【ドイツ】ベルリンの公共交通機関を使いこなそう!バス、トラム、地下鉄、近郊鉄道の乗り方を解説!

今回はドイツの首都、ベルリンの主な4つの公共交通機関、Uバーン(地下鉄)、Sバーン(近郊鉄道)、バス、トラム(路面電車)のチケットの種類・買い方、乗り方、注意点などについてわかりやすく解説します。是非、ご旅行の際に参考にしてください!

目次

4つの公共交通機関

まずは、ベルリン市内の主要な移動手段についてご紹介します。ベルリンには4つの公共交通機関があります。

1. Sバーン(近郊鉄道)

まずはじめにご紹介するのが「Sバーン」。緑の看板にSマークが目印で中長距離を走る、主に高架方式の電車です。

特にベルリンの中心地を東京の山手線のように内回りと外回りに運行する路線は「リングバーン」と呼ばれ親しまれています。市内のエリアと近郊ををつなぐ重要な移動手段でもあります。

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2. Uバーン(地下鉄)

2つ目は「Uバーン」。青の看板にUマークが目印で、地下鉄ですが、地上を走る区間もあります。窓には街のシンボル、ブランデンブルク門がいくつも描かれ、可愛らしい車両が特徴。

また、Uバーンのプラットフォーム内は無料のWIFI完備なのも大事なポイントです!

S・Uバーンは週末は24時間運行なので、時間を気にしなくて良いのも嬉しいですね。

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個人的にオススメなのがU1線。U1は有名なベルリンの壁にアートが施された「イーストサイド・ギャラリー」を横目にワルシャワ通り駅からベルリン随一の目抜き通りクーダムまでをつなぐ路線。半分以上が地上を通るので、外の景色を眺めることができるのが楽しいポイント。特に、シュプレー川に架かる見事なオーバーバウム橋の上から、見晴らしの良い景色が見られます。車窓からはテレビ塔も見ることができ、最もベルリンらしい路線だと言えるでしょう。

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3. バス

3つ目は「バス」。S・Uバーンが行き届かないような細かい街角まで網羅しているので攻略できると無敵です!

また、100番と200番のバスは、アレキサンダー広場、からベルリン動物園をつなぎ、ブランデンブルグ門、ティーアガルテン、戦勝記念塔など、ベルリンの主要な観光スポットを回ってくれる路線なので、観光にとっても便利。

バス停にはバスの到着予定時刻が表示される電子掲示板が設置されていることもありますが、ない場合がほとんどなので、時刻表をチェックしましょう。

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4. トラム(路面電車)

最後は「トラム」。旧東ドイツ側を中心に走っている路面電車(ドイツ語でStraßenbahn)のこと。ベルリンの路面電車はドイツの中でも古く、1865年にまでその歴史はさかのぼるのだそう。

車と同じ車道を通るので、移動に時間が少々かかるものの、車窓から眺める街との距離が近く、道行く人々の様子を身近に眺めることができます。

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チケットの種類と料金

子供は6歳未満が無料、6歳から14歳の子供は割引が適用します。ベルリン市内の交通機関はすべてBVGの運営下にあるので、チケットは共通です。

チケットの種類には、1回券、1日券、4回回数券、短距離券などの他にも観光客向けに公共交通機関乗り放題と美術館などの割引特典つきのベルリンウェルカムカード(Berlin Wellcome Card)、ベルリンシティーツアーカード(Berlin CityTourCard)も利用可能ですが、今回は一般的な個人旅行に欠かせない主なチケットの種類について説明したいと思います。

料金はAB、BC、ABCとゾーンによって3種類に分かれます。ベルリン中心地はABゾーンなので基本的にはABチケットでOKですが、シューネフェルト空港や、近郊のポツダムはCゾーンになるので要注意!(ちなみにテーゲル国際空港(TXL)はBゾーンですがアクセスはバスのみです。)

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1)1回券(Einzelfahrkarte)が打刻から2時間有効で、2.8ユーロ(ABゾーン)。
2)1日券(Tageskarte)は翌午前3時まで乗り放題で料金は7ユーロ(ABゾーン)です。3回乗れば元が取れるので1日観光するときは断然お得です。
3)短区間乗車券(Kurzfahrkarte)は1.70ユーロ。地下鉄と電車の場合3駅先まで、バスとトラムの場合6駅先まで区間限定で有効です。
4)4枚セットの回数券は9ユーロ(ABゾーン)で購入でき、1枚あたり2.25ユーロと割安になります。
(※2018年8月現在)

チケットの購入方法

ベルリン公共交通機関のチケットを券売機で購入する方法を簡単にご説明します。

自動券売機は、UバーンとSバーンの駅にはたいてい設置されています。バスはドライバーから、トラムは車内の券売機で購入できます。

クレジットカードが使える券売機もありますが、小銭でしか払えないタイプも多いので、細かいお釣りを常に確保をお忘れなく。

発売機のスクリーンはドイツ語表示ですが、言語を英語に変更できるのでご心配なく。

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乗り方と注意点

ベルリンで公共交通機関を使用する際に一番注意したいのが、打刻のし忘れです。ベルリンの駅には、改札がありません。その代わりに乗車の際にはチケットの「刻印(Validation)」をしないといけません。打刻はUバーンとSバーンの駅のプラットフォームにある打刻機で行います。

また、バス、トラムは車内に打刻機があります。打刻機にチケットを入れると、時間と乗車駅が刻印され、チケットが有効化されます。打刻を忘れたり、無賃乗車を行うと罰金(60ユーロ)が課せられます。急いでいるからといって、誰も見ていないと思い打刻をしていないと、私服の検札官が抜き打ちで取り締まりを行っているので注意してください。

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ドイツはどの交通機関も(比較的)時間通りなので日本の交通機関に慣れている日本人観光客にとってはイライラせず、快適なのが特長です。

また、ベビーカーや車椅子が乗り降りしやすく、きちんとスペースが確保されていたり、インクルーシブな設計が目立ちます。自転車を載せることができることも可能です(自転車同乗券1,90ユーロが必要)。

なお、車内での飲食・飲酒とタバコも禁止ですので、ご注意を。

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グーグルマップの使用も一般的ですが、より頼りになるBVGやDBなどの公共交通機関の運営会社のアプリもあり、ルート計画に便利です。工事や遅延などの情報もタイムリーに反映されるので、要チェックです。

最後に

ベルリンは比較的大きな都市なので、観光には必ず公共交通機関の利用することになります。種類も多く、複雑に思えるチケット購入も最初は迷うかもしれませんが、だいたい観光のプランができて、行きたいスポットが決まってきたら、少しでもお得に移動できるよう、参考にしてみてください!

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yuca

東京生まれボリビア育ちベルリン在住。ドイツの大学院で世界の文化遺産保護を学ぶ。修士論文の執筆をしながら「旅×カルチャー」をテーマにライターとしても活動中。訪れた国は38カ国、うち居住国6カ国。留学先で一目惚れしたメキシコに移住を夢見る。今ヨーロッパのカルチャースポットとして大注目のベルリンを中心に、ヨーロッパ周辺とメキシコ、中南米の不思議だけど美しいカルチャー情報を現地から発信しています!

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