【中国】日本を代表する建築家・隈研吾作品を楽しもう

先日こちらの記事にて、著名建築家・安藤忠雄氏設計の書店を取り上げました。

建築家・安藤忠雄氏設計の書店@上海で安藤ワールドを感じよう

中国で活躍している日本人建築家は安藤氏以外にもたくさんいらっしゃいます。安藤氏と並び日本を代表する建築家・隈研吾氏も中国で数々の建築を設計しています。

この度、上海虹橋空港付近にあるオフィスエリア「虹橋国際展匯」の開業を記念して、「隈研吾的材料研究室@上海站」という展覧会が開かれました。筆者も足を運び、多くの作品に触れてとても感動したので、今回皆様に上海はじめ中国各地の隈研吾氏の建築をご紹介します。

目次

まずは筆者が住む上海からご紹介します。

虹橋国際展匯

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「虹橋国際展匯」は上海虹橋空港の西側に位置する、新しく開発されたオフィスエリアです。この一角にあるレセプションやその他イベント用施設があり、その施設の設計を隈研吾氏が行いました。

「隈研吾的材料研究室@上海站」の会場であったため、内部の写真もご紹介。こちらは休憩スペースですね。

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建物の内部も外も木材がふんだんに使われた、ぬくもり感ある空間になっています。

虹橋国際展匯所在地:上海市闵行区申昆路2377号

以降は展覧会の展示の写真でご紹介する各地の隈研吾設計建築です。

虹口SOHO

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「虹口SOHO」は上海の一大観光地・外灘を北上した場所にある、呉淞路と武進路の交差点に建てられたオフィスビルです。アルミ素材で作られた外壁が特徴で、季節や天気の変化に応じて色とりどりの反射効果が見られる面白い構造になっています。外灘の北側一帯はかつて公共租界だった場所で、その中でも虹口区は日本租界とも呼ばれ、趣のある古い建物が多く残るエリアのひとつ。近年は再開発が進み新旧の建物が入り混じっています。その中でもひと際目立つのがこの虹口SOHOのビルで、エリアのシンボル的存在となっています。

虹口SOHO所在地:上海市虹口区海南路10号(呉淞路575号)

船廠1862

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上海を縦断するように流れる黄浦江。その川沿いに、かつてあった造船工場をリノベーションした建物が「船廠1862」です。「1862時尚芸術中心」とも呼ばれ、施設内にはレストランや劇場などがあります。

付近一帯は緑地帯が整備されているので、天気の良い日にお散歩がてらぶらぶらするのも楽しそうです。筆者はまだこちらに足を運んだことがなく、是非とも行ってみたいと思っている場所です。

船廠1862所在地:上海市浦東新区滨江大道1777号

長城脚下的公社・竹屋

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中国随一の観光名所・万里の長城から数キロの距離にあるホテル「長城脚下的公社」。こちらのホテルはアジアの著名建築家12名が設計する、複数の建物から構成されたユニークなホテル。その中の一つに隈研吾氏が設計した「竹屋」があります。

竹の素材感を損なわずに強度を出す工法で作られた建物で、内部には日本風の客室や茶室が備えられています。部屋の中から竹の隙間を覗くと、なんと万里の長城が望めるとのことです!万里の長城観光の予定のある方はこちらのホテルも是非宿泊候補に入れてみてはいかがでしょうか。

長城脚下的公社所在地:北京市延庆区八达岭高速公路水关长城出口北京G6京藏高速公路53号

前門

中国の首都・北京を代表する観光名所「天安門広場」の南に位置し、昔ながらの胡同(フートン)や四合院と呼ばれる、歴史ある建物が残っているのが「前門」です。エリア一帯の保存プロジェクトに隈研吾氏が参画して設計を行いました。

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レンガで作られた四合院の壁面が、アルミ製の部品で構成されたデザイン性ある「透明のレンガ」で覆われています。アルミ部品は構成を自由に変更できるようになっており、将来の都市計画に合わせて、柔軟にその姿を変えることができるのだそうです。将来を見据えた設計の奥深さに脱帽ですね。

先に紹介した上海の「船廠1862」と同様、従来の素材を生かしながら、新しい姿に変貌させるセンスと技量がすばらしいです。

陽澄湖旅客集散中心(江蘇省)

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「陽澄湖旅客集散中心」は2018年6月に試営業を始めた新しい旅客センターです。陽澄湖と言えば上海を代表するグルメ「上海蟹(中国語:大闸蟹(dàzháxiè/ダージャーシェ)」の養殖地として有名な場所。こちらの施設では湖を渡る観光船の発着地となっている他、各種観光情報の提供、レストラン、カフェなどの施設が備えられています。

毎年10、11月の上海蟹のシーズンには大勢の観光客が訪れる陽澄湖。上海蟹ツアーで陽澄湖に訪れる機会があるかもしれませんね。

陽澄湖旅客集散中心所在地:江苏省苏州市相城区莲花岛码头西

新津・知・美術館(四川省)

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最後にご紹介するのは「新津・知・美術館」。四川省の省都・成都の郊外、新津県にある美術館です。道教の聖地である老君山の麓に建てられており、リゾートホテルが併設されています。遠目に市松模様のように見える、美術館外壁に使われている材料は瓦。瓦とワイヤーの組み合わせによって幾何学的な模様を描いています。

公式サイトによると、美術館内部の観覧は3日前までの予約が必要とのことです。

「新津・知・美術館」美術館オフィシャルサイト:https://zhiartmuseum.com/ 

新津・知・美術館所在地:四川省成都市新津县嘉年CEO度假酒店(老君山店)

今回は主に中国にある隈研吾氏設計の建物をご紹介しましたが、日本にはもっとたくさんの隈作品があります。

その中で今筆者が最も興味を持っているのは、現在建設中の東京・品川新駅。「隈研吾的材料研究室@上海站」展覧会でも品川新駅の建築模型が展示されていました。

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品川新駅は2020年に開業予定。一時帰国した際にぜひ訪れてみたいと思っています。旅行の際にこうした特長ある建築巡りをするのも楽しいと思います。観光ルートに組み入れて足を運んでみられてはいかがでしょうか?

最後に、上海での隈圭吾氏の展覧会情報です。

隈研吾的材料研究室@上海站

会期:2018年9月~11月末(10~18時 月・日曜は休み)
開催場所:上海市闵行区申昆路2377号 虹桥国际展汇10-2号楼
アクセス:地下鉄2,10号線「虹橋2号航站楼」下車、リムジンバスorタクシーに乗り換え
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