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【ポーランド】カラフルで華やかな聖体節パレード
今年のポーランドは、春を飛び越えて夏のような陽気が続いています!観光シーズンに入りイベントもたくさんある中で、今回はポーランドで一番かわいい民族衣装で有名な街「Łowicz(ウォヴィチ)」のパレードをご紹介します。
目次
ポーランドの祝日!Boże Ciało(ボジェ チャウォ)
Boże Ciało(ボジェ チャウォ)とはカトリックの祝日で、日本語では聖体節。今年2018年は5月31日です。
この日は、各地でプロツェシアと呼ばれる行列を見かけます。神父さん、ミサに参加した人々が街の中を練り歩くのですが、Łowicz(ウォヴィチ)の街で行われるこの行列はとても華やか!この日のために、ポーランド内外から観光客が訪れ、街は大変賑わいます。
ウォヴィチの街の人々は、この日、子供からお年寄りまで民族衣装を身に着け、Stary Rynek(旧広場)にある教会でミサに参加した後、4か所に設置された祭壇をまわり祈りを捧げます。
タペストリーを掲げる人達、楽器を演奏する人達、そして司教と司祭達。
見えにくいのですが、司教の着ている衣装もウォヴィチの伝統刺繍柄です!
最後の方には、ウォヴィチ以外の地域の伝統衣装のグループも続きます。ポーランドは地域によって少しずつ伝統衣装のデザインが異なっていますが、かわいいものばかり!
一番最後には、一般市民が続き、長い長い行列ができあがります。
ポーランド1かわいいウォヴィチの伝統衣装
カラフルなスカート、鮮やかな刺繍のブラウス、三つ編みにスカーフと花冠、黒のレザーショートブーツ、赤い木製のネックレス。一つ一つ手作りで、デザインが違います。
この衣装、可愛い見た目からは想像できないくらい、とっても重たいんです!なんとその重さは約10キロ!!なぜこんなに重いかというと、昔は、刺繍や飾りが多く重たい=豊かさの象徴だったからのようです。
自前の衣装の人もいますが、今はレンタルする人が多いそう。1日60PLN(PLN=ズウォティ/約2,000円)と意外とお手頃価格です!
フォークロアイベントとクラフトマーケットも開催!
行列を見た後は、Nowy Rynek(新広場)でダンスなどのフォークロアイベントや、体験もできるクラフトマーケットが開かれます。
ウォヴィチはWycinanki(ヴィチナンキ)という切り絵や、刺しゅうなども有名。
ここでは、切り絵、刺繍、ビーズ刺繍、レース編み、紙で作る花の飾り、陶芸、カゴ編みなどが無料で体験できます!
切り絵に挑戦してみました!ポストカード、しおりなど職人さんが優しく教えてくれるのですが、初心者に大きな羊毛バサミは無理・・・。普通のハサミでも難しく、色合わせもセンスが必要。そんなわけで、切ってもらったパーツを貼ることに専念。。。
さらに、もう少し離れたところにあるStarzyńskiego(スタジンスキェゴ)通りでは、屋台がずらりと並び、移動遊園地まで出現!全て徒歩で回れる距離なので、ぜひ足を運んでみてください。
ウォヴィチと近隣の見どころ
ウォヴィチはワルシャワから西に約80km(車で約1時間)、クラクフからは北へ約300km(車で約3時間半)。 小さな街なので、日帰りで十分です。また、近隣の見所もたくさんあります。
- 南東へ約10km:Pałac w Nieborowie(ニェボルフ宮殿)と博物館
- 北東へ約10km:Muzeum Ludowe Rodziny Brzozowskich(ブゾジョフスキ民芸博物館)
- 北西へ約10km:Skansen Ziemi Łowickiej(古民家博物館)
Boże Ciało(聖体節)の日には観光用に無料バスが出ます。
ワルシャワ~ウォヴィチ間にはショパンの生家、Żelazowa Wola(ジェラゾヴァ・ヴォラ)もありますので、ウォヴィチを訪れる際は、ぜひこちらもあわせて観光してみてください!
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EliilE
- 結婚を機に2010年よりポーランド、クラクフ在住。文化の違いや言葉の壁にぶつかりながらも子育奮闘中!
趣味はカフェ巡りと旅行。まだまだ知られていないポーランドの魅力をお伝えします!