしたのでした。

私が考える夜景を撮るのにふさわしい時間帯は日没後の薄暮の光の状態のとき。ライトアップが始まり、空の青い色も少し残っていて、絵画的で優美な印象の写真になります。ちなみに、もっとも情緒に満ちた夜景を撮るには日没30分後の「マジックアワー」がベストとされています。つまり日没してから約30分間が勝負というわけです。暗くなり始めてから、土地勘の無い場所で撮影ポイントを探していたら、空の青がどんどん消え行ってしまいます。どの位置に三脚を据えるか、明るいうちに確認しておいた方がよいでしょう。

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<日没後22分経過して撮影。赤い橋が吾妻橋。東京スカイツリーのライティングは気品ある江戸紫を表現した「雅」>

下見して撮影ポイントとして選んだのは、台東区吾妻橋から駒形橋方向へ川を下った、浅草駅近くの隅田川テラスでした。ここからならば、東京スカイツリー、吾妻橋、スーパードライホール屋上の「炎のオブジェ」、アサヒビールタワー、首都高速6号線と隅田川が構図に収まります。iPhoneを三脚に固定し「長時間露光」モードに設定し、日没の22分後まで待って撮影しましたが、シャッタースピードは1/25秒でした。空の青さが残る時間帯ですと、いっそうと手ブレしにくいカメラ性能に進化した最新のiPhoneならば、脇を締めてしっかり構えれば、手持ちでもなんとかきれいに夜景を撮れるでしょう。

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<日没後24分経過。「光跡モード」にして水上バスと首都高速を走る車、水面に映る人工灯の光跡を写した>

ごく普通の夜景写真を押さえたあと、水上バスが浅草の桟橋から出航するのを待ちました。東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)の水上バスは日没以降、数本しか運航されませんし、スケジュールの変更や運休もあるので、事前に公式ホームページで確認。この日は17時30分に浅草を発つ船があるとわかっていましたので、その光跡を撮ろうと計画したのです。水上バスのライトは色の彩度が控えめで、東京スカイツリーが表す江戸の気品と調和するように感じます。首都高速を走る車の光跡も想像通りに写し込めました。

意外だったのが、隅田川に映る灯りが光跡となって水面を華やかに彩ったこと。常に流れる水に合わせて表面の光も動き続け、その揺らめきが光跡となったのです。肉眼では見えない特別な光景がこのアプリを介して写し込まれ、その幻想的なきらめきと色彩を液晶画面で眺めているうちに、印象派の名画のなかをさまような陶然とした心地になりました。

■隅田川テラス(我妻橋周辺)

住所:東京都台東区雷門2丁目
HP(東京都公園協会):http://www.tokyo-park.or.jp/mizube/sumidagawa/detail.html

感光名所4:永代橋

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<永代橋から佃島1丁目の高層マンション群を撮影。屋形船のほか、東京湾岸上空を飛ぶ飛行機の光跡も写った>

浅草の吾妻橋に並んで、隅田川で光跡写真を撮るのに絶好の場所が国の重要文化財である永代橋です。この橋の青いライトップも美しいのですが(通常は日没から21:00まで実施)、撮影時は残念ながら橋の工事で休止中でした。しかし、この橋にはもうひとつの魅力があります。それは屋形船の光跡をおもしろく撮れること。橋の歩道から下流の佃島にiPhoneのレンズを向けると、勝鬨橋方向へまっすぐ進む船と佃島の手前で左に曲がり、豊洲方向へ舵をきる船の光跡を構図に収められ、さらには佃島の高層マンションと、中央区新川から佃島に架かる中央大橋のライトアップ、一晩中点灯している相生橋の白い照明も風景のアクセントとして取り込めます。実際に撮影して気づいたのですが、永代橋から佃島を見て、左側の豊洲や東京湾方向はジェット機やヘリコプターの航路になっていて、飛行機の光跡も写し込めます。船と飛行機の光跡を隅田川らしい光景と一緒にスナップするには、最適なポイントではないでしょうか。

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<佃島で左右に分かれる屋形船の光跡を撮影。上空の光は月の動きをとらえたもの>

夜景撮影はトワイライトタイムがベストの時間帯と前述しましたが、このポイントは例外です。なぜなら佃島手前で左右に分かれて航行する屋形船の光跡を写そうとするならば、日没から1時間以上経過した(冬の場合)時間帯がふさわしいタイミングになるからです。会社員のグループをメイン顧客とするだけに、神田川河口や浅草・吾妻橋周辺から出航した屋形船が永代橋を通過するのは、19~20時に集中していました。屋形船の光跡撮影に関しては19時以降に永代橋に着くようにしたらよいでしょう。

■永代橋

住所:東京都江東区永代1丁目~中央区新川1丁目
HP(江東区):https://koto-kanko.jp/theme/detail_spot.php?id=S00043

感光名所5:城南島海浜公園

光跡写真のおもしろさに目覚めたら、羽田空港を離発着する飛行機の光跡を撮りたくなりました。そこで、羽田空港を訪ね、展望デッキに三脚を据えて撮影したのですが、転落防止の鉄線がどうしても写り込んでしまうのと、離発着する飛行機が空から降下、または上昇していくダイナミックな様子をとらえるのがアングル的に難しいことがわかりました。離発着の瞬間は豪快なジェットエンジン音とともに目前で展開して、それなりに昂揚するのですが、なにしろ写せる範囲がとても狭くて、光跡撮影の場所としては今一歩なのです。

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<羽田空港 国内線第2旅客ターミナル5階の展望デッキから、駐機所とC滑走路を移動する飛行機の光跡を撮った>

そこで、次に向かったのは羽田空港に隣接する大田区城南島(じょうなんじま)でした。この人工島には東京湾越しに羽田空港のC滑走路などを望む海浜公園があり、園内の人工海浜「つばさ浜」は視界がとくに開ける場所。航路に位置しているため、空港に離発着する飛行機が間近に迫ってきます。この海浜は日没後(11~2 月は17時)に入れなくなりますが、そばのデッキに三脚を立てたら、眩く光る羽田空港と離発着する飛行機の光跡をイメージ通りに撮影できました。

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<羽田空港のC滑走路から離陸した複数の飛行機の光跡。日没して約40分後に撮影。動く雲が北風の気配も伝える>

この場所からはC滑走路を飛び立とうとする機体、さらには加速して離陸し、急角度で上昇していく全体の流れを見渡せるのですが、一連の動きを光跡として記録していくことでテンションはさらに高まります。離陸体勢に入った飛行機を見つけると、「来た~!」と思わず、声を漏らし、興奮で震える指で撮影開始ボタンをタップ。そこから液晶画面にみるみると光跡が伸びていくビジュアルには「やったー!」と感激の雄叫びをあげました。光る物の移動が速いほど胸がすく想いがして、非日常感も極まるますよ。

■城南島海浜公園

住所:東京都大田区城南島4丁目2-2
HP:http://seaside-park.jp/park_jonan/

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記事投稿日:2018/11/27最終更新日:2018/11/27

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