琥珀の道が繋ぐ!ポーランド・ロシア・リトアニアの美しい街々の魅力とは?

はじめに

2018年、ロシアで開催されたサッカーのワールドカップ。その試合会場の一つとなったことではじめて「カリーニングラード」という街を知った方も多いのでは?実は、カリーニングラードはロシア本土とはつながっていない飛び地で、ポーランドとリトアニアに国境を接し、バルト海に面した港町。

そんな話題のカリーニングラードは宝石の一種である「琥珀(こはく)」の産地としても有名です。かつては"北方の金"と呼ばれ金と同じ価値をもつものとしてヨーロッパ大陸からシルクロードまでも旅した琥珀。ヨーロッパでは「永遠」や「幸運」の意味をもつ宝石としても大切にされてきました。

今回は、そんな"琥珀の道"がつなぐ東欧の3か国、ポーランド・ロシア・リトアニアの街々の魅力をご紹介します。

目次

ポーランド

ロシア

リトアニア

関西国際空港からフィンエアーでの空の旅!

関西国際空港からはフィンエアー(フィンランド航空)での空の旅。今年、2018年の夏からは最新のエアバス350の機材で運行中。日本からヨーロッパまでの「最短・最速の翼」と言われるだけあって、関空~フィンランドの首都ヘルシンキ間を約9時間半~10時間で結びます。

ヨーロッパへの旅行って、長時間のフライトがどうしても引っかかってしまいますが、9時間ちょっとならハワイに行くのとあまり変わらない時間ですよね。あっという間にヘルシンキに到着です。
エアバス350の機材もシンプルながら快適な空間。ブランケットや機内食のナプキンなどにはマリメッコデザインが散りばめられていて、女子心をくすぐります!

ちなみに今回は、ビジネスクラスに搭乗したので、さらに快適な空旅を満喫できました。ビジネスクラスのアメニティポーチもマリメッコ。デザインは全部で6種類、どのデザインが搭載されるかは乗ってみないとわかならいので、次回の旅行への楽しみもふくらみますね。

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ちなみに、今回フィンエアーを利用した理由がもう一つありますが、それはこの記事の続編にてご紹介しましょう。

"琥珀の道"のスタート地点は、ポーランドのグダンスク

旅のはじまりはバルト海に面したポーランドの港町「グダンスク」から。フィンエアーなら、ヘルシンキからグダンスクまでのフライトが飛んでいるのでスムーズにアクセス可能です。

ポーランドといえば「ワルシャワ」や「クラクフ」といった街がメジャーですが、グダンスクで産出される琥珀によってこの国に富と栄華がもたらされました。今日、私たちがそんな中世の趣を残す街々に旅ができるのも、琥珀のおかげなんですね。バルト海に面したグダンスクで採れた琥珀は、ワルシャワを経由して、かつての都だったクラクフへと運ばれていったそうです。

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旧市街の入り口、「黄金の門」をくぐると、箱庭のように四方を囲まれた中世の面影を残す美しい街並みが広がっていました。その名も「長い通り」をまっすぐ歩いて、「長い広場」へ。ちなみに旧市街の手前にそびえているのは、そんなに高くない「高い門」。当時は、高いところにあったのかもしれません。ポーランドの人のネーミングセンスは、素朴で分かりやすくていいですね。

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こじんまりとした旧市街の広場から黄金の門とは逆側に建つ「緑の門」をくぐると、バルト海につながるモトワヴァ運河に出ます。"採れた琥珀はここに集められて、ポーランド国内からヨーロッパ諸国に運ばれていったんだなぁ"と今でも往時のたたずまいを感じさせる、美しい街でした。

旧市街の中にはたくさんの琥珀製品を扱うお店があって、路上でも琥珀のアクセサリーなどを売っていたのでお土産や記念にお気に入りの1点を探すのも楽しいかもしれませんね。ただし、本物かどうかは自分の目で確かめて。

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まるで冒険気分!マルボルク城

グダンスクから車で約1時間のところに建つ世界遺産「マルボルク城」も、ぜひ立ち寄りたいスポットです。いかにも中世のお城さながらの、立派な外観に圧倒されます。

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中世にドイツ騎士団によって築かれたお城ですが、皮肉なことに第二次世界大戦の戦禍でドイツ軍の攻撃によって破壊されてしまったそうです。その後、ポーランドの人々の熱意によって今の姿に復元され、現在は博物館として内部も公開されています。ポーランドの人達の根気強さって、すごいですね。

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中世の頃に使われていた当時の「床暖房設備」なるものやお手洗いなど興味深い展示はもちろん、まるで冒険気分でお城の中を見学できますよ。

国境を越えて、カリーニングラードへ

陸路でポーランドを出国し、いよいよロシアへ。ロシア領なので日本出発前に取得した査証(VISA)とともにロシアの入国手続きを行います。国境はなかなか重々しい雰囲気。

陸続きで他国と国境を接していない日本と比べて、国境警備も厳重になされているのでしょうね。国境越えから約1時間半走って、カリーニングラードの街に到着です。

ロシアなのに、ドイツのような雰囲気の街「カリーニングラード」

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当然ですが、カリーニングラードはロシアなので街中の表示はロシア語です。ロシア初体験の私には、なんと書いてあるのかまったくわかりません。勝利広場のモニュメントやロシア正教会など、ロシア的な建物もありますが、かつてはドイツ・プロイセンによって「ケーニヒスベルク」という街の名前で統治されていた歴史があるので、建物や街の雰囲気はロシアというよりドイツに来ている感覚になります。

