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【ウクライナ】リヴィウの街に眠る宝石と安宿
世界文化遺産、ウクライナのリヴィウ歴史地区がヨーロッパの「隠れた宝石」と謳われ、近年注目を集めています。14世紀以降、ポーランド、オーストリアなど西ヨーロッパの影響を強く受けたことから、オペラハウスや聖堂などの華美な建築物が多く、石畳が敷かれた街並みは、絵本から飛び出してきたようなおとぎの世界そのもの。その美しさに息を呑む建物ばかりですが、宝石と称される理由は必ずしも街並みだけではありませんでした。
それでは、古都リヴィウの街とおすすめの安宿をあわせてご案内します。
<目次>
ウクライナの電車に乗ってみよう。
海外に行ったら電車に乗るのが楽しみな反面、不安な面もありますよね。ウクライナの電車は、ほぼ時間通りに運行していて、ホームの場所も東京駅や新宿駅に比べればシンプルで分かりやすいので、ウクライナでは臆することはありません。
ウクライナの首都キエフからリヴィウまで電車で約6時間。乗車する列車は14:09発、19:50着の特急749号、KYIVからFRANKIVSK行きです。
上の画面の電光掲示板を見て、乗る電車を確認。余裕をもって1時間前に着いたのですが、さすがに早すぎて乗車するホームがまだ決まってませんでした。
料金は276UAH(日本円で約1150円)座席指定、14:09発がこの日の最安でした。朝方など需要の多い人気の時間帯は料金が高めです。ウクライナに限らずヨーロッパの電車は、同じ区間、同じ車両でも、出発時間により料金が異なります。時間のある方は、安い時間帯のチケットを探してみてください。
改札はないので、乗車前に係員に切符をチェックしてもらってから乗車。前に並んでいる人達は、みんなビニール袋を持っています。ちょっと多いように見えますが、ウクライナの人達は長時間の移動に備え、スーパーで水や食料を余るくらい買い込むのは珍しくないそうです。車内販売はないので、快適な列車の旅をするためにも買い出しは忘れずに。
通路では電話をしたり、座り疲れた人が体を伸ばしたり、私のように流れる景色に黄昏る人がいたりと自由に過ごせます。夕暮れの時間帯は多くの人が、通路側の窓から夕日を眺めてました。
宝石が散らばる街、リヴィウ!
リヴィウの緯度は北海道より少し北に位置するため、9月の平均気温は20度以下。猛暑が続く日本からすると、涼しさを求めてワープしたくなる人もいるのではないでしょうか。ただ夜は気温が10度以下になる日もあります。パーカーより厚手の上着、コートやジャケットが必要なので気をつけてください。
それでは、リヴィウ歴史地区の中で宝石を探しへ行きましょう!
リヴィウ駅/Lviv Railway station
ウクライナ国内だけではなく、ポーランドやハンガリーなどの近隣諸国にも行き来できる海外への拠点となる駅です。
リヴィウ駅からバスに乗って、旧市街を目指します。車内の色彩は黄色で座席は青、まさにウクライナの国旗のカラーです。
ドミニコ聖堂/The Dominican Churc
そびえ立つ石造りの聖堂はリヴィウが誇る宝石のひとつ。偶然にも訪れた日は結婚式を行っておりました。
聖堂より輝いてる美男美女!!まさにリヴィウの宝石!!!
リヴィウ・オペラ・バレエ劇場/Lviv National Academic Opera and Ballet
かつては上流階級の人しか、足を踏み入れられない劇場でしたが、今はリヴィウ庶民の娯楽として、リーズナブルな価格で鑑賞ができるようになっています。近隣諸国よりも、お財布に優しい値段で観賞できる席が多いので、ぜひ足を運んでほしいです。
日が暮れるにつれて、淡く明かりが灯るリヴィウこそ、宝石の街と呼ばれるゆえんです。
リノック広場/Rynok Square
16世紀の歴史的建築物が立ち並ぶ、リヴィウの世界遺産を象徴する場所のひとつ。中世にタイムスリップしたかのような美しい街並みには、呼吸を忘れます。
ここで上の画像に注目!左から四つ目の建物が工事中であることに気づきましたか?工事中でも歴史地区の景観を守るため、街に馴染むブラインドを使って奮励努力する姿は、リヴィウに住む人々の愛情が伝わります。
安宿の中にも宝石あり!!
今回紹介する安宿は「Z-One Hostel」。外装は素朴だが、館内は清潔で設備も充実。リヴィウの中心地に構えてあり、観光にも便利な立地。宿泊料金は1泊、180UAH(日本円で約750円)。東京都の最低賃金よりもはるかに安い。
しかし安宿と侮ってはいけません。ここもまた元ホテルマンが本気でおすすめしたい宿です。
大きく分かりやすい看板。
ラウンジには無料のウォーターサーバーが設置してあります。もちろん無料で24時間飲み放題です。海外の水道水はお腹をこわすことがあるので、このサービスは嬉しいですね。
2段ベッドが3台入った部屋です。カーテンで仕切ることができるのでプライベートな空間も保たれます。シーツはシワなくきれいに張られているので、気持ちよくベッドに入れます。(写真は使用後です...)部屋の色はバスと同様、ウクライナカラー!
気になる水回りは、日本のデパートにある洗面台に勝るとも劣らない清潔さ。安宿には珍しく、ドライヤーも完備しています。
洗面台と同じくモダンな印象のシャワー室。シャワーの水圧と温度は日本と同じくらいの感覚で使えます。ただお国柄もあり、水の流れはあまり良くないので、シャンプー中などは止めてておいた方が無難です。
リヴィウの宝石は、安宿の中にもありました。満面の笑みのZ-One Hostelのスタッフ。
いつでも相談を聞いてくれるフロント。見どころについて質問すれば、テーブルいっぱいにパンフレットを広げて名スポットから穴場までおすすめコースを作ってもらえます。外出して宿に戻れば名前を呼んでお迎え、美男美女のウクライナ人スタッフがみせる笑顔とおもてなしは、高級ホテルにも劣らない対応。
Z-One Hostel/ゼットワンホステル
・住所:Чайковського, 27,79000, м. Львів, Україна
・TEL:(032) 261 09 07
・HP:https://www.z-one.com.ua/
・宿の立地
「マクドナルド」まで徒歩約3分
「ノリック広場」まで徒歩約9分
「オペラ劇場」まで徒歩約12分
「リヴィウ駅」まで徒歩約40分、バス約15分
「リヴィウ駅行きのバス停」まで徒歩約7分
最後に一言
紹介した場所はほんの一部でしたが、リヴィウに興味を持ってもらうきっかけになれたら嬉しいです。
中世の美しい街並みを余すところなく巡るのも、ウクライナの美男美女を眺めながらのんびりとした時間を過ごすのも、リヴィウでの楽しみ方はさまざま。街中に散らばる宝石を探しに、ウクライナの古都リヴィウに訪れてみてはいかがでしょうか。
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HARUTABI
- 絶景好き!夜景好き!食事好き!人の笑顔好き!約8年務めた某ホテルを退社して、2年間世界一周の旅にでる。35カ国100都市以上、泊まった宿120軒以上。【ハンガリー】ホステル業務、【パラグアイ】路上焼きそばパン販売など、旅をしながら仕事も経験。元ホテルマンバックパッカーが観た、世界の宿事情や旅の楽しみ方をお伝えします。