小腹が空いたら立ち寄りたい!軽めのランチスポットおすすめ2店inフィレンツェ

普段朝ごはんは軽めに済ます、という方も旅先での朝食はついついしっかり食べてしまう!という方も多いのではないでしょうか。私は典型的なこのタイプで、日本にいるときは飲み物ぐらいしか飲まないのにホテルの朝ごはんが大好きでついついあれもこれも......と手が伸びて、気付けばお腹いっぱいでランチタイムになっても一向にお腹がすいていない、という状況によく陥ります。

特にイタリアの朝ごはんはチーズやハムの種類が豊富で、シンプルなパンがとんでもないおいしさだったりするため、特に食いしん坊ではない人も思わぬ落とし穴(?)が待っていたりすることもあるのです。よっぽど早起きして朝食を食べて、観光やショッピングで午前中動き回った場合はちょうどお昼ごろにお腹がすいてくるのですが、遅めに朝食をいただいた場合は13時頃になってもお腹がすいてこないものです。

とはいえ、せっかく来たイタリアです。イタリアの一食をムダにするわけにはいかない! という方にオススメな軽めのランチスポットを今回はフィレンツェの中で2店、ご紹介したいと思います。

目次:クリックで各項目に移動します

地元マダムや食通に人気のお惣菜店「iTOSCANI」

フィレンツェ-軽めのランチスポット-iTOSCANI

まず1軒目は「iTOSCANI」というお惣菜店。地元のマダムや食通の友人もこぞって通うフィレンツェの人気店です。店頭から中をのぞいてみると一見テイクアウトだけかのように見えるのですが、お店の奥にはイートインスペースがあります。

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店頭で売っているお惣菜を食べることもできるので、ホテルに持ち帰って食べるよりも楽しい気分で食事ができます。そして、お店のスタッフもフレンドリーなのでオススメを熱心に勧めてくれたり、お土産選びを真剣に手伝ってくれたり、と旅の思い出にも残ります。

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この日は年末だったので年末スペシャルメニューが登場していました。心も体も温まるようなイタリアンスローフードが並んでいます。

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インテリアのセンスもかわいいので、自宅のキッチンやダイニングのヒントになりそう。明るい自然光が差し込む店内は、素朴でありながら贅沢な気分を感じることができるはず。

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パルミジャーノ・レッジャーノも鎮座。本場で食べるチーズは日本で食べるものとは別格のおいしさがあります。ぜひお気に入りを探していろいろ食べてみてください。

隠れトスカーナ名物の「パッパアルポモドーロ」をオーダー

私がオーダーしたのは「パッパアルポモドーロ」と「ブッラータ」です。日本ではまだ馴染みが少ない2つのイタリアンフードを選びました。

まず、「ブッラータ」はモッツァレラを引き延ばして袋状に口を縛り、中に生クリームを入れた超フレッシュなチーズです。鮮度が命なのでなかなか出回らないのが悲しいのですが、少しずつ日本でもその存在が知られはじめていて、イタリアンレストランやバルなどでは手作りのブッラータチーズを出してくれるところもあるようです。

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こちらがその「ブッラータ」です。見た目はモッツァレラに似ていますが、違いはナイフを入れたときに分かります。でも、今回はちょっとこのまま置いておきます。その理由はのちほど明らかに......。

続いて、「パッパアルポモドーロ」がどういうものなのかといいますと、パンをトマトソースで煮込んだものです。日本で言うところのお粥のような食べ物で、風邪や体調不良で食欲がないときや、夏バテのときなどにイタリア人が好んで食べるトスカーナ地方の名物のひとつです。残ったパンでかんたんにできるので、家庭料理としても親しまれています。

この日のランチに同行してくれたイタリアンマダムは赤ちゃんの離乳食にもいいわよ、と言いながらササッと作り方を教えてくれました。

パッパアルポモドーロの作り方

ニンニク、玉ねぎ、ニンジン、セロリをみじん切りにして塩を加えて炒め、角切りのトマトを加えてパンと水を入れて5分ほど煮込んだものだそうです。場合によっては軽くフードプロセッサーにかけたりしてさらに口当たりをフンワリとさせるとか。

なるほど、確かに簡単です。家でもマネできそうですが、まずはプロのお手本の味を覚えておきたいですよね。下の写真がお手本の「パッパアルポモドーロ」です。

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イタリア人もビックリの裏技な食べ方!?

