「えっ!? そうなの?」なかなか知らないマレーシアの習慣・常識(2)

お国が違えば、習慣、常識までも違う。マレーシアも「同じアジアの一員だけども近いようで遠い」という現実を目の当たりにするものだ。前回に引き続き、今回もそんな事例を見てみたいと思う。

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「えっ!? そうなの?」なかなか知らないマレーシアの習慣・常識

目次

通常の金利システムはイスラムでは御法度なので、イスラム系銀行に乗り換える人が多い

最近の銀行は国内系(MyBank、CIMBなど)でも外資系(CITI BANK, 香港銀行)でも必ずイスラム系金融部が含まれている。イスラム金融は世界でもマレーシアが先陣をとっており、例えばイスラムの法律、シャリア法では利子は禁じられているものなので、異なる方法で利息を生み出している。

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グループ間に異民族がいると、言葉を使い分けたり、ミックスして使う

マレーシアでは 一概にマレー系だからマレー語が一番得意、華人系だから中国語ができるだろうとは限らない。個々の育ってきた環境や教育背景で一番得意な言語が決定しているが、通常、日常会話程度なら各民族とも2〜3カ国語は話せるので、例えば友達や会社での会話で、同じ民族が集まっている場合は共通言語で話されているが、違う民族が2〜3種集まっている場合は、お互いに気を使い合い、混合またはニュートラルに英語が話される。

割礼ではお父さんが面倒を見る

マレー系の男子は割礼(かつれい)が義務づけられており、通常あまり恥ずかしさがない10歳くらいまでに済ませる。現在はほぼ100%が病院で済ませるので、手術後の回復が早く毎日のケアも楽になっている。昔は冷たい川で局部を麻痺させ木に座って施術をしていたらしい。 男子特有の行事であるために主に父親が手術後の面倒を見る事になっている。術後の経過はもちろん大変で父親も大変な思いをしたに違いない。父親のケアの方がより同情心が伝わり、アドバイスなどもしやすいのかもしれない。

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産後は女王様扱いで、食事制限が厳しい

産後の女性に対する扱い方は、マレーシアと日本では大きく異なっている。たとえ安産で、健康な身体であっても、出産をしてから40日は家の中で静かに生活することになる。自分の家に夫婦どちらかの母親またはケアをしてくれる専門家を呼ぶか、自分で両親の家に40日間泊まるかし、家事は一切してはいけない、寝床から一声で何でも持ってきてもらえる、マッサージ出前のスケジュールが組まれる。その代わり食事制限も厳しく、食べては行けない食品と食べてもよい食品がきっちりと分かれている。冷たいものも一切口にしてはいけない。これら習慣は病院に泊まらず出産したらすぐ帰りたい女性が一般化していた、また暑い国で感染もしやすいため、やたらと暑い理由で冷たい物を食していたら本当に冷やしてしまうなどからの念入りな注意からだろう。

イスラム用のスイミングスーツがある。またはTシャツのまま水に入る

多くのスーパー、ショッピングセンターの水着売り場にはビキニもあるが、日本と異なることに、イスラム用スイミングスーツが販売されている。形は基本ダイビングスーツでその上にワンピースがくっついている、また首から頭も被せる部分がついている。通常スイミングウェアの上にTシャツを着る人も多かったが、最近ではプールの中に埃が入って衛生的によくないという声が上がるようになってから、イスラム用スイミングスーツが販売されるようになった。

オフィスに勤めている女性は、その仕事とは関係なく何か販売する

通常会社勤務や公務員の教師の場合、 何らかの副業販売を行っている人が多い。特に女性の場合は安く仕入れたものをオフィスの休み時間に広げて見せて販売したり、カタログ販売、ネットワークマーケティングに入会してその製品を販売をしている。製品は主にハーブ健康食品であったり、アクセサリー、布、タッパー類などで、自分で作ったおかずやお菓子類を販売している女性もいる。特にマレー系女性は昔からコミュニティ内でこうして少しずつお金を増やしていく事に長けていたようだ。

食事処は、夜中までオープンしており、夜中食事をする人が多い

食事処が非常に多く、都心や娯楽街でなくてもコーヒーショップは24時間オープンしているお店もある。夜遅い夕飯として、また夕食を食べた後でも、夜食として食べる人は非常に多い。メニューには、麺類、ラーメン、パン類、焼き飯類、チキンライス、手羽BBQなどが並びサッカーの時期になると臨場感ある大画面に映し出されるテレビを見ながら夜中の時間を過ごす。

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YasminYoko

マレーシア、クアラルンプールに在住。渡航して32年、ライター、リサーチ、コーディネートをはじめ翻訳通訳、日本語教師、個人輸出業を手がける。

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