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プレゴリヤ川の中州に建つ大聖堂も、もとはケーニヒスベルク時代に建てられたゴシック様式の教会です。ここも第二次世界大戦の際に破壊され、ソ連統治時代はそのまま放置されていたものが、近年、修復されました。内部にはロシア大統領も出資して作られた立派なパイプオルガンがあり、オルガンコンサートも開催されているそうです。

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バルト海に面したカリーニングラードも琥珀の一大産地の一つなんです。現在ではバルト海で産出される琥珀の約9割がカリーニングラード州のものだとか。博物館には琥珀でできた様々な美術品や装飾品の展示はもちろん、琥珀採取の様子や加工工程なども紹介されています。こうしてみると、一言で「琥珀色」といっても薄いレモンイエローのような色から濃いあめ色まで様々な色があるんですね。

さらに東へ、リトアニアの古都「カウナス」

カリーニングラードを出発し、車で約2時間ほど走ると、再びロシアの国境に到着です。今回はロシアを出国してリトアニアへの入国手続きを行います。そこからさらに車で1時間半、かつて首都がおかれていたリトアニアの古都「カウナス」に到着です。

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長い1本道でつながる、中世の面影を残す旧市街は街歩きにぴったりです。そんなに大きな街ではないので迷う心配がありません。メインストリートのヴィリニアウス通りの両脇にはカフェやお店が連なり、歩いているだけでも中世にタイムスリップした気分♪

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現在は結婚登記所として使われている旧市庁舎と、ピンク色の外壁がかわいい聖ペテロ&パウロ大聖堂が建つ市庁舎広場が、旧市街の中心です。

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広場から少し歩いて、ネリス川沿いに建つのはカウナス城。赤茶色のレンガ造りの外観が印象的でした。
毎週土曜日にはカウナス城の近くの広場(駐車場のようなところでしたが・・・)で、朝市が開かれています。この日は、ちょうど、土曜日だったので、少し朝市の様子をのぞいてきました。

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この季節が旬のキノコやベリー、大きなジャガイモなどのお野菜が売っています。リトアニアははちみつも特産とのことで、はちみつ売りのおじさんが試食をさせてくれました。

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リトアニアでお祝いの時によく食べられるという、バームクーヘン(リトアニア語ではシャコーティスと呼ばれます)も売っていましたよ。トゲトゲの形が特徴的!

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湖に浮かぶ古城「トラカイ城」

リトアニアの都市、カウナスから首都ヴィリニュスに向かう途中の近郊に、湖浮かぶように建つ「トラカイ城」があります。赤レンガのお城とのんびりした湖の景色がとても美しく、リトアニア人も週末に遊びに来る公園といった風情でした。

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湖の真ん中に建っているので、お城までは橋を渡って行きます。内部は博物館として公開されているようですが、チケット売場は長蛇の列!私たちは、先を急ぐので今回は外観を眺めがらランチををとって、次の目的地へ向かいます。

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迷路のような琥珀色の街「ヴィリニュス」

ヴィリニュスの旧市街は、とにかく広いです!後で調べてみると、東欧でもっとも面積が広い旧市街のひとつでした。バルト海に面しているリトアニアでも、中世、琥珀が多くの富をもたらし街が繁栄していたことを感じさせます。ビリニュスにも琥珀ミュージアムがあるので、興味のある方はぜひ、訪れてみてください。

まずはヴィリニュス旧市街を一望!ガイドブックではゲティミナス塔からの眺望をお勧めされていますが、土砂崩れで絶賛、復興工事中でした・・・ということで、もう一つの展望スポットである「3つの十字架の丘」で駐車場からは片道約10分、丘の上を目指して登ります(往復で約20分です)。

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丘の上からは、赤い琥珀色の屋根が連なるヴィリニュス旧市街の大パノラマ!絶景でした。

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旧市街に下りてきて、まずはヴィリニュスのシンボル大聖堂が建つカテドゥロス広場へ。白い外観が、太陽に照らされて輝いて見えますね。大聖堂の後ろに建っているのは、王宮です。

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カテドゥロス広場からのびるゲティミノ大通りはホテルやお店がならぶおしゃれな並木道。時間があったら、ぜひ歩いてみたい通りですね。

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中世の頃に建てられたゴシック様式の立派な聖アンナ教会。白亜の大聖堂とは真逆の印象の外観です。かつてナポレオンがヴィリニュスにやってきた時、この教会のあまりの美しさに「フランスに持ち帰りたい」と言ったのだとか。

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もともとこのヴィリニュスには9つの城門があったそうですが、現在、残っているのはこの「夜明けの門」1つだけです。2階にある礼拝所には「奇跡をおこす力がある聖母のイコン」があると信じられています。
夜明けの門をくぐって、ずーっとまっすぐ歩くと市庁舎広場、さらに北に向かって延びるディジョイ通り、ピリエス通りを歩いて進むと、最初に訪れたカテドゥロス広場に戻ります。夜明けの門からは、だいたい1kmちょっとの距離ですが、石畳の道がつづくの歩きやすい靴をお勧めします。

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それではこのあたりで・・・

次は、この旅最後の国「ベラルーシ」をご紹介します!続編はこちら

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