食いしん坊な私は、よく「食べ物と食べ物を組み合わせて新しい食べ方を考える」ということをします。例えば、ビュッフェなどに行ってメニューにはない「ロコモコ丼」を作ってみたり「クリームあんみつ」にしてみたり......その足し算が楽しくてたまらないのです。そして、今回もオススメの組み合わせを発見しました。

通常はブッラータチーズとパッパアルポモドーロは別々に食べるものですが、パッパアルポモドーロはシンプルな味付けなのでちょっぴり物足りなさを感じるかもしれません。(さっきまでお腹がいっぱいだから軽めのランチがいいですよね、と言っていたのに!)胃に優しくておいしいものは食欲増進の効果があるようです。

そこで、考案したのがブッラータをソースがわりにしてパッパアルポモドーロに入れてしまうという食べ方。このおいしさは感動もの。イタリアのおいしさが詰まっている、そんな印象を受けます。

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トマトとチーズの組み合わせは幸せの方程式です。ホクホクした気持ちで胃袋もちょうどいい具合に落ち着きました。

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こちらは同行したマダムがオーダーした、冬場のトスカーナ地方で定番メニューとなる「リボリータ」です。野菜が何種類も煮込まれた冬の風物詩。見るからに体に良さそうです。見た目は華やかではありませんが、野菜のおいしさを堪能できる一皿ですので、旅行中の疲れた胃袋をリボリータでねぎらってあげるのもいいですね。

iTOSCANI基本情報

住所:Via Maggio,1店:Via Maggio, 1, 50125 Firenze
公式サイト:http://www.itoscani.it/

アジアの味が恋しい!そんなときにオススメなのが「Dim Sum」

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ドゥオモからほど近くにあるVia dei neriの37番地にあるのが「Dim Sum」です。フィレンツェには約4万人の外国人が住んでいて、もちろんその中にはアジア人も多く含まれています。

アジア人の中で一番多いのはフィリピン人。次に中国人、そして日本人。日本人は600人前後。そんなアジア人の胃袋を力強く支えているのがこちらのお店。もちろん地元フィオレンティーナたちも流行の飲茶を楽しんでいます。(英語で飲茶はDim Sumと言います)

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お昼を過ぎても店内は満席状態。思い思いにおしゃべりを楽しむ姿は万国共通。女子会率が高いことにも驚きです。そして、どこの国の女子もやることが同じなのも微笑ましい。

まず、席についてオーダーをしたら、お互いの写真を撮りだします。そして、オーダーしたものがテーブルに運ばれてくると、まずはインスタ用に大撮影会が始まります。満足がいくショットが撮れたら、そこで初めて食べ始めるのですが、その瞬間、だいたいどこのテーブルでも一瞬静かになります(笑)。

それに気付いたとき、ちょっと照れくさかったですが、女の子はおいしいものが大好きですよね。そしてまたおしゃべりが始まるという無限ループがあちこちのテーブルで繰り広げられます。

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店内の様子はこんな感じ。気取らず、楽しく食事ができてリラックスムード。静かではないのですが落ち着く、そんな不思議な空間です。

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温かい中国茶を飲むと一気にホッとします。エスプレッソやカプチーノもいいですが、お茶も飲みたくなりますね。

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メニューは英語とイタリア語が併記されているので、なんとなく分かるはず。焼売はラヴィオリという解釈になっているのですね。言われてみると原材料はほとんど同じ内容です。

※註:焼売とラヴィオリの基本材料は小麦粉、ひき肉、野菜が入るためと思われます。もちろん、詳細な具材や調理方法は異なりますが、どちらもダンプリング(小麦粉のゆで団子または具を包んだ団子)の一種と定義されています。

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注文したのは海鮮蒸し餃子と海老餃子。どちらもプリプリです。皮までモッチリしていて大満足。おやつ感覚で立ち寄ることもできますし、軽いランチにも軽いディナーにもあらゆる使い方ができる便利なお店だと思います。行列していることもあるので予約がベターです。並んでいなければラッキー!

Dim Sum基本情報

住所:Via dei Neri 37/r 50124 Firenze FI
公式サイト:http://www.dimsumrestaurant.it/

フィレンツェは治安も良く、女の子一人でも歩いていろいろな場所へ行くことができます。たくさん歩いて、おいしいものを食べて、イタリアを堪能してくださいね。

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yukaco

17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。

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