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ニュージーランドの国民的な食べ物はパイ料理
目次
パイはニュージーランドの国民食
初めてニュージーランドに来た時、一番初めの食事は空港のカフェで購入して食べたミートパイでした。
空港に着いて何か手軽に食べれるものを探していると、どこのカフェにも10センチほどの丸い形や正方形のパイが、サンドイッチやケーキと共に売られていました。「ニュージーランドに来たら、パイを食べてみて」と地元の人にすすめられていたので、迷わず購入し食べてみたのを覚えています。
今でも変わらず、カフェやデリーと呼ばれるニュージーランドのコンビニエンスストア、大きなガソリンスタンドには必ず並んでいます。パイと聞くと、アップルパイや甘いデザートとして食べられるパイを思い浮かべますが、ニュージーランドのパイは、ランチや軽食、旅行の休憩時、ディナーにも食べられているお肉や魚を使った食べ物です。種類が豊富で、どんな人にも人気のあるパイはスーパーマーケットの冷凍食品または温めて食べるようなパイも売られ、いつでも手軽に購入し食べることができます。
地元のベーカリーで食べるニュージーランドのパイ
<一番人気はステーキとチーズのパイ>
その中でも私がおすすめするパイは、地元のベーカリーで焼かれた出来立てのパイです。種類もたくさんあり、私が今回訪れたベーカリーのパイは6種類ほどあります。
一番人気のパイは、Steak and cheese pie(ステーキアンドチーズパイ)です。とろみのあるビーフの煮込みとたっぷりのチーズが入っていて、お肉はとっても柔らかく、玉ねぎやマッシュルームなどの野菜もとろっと煮込まれています。下の部分のパイ生地はさっくりと厚みがあり、上の部分はパリッと薄い生地になっていて、とても食べ応えのあるパイです。
<じゃがいもとひき肉のパイ>
パイの上の部分がパイ生地ではなく、じゃがいもがのったパイもあります。マッシュポテトとたっぷりのチーズがのったひき肉のパイ、 mince meat pie (ミンツミートパイ)はとっても柔らかく、パイ生地のパイとはまた違った食感です。この、じゃがいもがのったパイは、Potato top pie(ポテトトップパイ)と呼ばれ、ボリュームたっぷりです。
<卵とベーコンのパイとチキンパイ>
Egg and bacon pie(卵とベーコンのパイ)と Chicken pie(チキンパイ)も、定番のパイとしてお店に並んでいます。卵とベーコンのパイはQuiche(キッシュ)に似ていますが、パイとして売られています。チキンパイはクリームを使ったシチューが入っていて、ステーキパイとはまた違った味付けです。
今回紹介しているこの二つのパイは、定番の大きさよりも小さく半分の大きさで、小腹がすいたとき、いろんなパイを少しずつ食べたいときなどに丁度いい大きさのパイです。たくさんの人が集まるパーティーのフィンガーフードとしても人気があります。
毎年欠かさず食べる、季節を感じるパイ
<フルーツミンツパイ>
ミートパイやエッグパイと同じように、アップルパイやカスタードパイは甘いデザートパイとして定番で、季節を問わずベーカリーで売られていますが、毎年11月頃からクリスマスにかけてのみ、ベーカリーやスーパーマーケットで販売される特別なパイがあります。それが、この Fruit mince pie(フルーツミンツパイ)です。
レーズンやドライフルーツがたっぷり入った、クリスマス時期だけに食べられている甘いデザートパイです。ナツメグやシナモンといったクリスマスならではのスパイスが入っているため、このフルーツミンツパイを食べると、一気にクリスマスの訪れを感じます。家庭で手作りする人たちも多く、クリスマスのギフトとして、送ったり送られたりと、クリスマスの時期には毎年欠かさずフルーツミンツパイを食べます。
パイをおいしく食べるには
甘いデザートパイを除き、ステーキアンドチーズパイやチキンパイなどのミートパイ、エッグパイ、帆立の入ったScallop pie(スコロップパイ)は出来立ての焼き立てを食べるのがおすすめです。
日本でいう、おにぎりのような感覚で食べられているパイは、空港のフードコート、街にあるカフェやベーカリーで気軽に買うことができますので、ニュージーランドに来た際は、ニュージーランドならではのたくさんの種類のパイを食べ比べてみてはいかがでしょうか。
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MIKKI
- ニュージーランド在住。子育てや教育に奮闘しながら、家族と共に菜食中心の食生活、エコ生活にも挑戦中。ファッションデザイナーとしても活動中。