まるで別世界!サン・クレメンテ・パレス・ケンピンスキーはヴェネチアの離島に浮かぶおすすめ5つ星ホテル

サン・クレメンテ・パレス・ケンピンスキー ホテル イタリア ヴェネツィア

イタリアの都市でもロマンチックな街、ヴェネチア。新婚旅行やカップルでの旅行でも人気の旅先ですね。

今回はヴェネチアであってヴェネチアでもない......そんな不思議な空間を感じることができるホテルに宿泊したレポートをお届けしたいと思います。

目次

ヴェネチアでぜひ泊まってほしい「サン・クレメンテ・パレス・ケンピンスキー」

まず、ヴェネチアの一般的なホテルはお部屋が狭くてあまり光が入ってこない......という印象がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしくは豪華絢爛ではあっても超高級で、ハリウッドスターが泊まるようなホテル。実際にアンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップが共演した「ツーリスト」のロケで使用されたホテルもあります。

ホテル検索サイトなどで見てみると、驚きの価格が表示される日程もあります。 では、「ちょっと奮発、くらいの価格帯で、スペシャルな宿泊体験ができるホテル」は、ヴェネチアには無いのでしょうか?もちろん、そんなことはありません。

スペシャルな体験ができて、隠れ家的な雰囲気も味わえて、サービスも良いイタリアらしいホテルとして私がおすすめしたいのが、海の上に浮かぶホテル「サン・クレメンテ・パレス・ケンピンスキー(San Clemente Palace Kempinski Venice)」です。

このホテルは修道院を改装して作られ、ヴェネチア本島から離れた場所に浮かぶ「サン・クレメンテ島」に建てられています。 島全体がホテルの敷地なのでプライバシーへの配慮も抜群(あなたが有名人でなかったとしても、そんな気分も味わえてしまいます!)。優雅な時間を過ごせることは間違いないでしょう。

何泊かイタリアに宿泊する予定がある方は、1泊だけでもこのホテルを組み込んでみて欲しいほど、素敵なホテルなのです。

いざ!ホテルへ行ってみよう

さて、チェックインからチェックアウトまで、実際のタイムラインに沿ってご紹介しましょう。 最初、私はフィレンツェから電車でヴェネチア入りしました(サンタルチア駅到着)。

一般的に、サン・クレメンテパレス・ケンピンスキーへ向かうにはサンタルチア駅から水上タクシーに乗って直接向かう、またはホテル専用のシャトル船が出ているサンマルコ広場まで水上バス(ヴァポレット)かタクシーで移動して、シャトル船に乗り換えるかの2択です。

ヴェネツィア

サンマルコ広場まで水上タクシーに乗る場合はおよそ60ユーロ、ホテルまで直接行く場合は80ユーロ。時間があって荷物があまり多くないときなら、水上バスでサンマルコ広場まで行って、無料のシャトルに乗り換えるのが一番経済的です。タクシーの値段に驚いた方も多いのではないでしょうか。

私も「うーん、どうしようかな」と悩んだのですが、結局友達と相談して、ホテルまで直接水上タクシーで行くことにしました。

大運河 カナルグランデ

結果的にタクシーで移動しても損した気分にはなりませんでした。大運河「カナルグランデ」を通って行き交うヴァポレットやゴンドラを見て、時には小さな水路を抜けて......ちょっとした冒険気分すら味わえます。

大運河 カナルグランデ

運河を抜けるとスピードアップ。夏の日差しが水面に反射してキラキラしているのを見ていると、これから一体どんなところへ行くのだろうか、とワクワクする気持ちが盛り上がってきます。

目の前に広がる、優雅な空間

サン・クレメンテ・パレス・ケンピンスキー 外観

しばらくすると船のドライバーが、「あれがホテルですよ」と教えてくれました。

手入れされた芝生

船着き場を降りると、きちんと手入れされた芝生が広がります。荷物はすぐに預かってくれました。

エントランス

まっすぐに伸びる小道を抜けて建物の中へ入るときには、すでに優雅な滞在が始まっています。

ホテルロビー

チェックインの際、周辺の交通機関について丁寧に説明してくれました。サン・クレメンテ島は孤島になっているので、ヴェネチア本島へ移動したいときやムラーノ島へ行きたいときはシャトル船を利用するといいそうです。サンマルコ広場からホテルに戻る最終便の時間なども教えてくれます。

ホテルでは時刻表をいただけるので、英語やイタリア語の聞き取りに自信がなくても安心です。 ムラーノ島への移動はチャーター便が無料でついています。私たちが宿泊したプランではガラス工房見学もセットになっていたので、うっすら「そこでお土産とか買ってもいいと思いますよ〜」的な雰囲気を感じました。

とは言え、買い物の強制はされませんし、いろいろ見学できるのでムラーノ島やガラス工芸に興味がある方にとっては便利なサービスですね。

バーから花火を鑑賞!ラッキーな体験

たっぷりヴェネチア本島とムラーノ島を堪能した後は、ホテルのシャトル船を利用して部屋に戻ります。ホテルのシャトル船はサンマルコ広場からほど近い船着き場から出ていて、「サン・クレメンテパレス・ケンピンスキー」と書かれた看板が他のホテルと一緒に出ているので安心です。

バーのテラス席

ちょうどこの日はヴェネチアの夏祭りの日だったので、バーのテラスから花火を鑑賞できますよ、と案内していただきました。日本でも今シーズンはまだ花火を見ていなかったのでラッキー!贅沢な体験です。

花火の前に夕食

始まるまでの時間、別のテラス席で軽く夕食をとります。

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テラス席を利用するときは、虫よけスプレー必須!

