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旅に疲れた人に必見!ブルガリアの知られざる街、スタラ・ザゴラの魅力
みなさんは「スタラ・ザゴラ」という名前を聞いたことがありますか?えっ、恐竜の名前...?それとも新しく発見された星の名前...?いえいえ、東ヨーロッパのブルガリアに存在している都市の名前なのです。私も実際に行く前には聞いたことがありませんでしたが、訪れてみるととても住みやすい街だったので、今回は知られざる都市「スタラ・ザゴラ」の魅力をお伝えしたいと思います。
目次
スタラ・ザゴラってどこにある?
ブルガリアの中南部に位置する人口約16万人の都市。日本でも有名なバラまつりがある「カザンラク」の街が近くにあり1dayトリップの観光地としても利用出来ます。首都のソフィアからは毎日2時間おきにバスが運行していますし、地中海に面したブルガスというリゾート地にもアクセスが良好です。
また旅行に慣れてない方や女性などは治安面も気になると思いますが、このスタラ・ザゴラは強盗や殺人などの凶悪事件はもちろんのこと、スリやひったくりというヨーロッパではよくある軽犯罪すら聞いたことがないほど安全で、実際私が帰りが遅くなり深夜の12時を過ぎて歩いていても全く危険な雰囲気すらありませんでした。
8000年前の遺跡!?その名も「ほったらかし遺跡」!
スタラ・ザゴラの街にはなんと紀元前6000年も前から人が住んでいた住居跡が残されていて、ヨーロッパ全体から見ても最も古い都市の1つと言われています。しかも、普通は高い入場料を払って博物館や資料館に行かないと見ることが出来ない遺跡ですが、この街では、料金もいらないどころか一見するとただの空き地にしか見えない、「ほったらかし遺跡」という場所があるのです!!
正式名称は「古代ローマ都市アウグスタ・トラヤナのフォルム遺跡」というのですが、大層な名前の割には柵もなければ建物すらなくて古代ローマ時代の本当は貴重な数々である柱などの遺跡に触りたい放題なのです。
むしろ私が見に行った時は地元の子供たちが遺跡を椅子代わりにしてご飯とか食べてましたからね...笑。
街の関係者いわく、「きっと調査したら貴重な発見とかあるんだと思うけど、街にお金がないから調べられずに、ほったらかしのままなんだよね」と言っておりました。
奥に行くとその昔、剣闘や集会を開催されていたと思われる観客席の跡がありましたが、数名の作業員が板を並べているだけで修復しているようには見えません。
ヨーグルトだけじゃない!オススメの食べ物とは?
ブルガリアといえば日本でもヨーグルトが有名ですが、その他にもいろいろおいしい物がたくさんあります。滞在中に知り合いのブルガリア人の家に招待されて、地元の料理を何度かごちそうしてもらいましたが、その中で特に美味しかった3つを今回ご紹介します。
ムサカと呼ばれるジャガイモやズッキーニ、ほうれん草などの野菜を1番下にひき、その上にひき肉、そして1番上に牛乳やヨーグルトなどを混ぜて作ったホワイトソースをかけオーブンで焼いたもの。冷めてもおいしくてジャガイモやひき肉が入ってるからずっしりお腹にもたまります。
中央に見えるのが「キュフテ」と呼ばれるミートボール状のひき肉です。キュフテはトルコでは「キョフテ」と呼ばれてよく食べられる他、ヨーロッパや中東の各国でポピュラーな料理です。普通は牛肉を使っているものが多いですが、たまにラム肉を使っている場合もあります。ブルガリアの家庭でいただいたキュフテはご覧のようにスープに入ったもので、スパイスや刻んだ野菜などと一緒に入っているので、味がしっかりしたスープがいただけました。
ボブは白インゲンマメ、チョルバは飲むという意味なので日本語に訳すといんげん豆のスープ。他にも牛の胃袋が入ったシュケンベ・チョルバというスープもありこちらにはビネガーが入っていて2日酔いの薬としても有名です。
そしてヨーグルトに並ぶブルガリアの国民的な食べ物と言えば「バニッツァ」です。これは薄いパイ状の生地でしょっぱめのチーズや野菜などを包んで焼いたもの。ご飯というよりは軽食で日本で言うところのおにぎりみたいなものですかね?そんなバニッツァを売ってるパン屋のスタンドもここスタラ・ザゴラにもたくさんあって、お店ごとに違ったタイプのものを売っているので、散歩がてらよく買って食べていました。
ほったらかし遺跡の近くにあり、いつも行列がある人気店のようで、常に焼き立てのパンが並んでいました。
ここのお店のバニッツァは折りたたんでいなくて棒状のタイプでした。
こちらのお店は生地がフカフカでもっちりしていて食べごたえがありました。
ちなみにパン屋でバニッツァとだけ言うとチーズが中に入っているノーマルタイプが出てきて、私としてはたまには違うタイプのものも食べたかったんですが、ブルガリア語が全然分からなかったので、毎回同じノーマルのパンを食べてました...
猛獣とふれあえちゃう場所!?
またスタラ・ザゴラで滞在していた時、住んでいる方に「どこかオススメの場所はないですか?」と聞くと「アヤズモト公園はもう行った?あそこは動物園もあるし、週末になると家族連れがたくさんいるわよ。」と教えてくれました。
街の北側にある丘全体が自然公園になっているようです。
街中からすぐに丘へと登る階段があり、残念ながら私が行った時はもう寒くて木の葉が落ちてしまっていたのですが、もう少し早ければ紅葉の時期でしたね。
丘の頂上まで歩いていくとスタラ・ザゴラの街を一望できるビューポイントがあり、ここも夜行くと夜景がきれいに見えそうです。
そしてオススメされた動物園にも行ってみると、なんと入場料は大人2BGN、子供1BGNとものすごく安いです。
注:1BGNは約65円 ※2018年11月現在
安いと言ってもライオンやホワイトタイガーなど日本でも人気の動物もたくさんいますから安心して下さい。
私が激推しするここの動物園のおすすめスポットは熊が3頭並んでいる檻のポイントなんですが、まず距離がめちゃくちゃ近いんですよね。2mくらいある大きな熊が、息がかかるくらいの距離で見えますし、周りの人を見ると自分の持ってきたお菓子を餌付けしてるじゃないですか!?いやいや、下手すると自分の指も食われちゃうよ!!でもここは日本男児の心意気を見せるところだということで、私も熊の餌やりをやってみました。
詳細
■HP:http://www.zoo-starazagora.com/
■住所:6004 Mitropolit Metodiy Kusev. Stara Zagora
■電話:+359 42 649162
■営業時間:
4~10月の夏季、月・火曜8時30分~17時30分/水~日曜8時30分~19時00分
11月~3月の冬季 全日8時30分~17時30分
まとめ
いかがでしたか?スペインやイタリアなどの有名な観光地も良いですが、ゆっくりのんびりしたい方は、まだあまり知られていないこのスタラ・ザゴラの街に足を延ばしてみてはどうでしょう?きっと新しい発見が出来ること間違いなしです!!
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DAITABI
- 日本で8年間働いていた会社を退職し、子供の時からの夢であった世界一周に2013年11月に出発!!ありきたりな観光名所よりもローカルなエリアを発掘することが大好きで、現在東ヨーロッパを中心にさまよい中。安宿や街歩きなどを中心にお得な情報も紹介できればと思っています。