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【レシピ】タイで定番中の定番。庶民の味、パッガパオガイ
「パッガパオガイ」(鳥のハーブ炒め)は日本人に知られるタイ料理としては「トムヤムクン」と並んでトップ2に入る人気メニューではないでしょうか。トムヤムクンがやや高級な料理であるのに対して、こちらガパオは完全なる普段食です。現地のタイ人にとっても超定番メニューであり、お昼に何を食べるか迷ったら"とりあえずガパオ"といった感じで食べられています。どの店で注文しても失敗することが殆どないので、安心して食べられるメニューです。
今回は「パッガパオガイ」のレシピをご紹介いたします。
料理を作った人:家の近所の屋台のおばさん(イスラム教徒)
日本での実現可能度:★★★★★
<目次>
材料(1人分)
- 鶏肉(ささみ)... 適量
- ホーリーバジル... 一掴み
- ニンニク... 適量
- とうがらし... 適量(タイ人は大量に)
- シーユーダム(タイ産黒醤油)... ひとまわし
- ナンプラー... ひとまわし
- 味の素 ... 少々
- 砂糖 ... 少々
- オイスターソース ... 適量
- 卵... 1個
- タイ米 ... 適量
- サラダ油... 少々
*memo*
鶏は挽肉が使われる場合も多いのですが、個人的にはささみや胸肉など脂身の少ない部位を使ったものが好みです。日本のタイ料理店でこのメニューをオーダーすると、具材に玉葱や赤ピーマン等も加わることが多いようですが、現地タイでは基本的に肉とバジルのみです。これに大量のトウガラシが入ります。トウガラシは香辛料というよりも一つの具材として使われているような印象です。あと、この料理にはやはり日本米ではなくタイ米が合うと思います。
用意された鶏肉と牛肉。鳥のガパオはガパオ・ガイ(鳥)。牛肉を使用する場合、ガパオ・ヌア(牛)。
作り方
1. フライパンにサラダ油を引く。
2. 鶏肉を強火でしっかり炒める。
3. 刻みニンニクと刻みトウガラシを入れてさらに炒める。※目と鼻を強烈な刺激が襲うが我慢する。
4. シーユーダムとナンプラーをひとまわし。
5. 味の素と砂糖を少々。
6. オイスターソースを適量追加。
7. 最後にホーリーバジルの葉を入れて軽く炒める。
8. フライパンの料理をご飯の上にかける。最後に半熟の目玉焼きを乗せて完成!
鳥のガパオには半熟の目玉焼きを乗せるのが定番。タイ風親子丼?
卵の黄身をくずして絡ませる。トウガラシの辛さがマイルドになります。
動画有!作り方のコツ
時間が勝負。強火で一気に炒める。調味料など使用食材全ては手元に用意しておく。目玉焼きも先に作っておく。
強火で一気に炒めます。だいたい1~2分で完成。大量のトウガラシを炒める際には激しい刺激臭が。タイ人でもマスクが必要なようです。ここはムスリムの店なので豚肉はありませんが、他店で食べるならガパオ・ムー(豚)もあります。
このお料理にまつわるエピソード
外食文化が発展しているタイでは、あらゆる路上に屋台があります。近年、バンコクでは市政府の方針によって屋台の規制が教化されていますが、それでもやはり多くの屋台が営業を続けています。この様な社会においては家で自炊するよりも近所の屋台で食事をした方が美味しくて安上がりな食事をする事ができるのです。実際にバンコクのアパート等にはキッチンが無い部屋も多いのです。毎日利用する家の近所の屋台の味が「おふくろの味」であると言ってもよいのかもしれません。
パッガパオガイはタイ全土どこでも食べられます。この料理は高級レストラン等で食べるよりも路上の屋台や安食堂などで食べた方が美味しい様な気がします。どこで食べてもそれなりに美味しいので差が出るとしたならば、目玉焼きの半熟加減くらいなのかもしれません。
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もじゃ
- 2010年よりタイ首都バンコクに在住。進化を続けるバンコクの街並みから執筆を手掛けています。