テラスでは暗闇で語り合うロマンチックなカップル続出ですが、私は女子と2人だったのでガールズトークに花が咲きます。

ここでぜひ注意していただきたいのが、虫除けスプレー必携ということです。イタリアの蚊は日本の蚊ともちょっと種類が違う模様。腫れ方は若干マシなような気がしますが、強烈にかゆくなって跡も残ってしまうので、虫除けスプレーの準備はお忘れなく。

イタリアの花火を鑑賞!

花火の時間になると、見やすい席に案内してくれました。こちらのホテルは特に女の子のスタッフが一生懸命働いている印象です。私たちがテラスに来たときも、花火が見える席は満席だったのですが「あちらの席が空いたらご案内します」と言ってくれました。

花火を鑑賞

イタリアだし......まぁ忙しそうだから忘れてるだろう、とあまり期待もしていなかったのですが、花火が始まると「お席の準備ができました!」と走ってきてくれました。なんて可愛らしい!おかげで良い席からイタリアの花火を鑑賞することができました。

流行の仕掛け花火もあったり、連発であがったり、なかなかダイナミックです。

アメニティ

アメニティはヴェネチアのご当地ブランド「THE MERCHANT OF VENICE」(ヴェニスの商人、という意味)です。

2013年に立ち上げられた新しいブランドですが、香りはヨーロッパものにしては控えめで使いやすい香りです。

大理石のバスタブ

広めのバスタブは大理石でできているので、リッチな気分でバスタイムを楽しめそうですね。

シャワーブースも別に確保されていて、トイレもドアで仕切られているので日本人にもなんとなく安心感があります。海外を旅するとき、トイレは別の空間の方が嬉しいと思いませんか?

おいしい朝食で優雅な目覚め!

テラスで朝食

たっぷり睡眠をとって気持ちよく目覚めると、テラスでの朝食が待っています。屋内にも席はありますが、この日はとてもお天気がよかったのでテラス席を選びました。

朝食 卵とハム

チーズやハムなどシンプルなものが特においしいです。小さなクロワッサンやクリームの入ったドーナツなどもあり、飲み物もさまざまな種類のジュースや牛乳が用意されています。

フルーツ

コレステロールが低いものや、ベジタリアン向けなど、食の好みによって細かく選べるようになっています。

テラス席

修道院の名残を残すホテル内

せっかくなのでホテル内の散策もしてみることにしました。

広い廊下

廊下が広いのは、修道院だったときの構造の名残ですね。

中庭

素敵な中庭もありました。朝食後に散歩を楽しむ人もいましたが、人影は基本的にどこへ行ってもそんなに混雑しているという印象はなく、ゆったりとゲストがホテルに流れる時間を楽しんでいる感じです。

中庭

ホテル内

ホテルとは別棟にスパがあり、テニスコート、ミニゴルフコース、プールがあります。

ミニゴルフコース

テニスを楽しむ老夫婦やプールサイドで写真を撮り合う若いカップルなど、みんなが思い思いに楽しく過ごしていることが感じられます。

プール

そうこうしている間にチェックアウトの時間がやってきました。お値段は安くはありませんが、静かな環境、快適な設備、親切なサービス、そして何より非日常を味わえるプライスレスな体験。

仲良しカップルには特におすすめ、と思いましたが滞在してみて振り返ると、女同士での旅にもとても適したホテルだったなと感じます。変な人がウロウロしていないので安心感があるというのも大きいですね。

「迷宮都市」ヴェネチアを快適に巡るポイント

本島からサン・クレメンテ島までの移動を面倒だと感じる人もいるかもしれませんが、ホテルのシャトル船を使いこなせば逆に歩き回ったり迷ったりするリスクは減るのではないかと思います。ヴェネチアは迷宮都市と言われているほど迷いやすいので、サンマルコ広場さえ分かればホテルに戻れるというところも私には好印象のポイントでした。

新婚旅行やカップルで旅行をしたとき、道に迷ったことがきっかけで険悪な空気になってしまう......という経験はありませんか?ちなみに、私はあります......。そんな状況になったら楽しいはずの旅行が最悪になってしまうのでご注意くださいね(振り返ってみると、それもまた笑える思い出になったりもするのですけれど)。

カップルでも友人同士でもゆったりとヴェネチア滞在が楽しめるホテルとして、サン・クレメンテ・パレス・ケンピンスキーはとてもおすすめです。ヴェネチアへ旅するときは、ぜひこのホテルの名前を思い出してみてください。

(撮影:yukaco)

サン・クレメンテ・パレス・ケンピンスキー基本情報

>>>サン・クレメンテ・パレス・ケンピンスキーホテルの情報の【Hotels.com】で詳しく見てみる

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yukaco

17歳のときに初めてフィレンツェ、ヴェネチアへ行ってからすっかりイタリア贔屓に。定期的にイタリアへ旅行。
食、ファッション、アートが得意分野。興味があればどこへでも行くフットワークの軽さでハードスケジュールな取材も敢行。
イタリアの中で一番好きな場所はミラノ・スカラ座。好きな食べ物はラヴィオリ。

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